【速報】東海道と東北新幹線が直通運転を開始??……という「夢」を見たエイプリルフールの朝
宿泊経験600泊。関東圏の地理旅、穴場いやし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
4月1日の朝、SNSのタイムラインを賑わせた「【速報】東海道新幹線、東北新幹線との直通運転開始!」というポスト。一瞬「!?」とスマホに視線を近づけた方もいらっしゃるかも知れません。
残念ながら(あるいは予想通り)、これはエイプリルフールのネタ。しかしこのネタがときどき盛り上がるのは、それだけ多くの人が「もし実現したら……」と夢見ている証拠でもあります。
・これで新横から直で仙台帰れる!(笑)
・もし繋がったら、北海道から鹿児島まで乗ってみたい!
・直通までは望まないけど、ホームぐらい共用して乗り換え楽にしてくれ
上のようなレスがありました。
特に神奈川県から東北地区、埼玉県から名古屋・京都といった区間は特に需要が大きいと思いますが、なぜ東京駅で乗り換えのいらない直通運転は実現しないのでしょうか?
なぜ現実には「直通」しないのか?
実は直通運転を阻むいくつかの物理的な壁が存在します。
よく言われるのが、東海道新幹線は60Hz、東北・上越新幹線は50Hzということ。これに関して現在の新幹線車両(北陸新幹線のE7/W7系など)は、周波数・電圧の切り替えに対応しており技術的に不可能ではありませんが、車両の改造が必要になります。
しかしその際に設備が増え車体重量が増し、東海道新幹線の高頻度運転に合わせた加減速の激しい運用に耐えられなくなる可能性があります。
また東北、上越地区では雪対策の設備も必要となり、結局のところ大幅な重量オーバーとなり現在のダイヤは維持できません。さらに各駅のホームドアとの相性の問題もあり、東京駅構内の線形の改造には多額の費用がかかります。
追記 東京駅は、当初は東海道新幹線と乗り入れ予定の東北新幹線が接続することを想定した配置で設計されました。しかしJRへの分割民営化、車両規格・信号システム・プラットホーム規格の差、また片方の遅延の波及リスクなど諸事情から現状見送られているという分析があります。
※頂いたコメントを反映した追記となります。
どうせ乗り換えるなら東京駅でやりたいこと
JR東日本では、原則として新幹線同士の乗り継ぎでは、改札を出ない限り料金が通算で計算されお得になります。しかし東京駅乗り継ぎは適用の例外となっていますので、あえて途中下車しても損はありません。どうせ乗り換えるなら、東京駅で寄り道をするのもおすすめです。
※乗車券部分については交通系カードの場合、在来線改札を出ると1度打ち切られ割高になるケースがあります。また100キロ以下の行程の紙の切符の場合、途中下車(在来線改札から外に出ること)ができません。
①駅弁屋祭に行く(在来線改札内)
もし30分程度の乗り継ぎ時間が確保できるなら、定番ですが駅構内(新幹線改札外、在来線改札内)の駅弁屋祭への訪問はおすすめ。東日本エリアを中心に、全国の駅弁が集結しています。
午前中から午後にかけてなら、朝5時半入荷の「福井・おとなの焼き鯖寿し」(1450円)は断然のおすすめ。
ボリュームもあり“1800円”くらいの値付けでもおかしくない逸品。焼き鯖は、焼きよし、味よし、ふっくらでしっとりの絶品。おいしい駅弁は量が少ないのが普通ですが、シャリ(酢飯)の量もたっぷりあります。
製造販売の番匠本店の先祖は伊勢国の宮大工で、福井城築城のため福井に移住。城主から台所番頭を命じられたと伝わる歴史があります。
午後でも入手しやすい駅弁が、新潟県直江津駅の赤い重箱の駅弁。にしんめし、鱈(たら)めし、さけめし(いずれも1600円)です。
日本海沿いの直江津で朝9時頃までに製造。新幹線に乗せ13時過ぎ頃に東京駅に入荷。消費期限が21時ですので、まさに新鮮そのもの。どれも魚介が絶品です。にしんめしはやや大人向けの味で、酒のつまみにも向きます。
重箱は軽く、自宅に持ち帰れば1人用の重箱として活躍。筆者は5年以上お正月に使い続けていますが、全く悪くなりません。
②皇居に行く(在来線改札外)
もし乗り換えに30分程度あれば、これも定番ですが丸の内側(皇居側)の駅舎は訪ねたい場所。2017年12月にリニューアル工事が終わり、さらに美しくなっています。
丸の内駅舎の隠れた見どころがレンガの覆輪(ふくりん)目地。太陽光が当たると細い影ができ、締まった印象になり上品に感じられます。東京駅のレンガ建築が、ほかとひと味違う理由の1つです。
工事にあたり、職人が大正時代の工法を新たに学び習熟。東京ステーションホテル入口付近の外壁では、新旧の覆輪目地の両方が見られます。左が大正時代の覆輪目地、右が現代の職人さんが再現した覆輪目地ではないかと思います。
新幹線改札から30~40分程度で往復+駅舎見学は可能です。
ただし再乗車時にえきねっとなどで購入のeチケットを使用する場合、交通系カードなどへの紐づけの完了などを事前にご確認ください。新幹線改札をパスできないと、乗り遅れのリスクが出てきます。
駅舎を背にして皇居を目指すのもおすすめです。二重橋は、テレビ中継などによく登場する皇居の象徴のような場所です。
片道25~30分程度を要するため、荷物が重い方は預ける必要があり、また少し歩くため時間の管理は必要です。
皇居(江戸城跡)は、内堀に目をつけると「の」の字のような構造となっています。東京駅を背にまっすぐ歩くと「の」の字の右端に到着します。
「の」の字の右下は芝生と松がある外苑と呼ばれる開放的なエリアで、江戸時代は大名の武家屋敷が建っていました。明治時代入り皇居を仰ぎ見る場として整備されました。
二重橋は、おおまかに言えば外苑と皇居のエリアを結ぶ橋です。
細かく言うと、江戸城時代の防衛の関係で皇居正門石橋を渡り、皇居エリア(旧西の丸)に入ってから二重橋を渡ることとなります。皇居正門石橋は閉鎖される場合もありますが、外苑から二重橋はよく見えます。
東京の“見え方”が一瞬で激変 2文字の平仮名を紙に書くだけで「こんなに楽しい街だったのか!」です
以上東海道と東北新幹線の直通運転が可能なのかを検証しつつ、乗り換え時に訪ねてみたいスポットをご紹介しました。実践の場合は次の点にご注意ください。
・東京駅から先、えきねっとなどのeチケットを使用する場合、交通系カードなどへの紐づけの完了や、日付のミスがないか確認してください。新幹線改札をパスできないトラブルがよく起きています。
・通勤時間帯と夕方以降、土日祝日などは、新幹線改札と丸の内側の出口は駅構内の混雑のため移動時間を長く要します。
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