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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる - 冒険者養成学院⑳
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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


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冒険者養成学院⑳

累計PV30000回ありがとうございます。

今後も少しずつですが書けていけたらと思います。

慰労会から一夜明けて、今日はランドが学院から去る日である。


門の前にはランドを見送ろうとメリッサ、「冒険科」の四人、兵士達が集まっていた。


「皆さん、1ヶ月という間でしたがお世話になりました」


ランドがそう挨拶をすると


「こちらこそ、むしろお世話になったのはこっちの方さ」


「結局一回もまともに先生に当てれなかったな」


「大変学ばせていただきました」


「寂しくなるなぁ…」


「次に会うときは一矢報いてみせるわ」


「私達も会えて嬉しかったですよ」


「実に楽しかったです」


「うーん、昨日飲まされてからの記憶がない」


とメリッサや先生達や兵士達が答えた。


「そう言っていただけるとこちらも嬉しいです。それでですね…」


そう言うとランドは一つの袋を取り出した。


「大したものではありませんがお世話になった皆さんにこちらを渡したいと思っています」


「いいのかい?」


「俺(私)達に?」


「我々にもですか」×3


「ええ、まずはカインズとダストン」


「「はい」」


「君達にはこれだ」


そう言うとランドはカインズには「黒」ダストンには「茶色」のレザーグローブを渡した。


「カインズのグローブは滑り止め、ダストンのグローブには緩和材が入っている。剣と盾を使うには有効だろう、しっかり鍛練するようにな」


「おお、スゲー」


「ありがとうございます」


「そしてメリッサさんとソアラとミーシャ」


「なんだい?」


「なにかなぁ?」


「何をくれるって言うのよ(ワクワク)」


「3人にはこれを」


そう言ってランドはメリッサには「赤」ソアラには「黄色」ミーシャには「白」の魔石が嵌め込まれたブローチを渡した。


「この魔石には「対物理」の魔法がついています。魔力を流すと持ち主のまわりに物理的なものを防ぐ障壁を発生させます。今回のようなことは滅多にないでしょうけど念のために」


「これはありがたいね(男性からのプレゼントって初めてかも///)」


「わぁ綺麗、先生ありがとう」


「せっかく貰ったんだし使わせてもらうわ(う、嬉しい///♪)」


「そして兵士さん達にはこれを」


そう言ってランドは兵士達にそれぞれ「槍」「盾」「剣」のワンポイントのエンブレムがついたベルトを渡した。


「おお、これは」


「ちょうど剣の鞘をつけてるベルトが痛んできたところです」


「ありがたく使わせていただきます」


「喜んでもらえて良かったです」


ランドが兵士達とそんなやり取りをしてる時、メリッサは少し何かを考えると「ソアラ君ちょっと…」とソアラを呼んで少し離れた。


「なんですか学院長?」


ソアラがそれについて少し離れるとメリッサがソアラに「あのね…」と何かを話しだした。ソアラが「え、それは…///」と声に出すとメリッサが「なら私一人で…「や、やります///」そうかい」などと話し合っている。


そうして戻って来たかと思うとメリッサがランドに向かって声をかける。


「ランド君、今回はホントにありがとう。おまけにこんなプレゼントまで…っておや、ランド君髪にゴミがついてるよ?」


「え、どこですか?」


「あぁ取ってあげるから少し屈んで、ソアラ君は反対側についてるやつを取ってあげなさい」


「は、はい」


メリッサがそう言うからランドが少し屈んだ時…


チュッ×2


「へ?」


ランドは両頬になにか軟らかいものが当たった感触がした。


「今回のお礼だよ///」


「た、助けてもらったお礼です///」


二人はそう言って顔を赤くしている。


「ヒュー、先生もすみにおけねぇなぁ♪」


「ほほう……」


「ソアラちゃん大胆♪」


「ランドさん、いいなぁ~」


「くっそう、やっぱりコイツ吊るすか?」


「なんでだよ!俺は関係ないだろ?」


そんなやり取りをしながらみんな笑っていた。


「それじゃあそろそろ行きますね」


「気を付けてね」


「今度は会うときは当ててみせるからな」


「鍛えておきます」


「たまには顔を見せてくださいね」


「……」


「我々もまた会える日を楽しみにしています」×3


「えぇそれでは」


そうランドが言って歩き出す。すると後ろから「せ、先生!」とソアラが口にした。


ランドが振り向くとソアラは「あ、あの…」と口ごもってから…


「わ、私達が冒険者になって経験を積んだらたまには一緒に依頼を受けてくれますか?」と口にした。


その言葉に対してランドは…


「もちろんいいぞ!それまでしっかり鍛練するようにな。ただし無茶はするなよ、ソアラには大切な仲間がいるんだからな」


そう答えたランドにソアラは爽やかな笑顔で「はい!」と返事した。


返事を聞いたランドは笑顔で手を振ると今度こそ王都の方へと歩いていった。


「行っちゃったな」


「そうだな」


「いい先生だったね」


「そうね……」


生徒達がそうしんみりとしているとメリッサが手をパンパンと叩いて口にした。


「ハイハイ、しんみりしない。君達はランド先生と一緒に依頼を受けたいんだろ?だったら無理は駄目だけどしっかりと訓練頑張らないとね」


「そ、そうだな」


「頑張らないとな」


「頑張ろソアラちゃん」


「ええ、そうよね」


「俺達もこの子達のためにもしっかり仕事しないとな」


「だな!」


「俺はそれとマリンちゃんのためにも「やっぱコイツ吊るすぞ!」「おう!」…おいやめろこっちくんな!」


そうやって、色々あったがランドの臨時講師としての仕事は無事に終わった。


―閑話―


次の日、故郷に戻っていたマークが学院に帰ってきた。


「やぁ、きみたち久しぶりだね」


「マーク先生お帰りなさい」×4


「う、うん?ただいま(なんかやたら素直だな?)」


「さて、久しぶりだしちょっと模擬戦をしてみようか。臨時の先生にどこまで鍛えてもらったか見せてもらうよ」


「いいのかよ先生、俺達今までとは違うぜ?」


「フフン、確かに君達には最近負け越してたけど俺もこの1ヶ月故郷に戻るまでに途中でモンスターとかも倒してたから現役の頃の勘は取り戻してるからね。前までのようにはいかないよ、それじゃあ訓練場にいこうか」


― ― ―


訓練場にてマークは武器を構える


「さぁかかっておいで!」


「ホントにいいんですね?」


「勿論さ、しかも聞いたところによると臨時で来てたのはCランクだったんだろ?そんな人には負けないさ!」


「「「あ…」」」


カインズ、ダストン、ミーシャが「やっちまったな」という顔をする。


「どうしたんだい?」


三人がソアラを見るとソアラはニッコリと笑顔を向けて「先生、まずは私からいきますね?」と言った。


「ん、ソアラ君からかい?まぁいいけどじゃあ始めようか」


その数秒後、訓練場には「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!」とマークの悲鳴が響いた。


その後メリッサから詳細を聞いたマークはドルクとは違い生徒達にキチンと謝罪したので事なきを得た。

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