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◆伝説の勇者が闇堕ちした日、ポンコツは爆誕する◆〜〜ポンコツじゃなくて個性と言って貰えま…あ、あ、ぷにぷにするのヤメテ下さい!(涙目)〜〜 - 二章・第二話進めば暗雲⑤
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二章・第二話進めば暗雲⑤



◇◇◇◇◇



リーンは先ほどイルを勧誘した

冒険者らが、舌打ちしながら

踵を返して去るのを目で追いながら

イルの成長を感じた。



自分が冒険者として、

余りに無力なのは自覚していた。



周囲とて、

リーンを必要とする者はいないだろう。


だが、仲間は…イルは違った。


今は転生し、

今世とのギャップや昔の記憶との葛藤が

辛い日々だろうが…

自分が教えた事、導いた事…

それをちゃんと

受け止めてくれていたのだ。


イルは正直、自分を煩わしいと

思っているのではないか?

…と、思う事があった。


口先ばかりで、術が使えない術士…

イルにもそう、思われているのでは…と。


「本当、成長したな…」


女好きで泣き虫の…

田舎から出て来た過

保護な坊やでは、もう無い。


剣士イルとして、成長し続けているのだ。


いつかまた、

あの日のように戦える日が来るのだろうか?

リーンは…

己が全てを背負った、

この辛い重荷…

それが、ほんの少しだけ軽くなるような

気がした。


そんな、ぼんやりと

物思いに耽ったリーンを

イルは現実に引き戻す。


「ねえ?リーン様は何か欲しいのある?

杖とか、防具とかは本当に大丈夫ですか?」


「大丈夫だ。

杖も術衣も…

作りは質素だがそれなりの業物なのだぞ?」


そう言って軽く杖を振る。

かなりな、年代物の杖だ。

とはいえ、デザイン的にも古臭く、

装飾も殆ど無い地味な杖…


都の上流術士達が持っている杖なら…



そう、

今…店内に入って来た客の

持っている杖のように

きっと宝石の散りばめられた豪華な杖だろう…


銀製の錫杖に、

精緻な彫りが全体に刻まれている。

所々に大きな宝石が嵌め込まれていて、

その杖だけでも、宝箱のような煌めきだ。


リーンの持つ、木製の杖とは

まるで真逆の代物だった。


しかし、この客…

この辺で見かける冒険者とは

思えないのだが…一体?



◇◇◇◇◇



(進めば暗雲⑥へ続く)

イル:「リーン様の衣装…よぉく見ると衣装の一部が透けてるんだ!セクシーだよね」

リーン:「ん?我に何か用か?」

イル:「いえいえいえ!な、な、なんでもないです!」

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