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令和版『ゴールドX』騒動か? 最新スマスロで「逆押し攻略法」発覚、即撤去へ 「メダルレスで見つかりにくかった」指摘も | キャリコネニュース
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令和版『ゴールドX』騒動か? 最新スマスロで「逆押し攻略法」発覚、即撤去へ 「メダルレスで見つかりにくかった」指摘も

画像はイメージ

この世には、ギャンブルの攻略法を販売すると謳ってガセネタを掴ませる悪質な詐欺師が存在する。最近はなかなか見かけなくなったが、20年ぐらい前のパチンコ・パチスロ情報誌にはそういった胡散臭い会社の広告が目白押しだった。

僕は2003年にパチンコホール企業の社員として業界に飛び込んだが、しばしばそういったガセネタをメモした紙切れをホールで拾うことがあった。エビデンスのない低質な情報に騙される人って、昔からいるんだよね。

ただ、パチンコ・パチスロに攻略法が皆無かと言えば、そういうわけではない。実際に僕は研修で過去にいろんな攻略法が実在したことや、それらに対してホールも対策を講じてきたという話を聞いた。

攻略法が通用する機種についての噂は数年に一度ペースで飛び交うものだし、中には実際に攻略されてしまったとして稼働停止や撤去に至った台もある。ほとんどの攻略法はガセネタやデマではあるものの、中には本物も存在するという認識でいて間違いない。(文:松本ミゾレ)

スマスロでは初?あっという間に撤去に…

なんでいきなりこういう話をしているのかというと、それはもう久々にガセではない攻略法が広まってしまった機種が出たためだ。10月にホールデビューした某アニメ版権スマスロだ。

出玉性能については特に話題にならなかったし、販売台数も5,000台程度と、そこまで期待されるものではなかった。天井も1,500Gと重く、スペックをざっと見た限りでは、辛めの印象をおぼえる。

ところがこの機種には致命的な欠点が存在した。特定の状態においての逆押し。つまり右からストップボタンを押すことで有利な状況を作ることができたというのだ。僕がこの攻略法について知った時には既に全国に情報が出回っていたので、試したわけではない。ネット上では既にその具体的な手順までもが拡散されている。

要は非常に簡単な手順で出玉を増やすことができるため、メーカーが予期しない挙動であっという間にまとまった枚数が稼げてしまっていた様子。スマスロとしては、これは恐らく初の事態だろう。メーカーも試打をまともにやってりゃ絶対に気付くように思うんだけどなぁ。

またこれ、メダルレスってのが災いした感もある。従来のマシンだったら、逆押しなんかしまくってモリモリメダルが増えていたら、店舗側も見る見る増えるドル箱を前に「なんかおかしいぞ」とささっと気付いたはず。

ところがスマスロはデジセグで枚数が増えるだけなので、データカウンターの表示次第では異変を視覚化しにくい。

それと現状のAT機は通常時に変則押しをするとペナルティが課せられたり警告音が鳴る傾向が高い。でも機種によってはAT中の変則押しは出目がおかしくなるだけで警告音が鳴らなかったりすることも珍しくないため、傍目には攻略法が使われていても分からなかったのかもしれない。

それでも稼働から2週間足らずで今回の攻略法騒ぎが勃発したようなので、どうせどこかの誰かが派手に抜きまくっていて、それで発覚が早まったのだろう。問題は誰がどういう方法でこの攻略法を仕入れたのかってことだけど、余計な詮索でトラブルを被るのも恐ろしいので、僕は全然分からないままでいい。

攻略法騒ぎはユーザーとホールを苦しめる

今回の攻略法騒ぎ、たまたま今はホールから足が遠のいているので現場でその挙動を確認する機会はなかったが、まあ導入したホールにとってははた迷惑極まりない話だよね。10月末に導入したばっかりのスマスロが、もう稼働停止を余儀なくされているんだもの。

仕様上、致命的な欠陥を有してるわけだから低貸しに流すこともできない。撤去一択と言っていい。何より、この機種を正攻法で楽しみたいというユーザーも可哀想だ。

こういう事例を見ていると、実際に僕がホールで働いていた頃の騒動を思い出す。新社会人として横須賀にある小さな新店舗に配属された時、オープンを控えたパチスロコーナーには『ゴールドX』という金ぴかの百式みてえな機種が複数配置されていた。

ところが開店までもう数日といった段階で、唐突に『ゴールドX』の撤去を命令される。
理由は攻略法の発覚。通常時に特定の変則押しを行うことで15枚役が揃う可能性を高めることが簡単にできたため、稼働させることができなくなったのだ。

15枚役は等価換算で300円。打てば打つほど、ATに当たってもないのに15枚役の払い出しが頻繁に行われるため、大赤字必須のとんでもない欠陥機だった。

結果この『ゴールドX』は即刻撤去され、ほどなくして攻略法対策を施した『ゴールドXR』がホールデビューすることになる。当然その際には全国のホールから非難轟々。全日遊連を中心として訴訟沙汰も起きている。

今回の攻略法発覚に関しては『ゴールドX』騒動と比べると比較的抑えられた被害であったし、そもそも発覚から撤去までが迅速だった。なのでかつてのような大々的な訴訟はもしかすると起きないかもしれない(その辺りは販売元の誠意というか、リカバリーの姿勢次第だけど…)。

何にせよ、攻略法が通用してしまう機種の登場はホールにとってもユーザーにとっても決して喜ばしいものではない。特にユーザーにとっては、ただでさえ射幸性の高いだけの荒いマシンだらけで釘も設定も、とてもじゃないけどフェアとは言えないような現状の遊技状況が、一部の“攻略情報を何故か仕入れていた人たち”によって余計に荒らされることになる。しわ寄せは何も知らない一般ユーザーが負うことになるので理不尽極まりない。

もちろん、実際にはフェアなギャンブルではないのがパチンコ・パチスロだけど、せめて客同士では対等でいさせてほしいよなぁ……。

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