2026年プロ野球・12球団戦力ランキング
記事
失意のWBCから気分一新、2026年のプロ野球ペナントレースが始まる。その開幕を前に今季のセ・パ12球団の戦力を数値化。「打力」(30点満点)、「機動力」(10点満点)、「投手力」(30点満点)、「守備力」(10点満点)、「選手層」(10点満点)、「経験」(10点満点)、の6項目に分けて評価した。“混セ”&“熱パ”の長く険しい戦いを制するための「戦力」が整っている球団は、果たしてどこだ!?
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解説
戦力充実の両リーグ覇者&追う日本ハム
それぞれ特色のある12球団。項目別に「打力」ではソフトバンク、「機動力」では楽天と阪神、「投手力」ではソフトバンクと阪神、「守備力」では楽天がトップ評価。さらにチーム全体の「選手層」や監督の采配も含めた「経験値」を加味し、「総合力」を弾き出した。
12球団トップは、今季もソフトバンクだ。総合力「87」。小久保裕紀監督のもと、2年連続リーグ優勝、そして昨季日本一に輝いたチームは今季も投打に充実。先発陣では有原航平が抜けたが、モイネロ、上沢直之、大関友久の3枚が強力で、昨季登板なしに終わったスチュワート・ジュニアが万全の状態で戻ってきた。さらに大津亮介、松本晴、前田悠伍、前田純に、台湾出身の徐若熙と充実の陣容だ。リリーフ陣も藤井皓哉がトミー・ジョン手術で今季絶望となったのは痛いが松本裕樹、杉山一樹を中心に球威&安定感抜群の面々が揃う。そして打線も近藤健介、山川穂高、柳田悠岐の重鎮に加えて、牧原大成、野村勇、柳町達、正木智也など多士済々。さらにチームとしての最大の強みが、ともに「9」評価の選手層と経験。若手の台頭で控え選手も充実しており、3年目を迎えた指揮官の采配を含めて、様々なアクシデントに対応できる体制が整っている。投打ともに隙がなく、今季も優勝候補筆頭で間違いない。
セ・リーグトップは、総合力「86」の阪神だ。人材豊富な投手陣は今季も健在。先発陣は、村上頌樹、才木浩人と信頼度の高い二枚看板に、大竹耕太郎、伊原陵人、伊藤将司、高橋遥人、西勇輝と実力者が続き、若手の門別啓人、新外国人左腕のルーカスも期待できる。リリーフ陣は岩崎優、湯浅京己、及川雅貴、桐敷拓馬という顔ぶれに、台頭した3年目の石黒佑弥、新外国人のモレッタが加わる。そして野手陣では近本光司が無事に残留し、中野拓夢、森下翔太、佐藤輝明、大山悠輔と続く打線は破壊力十分。ここにドラフトの目玉だった大学No.1スラッガー・立石正広、新外国人のディベイニーが加わって層も厚くなった。投手陣では退団したデュプランティエ、アキレス腱断裂で長期離脱の石井大智の穴、そして下位打線の得点力アップが課題として残るが、それでもセ・リーグでは断トツの優勝候補だ。
その両リーグの昨年覇者を追うのが、日本ハムで総合力「85」の評価となった。先発陣は、伊藤大海、北山亘基、達孝太、加藤貴之、山崎福也に元エースの有原航平が加わり、細野晴希、福島蓮も続く。リリーフ陣では新たにトレードで加わった島本浩也、ドラフト1位の大川慈英がどうなるかだが、それでも優れた投手力を持つ。昨季12球団トップの129本塁打を放った打線は、レイエス、万波中正、清宮幸太郎、野村佑希、郡司裕也、水谷瞬と長打力のある選手が揃い、五十幡亮汰、矢澤宏太と機動力に優れた選手もいる。新外国人のカストロがフィットすれば、さらに得点力が上がる。新庄剛志監督体制5年目で選手層も厚くなり、チームとしての経験値も高くなった。2年連続2位から、今季は開幕前からはっきりと「優勝」を狙える戦力と態勢が整っている。
2番手グループで並んだ3チームは?
