Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
ミレニアム戦役④ – Telegraph
[go: Go Back, main page]

ミレニアム戦役④

ミレニアム戦役④

VerdictDay9日目

カンナ「貴女は……」

サン「お久しぶりです。先生」

“サンちゃん…!”

サン「……………」

 

 

 

サン(なぜ先生がミレニアムに………。イレニア君を退けたと報告は受けていましたが…………まさかこれ程早くミレニアムに来られるとは……。生徒が困っていれば、どこにいようと、どのような状況であろうと駆けつける………。素晴らしい…!それでこそ私の知る先生です)

サン「ふふ……ふふふっ…♪」

トオル「……?」

“サンちゃん…?”

ネル「くそっ…。何をニヤニヤしてんだよ……。おい、まだ動けるか?」

ツルギ「ケヒッ……。お前よりは断然元気だ」

ネル「そうかよ………。なら!(ムクリ)もうひと暴れしてやろうじゃねぇか」

ツルギ「あぁ…」

ツルギ「…………(ジッ)」

サン「?」

ツルギ(天降(あもる)サン……。こうしてマジマジ見ると、印象が随分変わった…。二年前は、頭脳明晰の大人しい人だと思っていたが………こんな過激なことをする人物だったとは…)

ツルギ「……………」

ツルギ(返せ……!!!!)

ツルギ「………ギ……ギギギ…!」

ズズズズ…

サン「ツルギ君…?」

ツルギ(私の……!私たちの『青春』を………返せッ!!!!!)

ツルギ「(ギンッ)血の海を見る……時間だぁあ!!!」

ネル「!?」

ツルギ「グギギ…!ギィヤアアアアアア!!!(ダッ)」

ドギュンッ!!

ネル「はやっ!?」

サン「!」

ツルギ「————ッ!!(カチャ)」

トオル「させるかぁッ!!(サッ)」

ツルギ「!?」

トオル「ッ!!(シュッ)」

ボギュッ!!

ツルギ「グッ……グガッ…!」

トオル「さっきのお返しだ……。(グッ)ぶっ飛べ!!」

ボヒューーンッ!!

ドガァァアアアアンッ!!

“ツルギ!!”

ドガンッ!!

ツルギ「ガァアアアアアアッ!!!」

ネル「おいコラァ!一人で突っ込んだってしょうがねぇだろ!!相手は二人いんだぞ!」

ツルギ「………くっ!」

“(いつも落ち着きがある訳じゃないけど、あんな戦い方、いつものツルギらしくない…!)”

“ツルギ、落ち着いて!”

ツルギ「わかって……います…!」

トオル「ふんっ…」

サン「トオル君。お怪我の加減はいかがですか?」

トオル「あんたのおかげでほぼ回復できた。十分動ける」

サン「そうですか。それは何よりです。貴女がいると、私も安心して戦えます」

トオル「!」

トオル「…………」

トオル「(ニッ)オレもあんたと一緒なら、心置きなくやり合える」

ゾワッ…

サン「!」

トオル「?どうした?」

サン「いえ…」

サン(この感じはまさか………まさか『彼女』もここに…?………いえ、今は目の前のことに集中しなくては…)

サン「ふぅー……行きますよ、トオル君」

トオル「了解だ」

 

 

 

バラララララララララランッ!!バラララララララララランッ!!

ダンダンダンダァンッ!!

ズダァンッ!!ズダァンッ!!

ドガァアアアアアアンッ!!

サン「———ッ!(カチャ)」

タタタタタタタタンッ!

ネル(もう少し……!)

サン「………(カチャ)」

ネル「!?」

サン「!」

ボヒューーー!

ドガァアアアアアアン!!!

ネル「あっぶねぇ!!クソッ!!!!!」

ネル(トオルを上手く抜けたところで、あの高飛車女に近づけねぇ!ライフルの射撃を搔い潜ってもランチャーで自分諸共フッ飛ばして来やがる……!!)

