打球直撃で悲劇の右目失明…ドジャース有望株が驚異の回復「自分ならできる」=米報道
ナ・リーグ西地区の首位を走るドジャースの下部組織で、メジャーの舞台を夢見る有望株が驚異的な回復を見せているという。 【画像】マイナーで結果を残しているパトリック・コペン 2023年のMLBドラフト7位で指名された右腕、パトリック・コペン投手(23)が重大なアクシデントに見舞われたのは入団1年目だった。昨年8月20日(日本時間21日)の1Aの試合中に放たれた痛烈なピッチャー返しが顔面を直撃。マイナーで最速99マイル(約159・3キロ)の直球を武器に計92回2/3を投げて98奪三振を記録していたが、突然の悲劇で右目の視力を失った。 しかし、MLB公式サイトなどが伝えたところによると、コペンは諦めなかった。今季は63イニング1/3で投球回をはるかに上回る97奪三振。防御率2・42で被打率は1割4分5厘をマークしている。どんな苦難でも乗り越える決意は固く「やりたいことがあって、心の底から自分ならできると思うなら、それを止めることはできない。必要ものは努力だけです」と話している。 同サイトは「コペンは右目の視力がないため、奥行きを感じ取ることができないが、彼は効果的な方法を見いだしている。左目はホームプレートを見ることに重要で、(右腕で投げた)フォロースルーの最後に目標を見失う。しかし、彼はリリース後に素早く顔を上げている。それ(投球)よりも難しいのは右側の周辺視野を使うことができないため、二塁走者を抑えること」と伝えた。 本人にしか分からない苦労も数知れないだろう。だが、目指すべき舞台ははっきりと捉えており、24日(同25日)に有望株が一堂に会する「MLBパイプライン・プロスペクト・ショーケース」に出場する予定という。
東スポWEB