上位3チームからは少し離され、さらに“団子状態”の2番手グループ。その一番上、全体の4位の総合力「75」で並んだのが、楽天とオリックス、そして中日だ。
楽天は、投手力「24」、打力「22」の評価。早川隆久が手術明けとなる先発陣は、荘司康誠、古謝樹、藤井聖、岸孝之に、前田健太、新外国人のコントレラス、ウレーニャ、ドラフト1位入団の藤原聡大と新戦力が加わった。西口直人、内星龍も先発転向を目指しており、大きく様変わりする可能性がある。リリーフ陣は、鈴木翔天、西垣雅矢、藤平尚真が勝ちパターンを担う。一方の打線は、長打力という面では浅村栄斗の復活と、ボイト、マッカスカーの外国人コンビに頼る部分が大きい。ただ、機動力を含めたチャンスメークの面では辰己涼介、村林一輝、宗山塁に加え、中島大輔、黒川史陽も台頭した。選手層の薄さは感じるが、スターティングメンバーの並びは非常に楽しみ。波に乗ればパ・リーグの2強に追いつける可能性はある。
オリックスは、投手力「26」、打力「23」の評価。先発陣は宮城大弥、九里亜蓮、田嶋大樹、曽谷龍平と実績のある先発が揃い、昨季登板4試合で1勝止まりの山下舜平大が復活気配、さらにオープン戦で完璧な投球を披露した新外国人ジュリーの存在が頼もしい。故障者が多く、外国人頼みのブルペンに不安は残るが、整えばさらに評価は高くなる。一方の打線は頓宮裕真が出遅れている中で、新外国人の左の大砲・シーモアが4番として期待。その他、太田椋、杉本裕太郎、中川圭太、紅林弘太郎、宗佑磨、若月健矢ら生え抜き組と、廣岡大志、西川龍馬、森友哉の移籍組が融合する野手陣も戦力が揃っている。だが、機動力と守備力で評価を伸ばせず。Aクラス入りは狙えるが、ソフトバンクと日本ハムを上回っての「優勝」となると、現在の戦力にプラスアルファの力が必要になる。
そして同じく総合力「75」で並んだのが、中日だ。昨季セ・リーグ4位のチームだが、WBC帰りの髙橋宏斗と金丸夢斗の2人にさらなる成長が見込め、ベテランの柳裕也、松葉貴大が残留したことも大きく、大野雄大もいる。リリーフ陣も松山晋也、清水達也、藤嶋健人と駒は揃っている。ここに評判の高い中西聖輝、櫻井頼之介のルーキーコンビが割って入れば、投手陣は非常に楽しみだ。一方、長年の課題だった打線も、苦しんできた数年間の間に岡林勇希、上林誠知、細川成也、ボスラーとパンチ力のある打者が揃ってきた。さらに今季はMLB通算164発の新外国人ミゲル・サノが期待大。そして何より、本拠地にホームランウイングが設置されたことで、間違いなく得点力はアップする。開幕を前に上林、松山ら細かな離脱者は気になるが、井上一樹体制2年目の飛躍への準備はできている。
僅差の総合力「74」で並んだのは…
続く全体7位には、巨人とDeNAが総合力「74」で並んだ。
昨季セ・リーグ3位の巨人は、投手力「25」、打力「22」の評価。先発陣は、開幕投手候補だった山﨑伊織が右肩コンディション不良で離脱したが、戸郷翔征、田中将大、井上温大らに、FA加入の則本昂大、ドラフト1位ルーキーの竹丸和幸、新外国人のウィットリー、楽天から移籍のハワードと揃う。軸が定まれば強力だ。リリーフ陣もマルティネスと大勢の2枚に、中川皓太、田中瑛斗、船迫大雅、石川達也と顔ぶれが揃う。一方の打線は、坂本勇人、丸佳浩ら経験豊富な選手たちに、FA加入の松本剛、そして泉口友汰、中山礼都らが揃うが、4番・岡本和真が抜けたことで戦力低下は避けられず。4番候補だったリチャードが左手骨折で開幕絶望、新外国人のダルベック、2年目のキャベッジともにオープン戦不振で信頼を置けない。加えて、昨季リーグ最多失策と最少盗塁数が物語るように、守備力と機動力が不足。阪神の総合力「85」からは大きく離されることになった。
