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「これはサンドイッチじゃない」と言い張る客、意味不明な主張にカフェ店員も仰天 「トーストのことでした」 | キャリコネニュース
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「これはサンドイッチじゃない」と言い張る客、意味不明な主張にカフェ店員も仰天 「トーストのことでした」

画像はイメージ

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接客業の経験者なら、一度や二度は理解に苦しむ「困ったお客さん」と遭遇した事があるだろう。大学時代にカフェでアルバイトをしていたという寺田さん(仮名、30代女性)には、15年ほど前に遭遇し、今も忘れられない客がいるそうだ。

「99.9%の方は良いお客様でしたが、ごく稀に困ったお客さんが来ました」
「こんなに迷惑なお客様はほかにいなかったのでよく覚えています」

一体どんな客だったのか。編集部は寺田さんに取材し、その迷惑な客について語ってもらった。(文:天音琴葉)

「サンドイッチを4つ」と注文→「これはサンドイッチじゃない」

寺田さんが当時働いていたのは、駅から徒歩20分ほどの小さな商店街にあるカフェだった。客層が良く、トラブルになることはほとんどなかったという。

ところがある日、そんな穏やかなカフェで珍事が起きた。50~60代の女性4人組が、昼時の忙しい時間帯に来店。そして「サンドイッチを4つ」と注文した。オーダーを受けた寺田さんは、サンドイッチを持っていった。ここまでは通常の接客プロセスだった。

ところが女性客らの反応は普通とは違っていた。困惑した様子で「サンドイッチじゃない」と言い返してきたのだ。

一体どういうことか。オーダーはサンドイッチだったはずだ。それとも、想像していたサンドイッチとは異なるという意味だろうか。

「私はお客さんたちに、『うちではサンドイッチは、パンにレタス、トマト、ハム、ポテトサラダ、きゅうりなどを挟んだものですよ』と説明しました。うちに限らず、普通の喫茶店では具材は違ってもそういう感じのものだと思います」

寺田さんの説明に、ほとんどの人は異議がないだろう。ところが、よくよく話を聞いてみると、驚くべきことがわかった。彼女たちの中では「サンドイッチ=トースト」という認識だったのだ。

言うまでもなく、トーストはパンを焼いたものであり、具材を挟むサンドイッチとは別物だ。女性客らの言い分を突っぱねることもできただろうが、店としては揉めたくなかったようだ。結局、サンドイッチを下げて4人分のトーストを作って提供した。忙しいランチタイム中の出来事だっただけに、寺田さんは当時の心境をこう語る。

「本当にやめてほしかったです。率直に言って、とても迷惑だと思いました」

ちなみに、サンドイッチは800円、トーストは700円。いずれもコーヒーとサラダがつくセットだった。

再来店、またしても「サンドイッチ」と注文

一度きりの珍事かと思いきや、その4人組は2、3週間後に再び来店した。そして、またしても忙しい時間帯に、「サンドイッチ」と注文したのだ。

「サンドイッチは絶対に嘘だと思い、何度も聞き返しましたが、頑なに『サンドイッチ』だと言っていました」

この日はオーナーも黙ってはいられなかったようだ。「本当にサンドイッチですか?そう言って前はトーストのことでしたよね。どちらなんですか?」という趣旨のことを丁寧に確認した。すると、4人組はなぜか不貞腐れたように「トースト」と言い直したという。

自分たちの勘違いを指摘されたのが面白くなかったのだろうか。寺田さんは「お客様の中では、サンドイッチという言葉がトーストを指していたのかと思います」と推測する。

通常の対応をしたにもかかわらず、女性客らは不満そうな態度で、その後は二度と店に来ることはなかった。忙しさが落ち着いてから、寺田さんはオーナーと「また同じこと繰り返して迷惑だね」と話したそうだ。

幸い、この一件以降、同様のトラブルはなかったという。寺田さんは今、改めてこの出来事を振り返り、女性客らの行動についてこう語る。

「自分の中で『サンドイッチ』というものが『トースト』を指しており、それを他者にも強制したのかな? と思います。他の人からしたらサンドイッチはサンドイッチでしかないのですが……」

「サンドイッチ≠トースト」という指摘を受けたのに、懲りずに繰り返した女性客らは、長年染み付いた習慣が抜けきらなかったのだろうか。それとも、嫌がらせでやっていたのか……。いずれにせよ、意図的に謎ルールを押し付けたと思われても仕方がないだろう。

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