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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる - 街への帰還とボンズ最大の愚策
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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


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街への帰還とボンズ最大の愚策

その後、ダンジョンを出たランド達は夕方から夜に変わる頃に街へと帰ってきた。


「やっと帰ってきたわね」


ペンドラがそう言って伸びをする。


「今回は色々あったなぁ、それだけ収穫もあったが」


ゼルの言葉に他のメンバーも同意する。


「流石に疲れたな」


「早くお風呂に入りたいわ」


ガイルやリンもそう口にする。


「とりあえず今日はもう遅いし、打ち上げやノエルに装備を頼むのも後日にして宿屋に入ろうぜ。ランドも今日は俺達と同じ宿をとらないか?」


ゼルがそう提案するのでランドは「そうだな、その方が集まる手間も省けるしそうさせてもらうよ」と答えた。


「ノエルも私達と宿に行きましょうよ。一階でのことも有るからまだ油断しない方がいいわ」


「そうね、事が終わるまでは私達と行動した方が安全よ」


ペンドラとリンがノエルにそう持ちかける。ノエルもそれにたいして「そうしようかな?気を使ってくれてありがとね」と返事した。


「よし、予定が決まったところで宿屋に行こうぜ」


ゼルがそう言って歩きだし他のメンバーもそれに続いて歩く。


移動しているときにノエルはランドに「あ、あのランドさん」と声をかける。


「なんだ?」


「あ、あのランドさんって奥さんとか恋人っているんですか?」


「は?」


突然のノエルの質問にランドは一瞬呆気にとられる。


「い、いえあのですね…ランドさんはおじいちゃんの後継者が男性だと思ってたと仰ってたので、もし奥さんとか恋人がいらっしゃるなら女性の私が造ったりしたら変な誤解を生まないかと思ったと言うかその…///」


なにやらしどろもどろになりながらそんなことを言うノエルにたいしてランドは「いないぞ?」と返事をする。


「ホ、ホントですか?」


「なぜ嘘をつく必要が?というかそんな人が居たらこんなにブラブラと冒険者をしてないさ。まぁペンドラとゼルみたいに夫婦で冒険者をやってる奴もいるんだろうけど俺は今のところそんな相手はいないしなぁ…」


「そ、そうですか…良かった」ボソッ


「なんか嬉しそうだな、俺がモテないのが嬉しいのか?俺も男だからそれはちょっと傷付くんだが…」


「ご、ごめんなさい。別にそういう訳じゃないんです」


「まぁいいけど、実際ノエルみたいな美人に好かれる奴は幸せだろうな」


「ふぇ?」


「あのバカ息子じゃないが、ノエルが男性にモテそうなのはわかるからな。芯が強く美人ときたらそりゃみるだろう」


「ななな///」


「っとこれじゃあバカ息子と同じと言われても反論できんな。とりあえず今日はみんなで宿で休んで今後のことは明日に考えよう」


「…///」


ノエルはまた固まってしまった


「どうしたんだノエル?みんな行ってるぞ」


ランドの言葉に意識を戻したノエルは「な、何でもないです///。そうですね行きましょう」と言って歩きだした。


「?」


そんなノエルの行動の意味がわからず首をかしげるランドだった。


それを遠巻きに見ていたリンは…


(これは、なかなか面白いことになりそうね♪)


と一人心で思っていた。


- - -


その頃領主の館ではボンズと闇ギルドの男が話し合っていた。


その時突然…


パリン!


闇ギルドの男の腰につけたガラス玉が砕けた。


「ほう、これは…」


「なんだ、その玉がどうかしたのか?」


「この玉はとある魔道具でな、ダンジョンに向かわせた俺の手下が死んだときにそれを知らせる役割をしていたんだ」


「なに、それが割れたということは…」


「フム、どうやら俺の手下はターゲットの奴等にやられたようだな。あの人数相手に勝利するとは流石はAランクパーティーと言ったところか」


「な、なんだと?それじゃ「ボンズ様大変です!」…?」


ボンズがそう言葉にしたときにボンズの手下の一人が部屋にやって来た。


「どうした?」


「ま、街をまわっていた奴からの報告でノエル達が先程街に帰ってきたとのことです!」


「何だって!くそ、しぶとい奴等だ!」


「それはそれは…早いことだな」


闇ギルドの男は感心するようにそう述べる。


「落ち着いてる場合か!貴様の手下は役に立たなかったんだぞ!」


ボンズはそう言って立ち上がり男を指差す。


「そう言われてもな、俺にとっても予想外なことなんだ」


「貴様、万一の時は自分がやると言っただろう!今すぐに向かえ!」


「待て待て、流石に今日のうちは奴等も警戒をしてるだろう。そんな所に出向いても確率は低い、少し時間を空けた方がいい」


「ぐ、それもそうか」


闇ギルドの男の言うことも最もだと思いボンズは椅子に座り直す。


「い、いかがなさいますか?」


そう伺う手下にボンズはなにやら考え事をしたかと思うと「ちょっと耳を貸せ」と言った。


「なんでしょうか?」


「あのな…」


ボンズが手下になにやら告げると


「わ、わかりました」


手下はそう言って部屋を出ていく。


「何をするんだ?」


闇ギルドの男がそう尋ねると


「なに、ちょっとあの女を追い詰めるための下準備さ」


そう言ってボンズはニヤリと笑った。


その日の夜遅い時間、ノエルの店の近くに二つの男の人影があった。


「あの女はいないようだな…」


「さっさとやってしまおう」


その人影はそう言うと店になにやら液体をかけ、そしてその液体に松明を放り投げた。


途端にノエルの店が炎に包まれる。


「よし、ずらかるぞ!」


男達はその場から急いで離れていった。


だがその時、男達は気付かなかったがたまたま近くでそれを見ていた者がいた。


「あの人達はたしか…」


それはランドがこの街に来たときにランドの対応をしたギルド職員のマーリィだった。


ボンズの誤算はこの事を見られていたこと、そしてノエルの大事な物を奪ったことによりランドの怒りを買ってしまったことだった。

PV70000突破ありがとうございます。


次回、ランドさんブチギレタイム突入

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