昨季セ・リーグ2位のDeNAは、投手力「23」、打力「25」という評価。先発陣では、エースの東克樹は健在だが、昨季10勝のジャクソンと9勝のケイ、4勝のバウアーが退団。その代わりにデュプランティエとコックスが加入した。この外国人投手の“入れ替え”がどうなるかで評価が大きく変わる。リリーフでもウィックが抜け、レイノルズが新守護神として期待される。その他、若手陣の成長も期待できるが、昨季の救援防御率3.37はリーグワーストであり、評価的には伸び切らない。一方の打線では桑原将志が退団したが、牧秀悟、佐野恵太、筒香嘉智の中軸が健在で、昨季後半にリードオフマンに定着した蝦名達夫、オープン戦から結果を残している新外国人ヒュンメルが名を連ねる打線は、間違いなく強力だ。ただ、巨人同様に機動力と守備力が不足。外国人の出来次第でチーム成績も大きく変わりそうだ。
下位評価の4球団は…
全体の9位は、総合力「72」の西武となった。3年連続2ケタ勝利を挙げた今井達也が抜けた穴は大きいが、髙橋光成、平良海馬、隅田知一郎、渡邉勇太朗、與座海人、武内夏暉と揃う先発陣は依然として強力だ。課題の打線は、桑原将志、カナリオ、林安可の新加入組がいずれもオープン戦から結果を残しており、渡部聖弥、長谷川信哉、滝澤夏央、西川愛也ら、さらなる成長を期待したい面々も揃っている。今後の上積みは見込めるが、昨季のチーム得点数がリーグ最低(410得点)だっただけに、開幕前の時点では評価「21」止まり。ただ、機動力はチームの武器となる。Aクラスは十分に狙える。
全体の10位は広島で、総合力「71」の評価。新外国人投手のターノックに加え、ドラフト1位の平川蓮、同3位の勝田成ら新戦力が加わり、オープン戦好調の中村奨成、プロ2年目の佐々木泰、来日2年目のモンテロらの成長が期待される。だが、不確定要素が多く、評価は控えめ。現役ドラフトでイースタン盗塁王の辰見鴻之介を獲得したもののそれでも昨季2ケタ盗塁をマークし、今季もプレーするのは小園海斗(12盗塁)のみ。開幕時点の先発投手陣は、床田寛樹、森下暢仁、ターノック、森翔平、岡本駿、そして元守護神の栗林良吏という陣容。新井貴浩監督体制4年目の経験値を生かし、1点差勝負をものにしたい。
パ・リーグの最下位は、総合力「69」でロッテとなった。昨季新人王に輝いた西川史礁、オープン戦絶好調の藤原恭大、さらに寺地隆成、山本大斗、現役ドラフト加入の井上広大など楽しみな面々が揃う。ここに安田尚憲、上田希由翔のドラ1入団組が加わればさらに厚みのある打線になるが、シーズンを戦い抜く経験値も含めて、まだ足りない。先発投手陣では、WBC組の種市篤暉を筆頭に小島和哉、石川柊太、田中晴也、木村優人という陣容。ここにDeNAから移籍のジャクソン、ルーキーの毛利海大が加わるが、昨季12球団ワーストの防御率3.60の投手陣の劇的な評価アップにはつながらない。サブロー新監督の手腕に期待したい。
全体の12番目はヤクルトで評価「67」となった。昨季リーグワーストの防御率3.59の投手陣には、中日から移籍の先発右腕ウォルターズ、救援で左腕キハダ、右腕リランソの外国人が加わった。だが、彼らに頼るよりも既存戦力である吉村貢司郎、山野太一、奥川恭伸、小川泰弘、高橋奎二といった面々の奮起が求められる。打線では不動の4番だった村上宗隆が抜けた穴をどうするか。当然、一人で埋められるものではないが、その役割の一端を担うべき山田哲人や、ドラフト1位ルーキーの松下歩叶がキャンプで負傷離脱した。池山隆寛新監督のチーム作りに注目だが、まだまだ時間はかかりそうだ。