助動詞のshouldとhave toは、どう使い分けたらいいのか。英語習得の専門家、川崎あゆみさんは「この2つには明確な違いがある。shouldには『君のためを思って言うけどこうすべき』といった助言やアドバイスのニュアンスがあり、have toは、テストや納期など、外から与えられた責任を伴う『外からの約束』の意味を持つ」という――。(第1回/全3回)
※本稿は、川崎あゆみ『思ったことを英語にできる 3ます英語』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
助動詞を使った表現、日本人にはなじみやすい
助動詞は、その名のとおり動詞を助ける言葉です。未来のことは不確実で確信度合いが異なるため、willのほかcan(可能性がある)、should(すべき)、might(かもしれない)などを使い、これから起こる未来を解像度高く表現する際に役立ちます。
助動詞は、動詞にやわらかさや個性を持たせ、伝わり方に変化をもたらしてくれるもの。やわらかい表現をよく使う日本人にはなじみやすい一方で、どれがどの意味か、とっさのときに迷うことも多いのでしっかりとイメージをつかんでおきましょう。
イメージをつかむと間違えにくくなる
will <決心>
よし決めた やるぞ!
語源はwillan。「意思」や「願望」をあらわしていた
語源はwillan。「意思」や「願望」をあらわしていた
be going to <計画>
もう決まっているから
進行形と同じカタチで、今すでに予定していることを伝える
進行形と同じカタチで、今すでに予定していることを伝える
can <可能>
できるできる やってみよう
語源はcunnan。知識があることを意味する。知る→できる→可能性があると変化
語源はcunnan。知識があることを意味する。知る→できる→可能性があると変化
might <曖昧>
うーん、たぶん? もしかしたらね
語源はmagan(力がある)。そこから権力がある→許可する→可能性が広がる、に
語源はmagan(力がある)。そこから権力がある→許可する→可能性が広がる、に
should <助言>
君のためを思って言うけどこうすべき
語源は「本来そうあるべき」。それが→すべき→するはず、に変化
語源は「本来そうあるべき」。それが→すべき→するはず、に変化
have to <責任>
期日を守ってやらないと
have(持つ)+to(することを)から、やらなきゃという意味に
have(持つ)+to(することを)から、やらなきゃという意味に
must <断定>
そりゃ間違いない
「許可される」という意味の古英語が語源。義務や必然性を意味する
「許可される」という意味の古英語が語源。義務や必然性を意味する
be going to、be able to、 be about to、be supposed to、used to、have toそしてwant toは助動詞のように働く言葉のかたまりとして紹介します。
*ここでの語源は、おもに古英語(OE)を示しています
can「できるよ・するよ」――可能性がある――
「ありうる」という可能性を伝えるときによく使われるのがcanです。「能力がある」「できる」というニュアンスで考えると理解しやすくなります。
I can do it later.(私はあとでそれをできます)
Can you help me?(手伝う可能性はあるか→手伝ってくれますか?)
be able toはcanが使えないときに登場
I can swim./I will be able to swim.
→ どちらも「能力(できる)」の意味で、英語ネイティブはcanをよく使います。canが置けないwillやtoのあとではbe able toが登場。







