数々のドラマが起こる12月
「クリスマスまでに彼氏をつくる」。イルミネーションでにぎやかになる街並みに背中を押され、そんなふうに決意をしたことはありませんか?
とてもシンプルな目標ですが、本気で期限を設定した瞬間から、恋が驚くほどドラマチックに動き始めることは多々あります。実際に12月の婚活市場では、想定外の出会い、別れ、決断が次々と起こっています。今回は、実際に起こったエピソードから、クリスマスシーズンの成功と失敗の分かれ道について解説しましょう。
かつて惨敗した彼との再会クリスマスデート
「クリスマスまでに彼氏をつくる!」と決め、マッチングアプリを使って婚活中の45歳のAさん。ある日新しいマッチングアプリを開くと、見覚えのある男性が目に飛び込んできました。
彼は40代で年収2000万円超・複数事業を持つ会社を経営している、絵に描いたようなハイスペックイケメン。彼とは3年前に出会っていたものの、Aさんは当時、人生で初めて本物のハイスペ男性と遭遇したことで萎縮し、やや強引な物言いにも押し切られ、自分の気持ちをうまく伝えることができず、結果としてブロックされてしまいました。
しかしあれからAさんはさまざまな人と出会い、経験を重ねてきました。気まずさはあるものの、勇気を出して彼のプロフィールに「いいね」を押すと、即マッチ。クリスマスにデートをすることになりました。
当日待ち合わせ場所に行くと、彼はAさんと以前会っていると気づいていなかったので、初対面のフリをしてデートを楽しみます。都心のビジネス街にある落ち着いたカフェに移動して話をすると、かつての彼の強気な態度は影を潜め、どこか緊張してモジモジしている様子。明らかにAさんへの態度が変わり“高嶺の花”扱いをしているようでした。
しかし別れ際、3年前と同じように 「交際に進むなら、体の関係も含めたい」と言われたAさんは、今度こそ怯まず、「私はすぐそうなるのは嫌。自分のペースを大事にしたい」と回答。
彼はその後も必死に口説いてきましたが、Aさんは「あなたは素敵だけど、今すぐ付き合うとは決められない」と穏やかに告げ、彼に「じゃあもう会わないよ」と強く返されても、一切動じず 「うん、わかった。ありがとう」 と淡々と答え、席を立ちました。
相手は同じなのに結果が変わった要因
これは「同じ相手と再会したのに、結果が逆転した」という典型例です。ポイントは“相手が変わった”のではなく、“自分の恋愛力と意思決定力が上がった”ことで関係構造が変わった点です。
似たような現象はビジネスシーンでも起こり、以前は不得意だった商談相手と、あるときを境に普通に話せることがあります。これは相手が優しくなったのではなく、自分の実力が上がったからなのです。
恋愛の成果は“今の実力値”の鏡。「クリスマスまでにどんな力をつけるか」を決めて行動すると、短期間でも関係の質は大きく変わります。