ネル「なんであいつは自分でダメージ喰らわねぇんだよクソッ!!」

サン「諦めてもいいんですよ?」

ネル「あぁ???ぶっ殺すぞ??」

ツルギ「はぁ………はぁ………はぁ……」

“(ネルはまだまだ元気に見えるけど……ツルギが目に見えて消耗してる………。本調子じゃないから…?)”

カンナ「先生………。このままではジリ貧です。どうにか退避する手立てを…」

ネル「おいポリ公!何勝手に諦めてんだよ。まだ終わってねぇだろうが!」

カンナ「しかし…」

ネル「…………」

サン「先生。貴方/貴女にも言いましょう。諦めてもいいんですよ?」

“サンちゃん…。こんな……こんなやり方、間違ってるよ!!”

サン「先生。私はここに、問答をしに来たわけではないのです。私の決意は固く、揺らぐことはありません……。あの子たちに、報いなければならないのですから」

カンナ「……!」

サン「だから先生?私が諦めないのであれば、貴方/貴女が根負けする他ないんですよ?」

“だからって、暴力で全てを解決しようだなんて…!”

サン「それが『キヴォトス』です。暴力なくしてキヴォトスを変化させることはできません。それが、私が今日(こんにち)までで痛感し、見出した答えです」

“サンちゃん……”

サン「………先生。今一度問いましょう。私の手を取り、私と共に…」

ぞわり…

サン「!」

ガシャコン…キュルル!!

トオル「!?サン避けろぉッ!!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

サン「くっ……!!」

ガラッ!

サン「きゃっ!?」

トオル「地面が……!サンッ!!!(ダッ)」

タッタッタッタッタッタッタッ!

ヌッ!

トオル「!?」

??「お久しぶりです、警備局長様?」

トオル「なっ!?」

??「破ぁッ!!!(ブンッ)」

トオル「栗浜(くりはま)アケ…!」

メギャア!!

ドガァアアアアアアン!!!!

ネル・ツルギ「「………」」

ポカーン

??「やっと見つけたわ、先生」

“えっ!?ヒナ!!”

ヒナ「元気そうでよかったわ」

ネル「あいつは…」

ツルギ「ゲヘナ学園風紀委員長の空崎(そらさき)ヒナ……。それと…」

カンナ「『伝説のスケバン』……栗浜アケミ!?」

コノカ「なんであいつが…」

カツッカツッカツッカツッ

??「ごきげんよう、シャーレの先生」

“君は……”

ニヤニヤ教授「私。犯罪コンサルタントをしている者です。『ニヤニヤ教授』とお呼びください」

コノカ「姉御、知ってるっすか?(ヒソヒソ)」

カンナ「いや……初めて聞く(ヒソヒソ)」

アケミ「お久しぶりでございます、シャーレの先生。海でお会いした時以来ですわね」

“…………ヒナ”

ヒナ「先生。一応言っておくけど、この二人とはさっき偶々会っただけよ」

ニヤニヤ教授「空崎ヒナさんの仰る通りです、我々はさっき会ったばかりなので。……コホン、本日先生の前に姿を現したのは訳がありましてですね」

“…………”

ニヤニヤ教授「今回の一件。解決されるまで先生に手をお貸ししようかと」

“手を貸す…?”

ニヤニヤ教授「はい。私としても、彼女の言う『平和な世界』が実現してしまうと、仕事どころではないので、何としてもそれは阻止しなければならないのです。なので、先生に協力しようかと。お止めになられるんですよね?天降サンを」

“……………(チラッ)”

ヒナ「…………(フルフル)」

“………手を貸してくれるって言うのは、とてもありがたいと思ってる”

ニヤニヤ教授「では…」

“でも、君の手を借りることはできないかな”

ニヤニヤ教授「…………そうですか。では、私のやりたいようにやらせていただきましょう」

ガッ

一同「「「「!?」」」」

サン「空崎ヒナァァァアアアアアッ!!!!」

ネル「………おめぇ、あいつから何か恨みでも買ってんのか?」

ヒナ「知らない」

ツルギ「数の上では、こっちが有利……」

ヒナ(と言っても、二人はかなり消耗しているし、私も弾薬が殆どない。この栗浜アケミも、ハッキリ言って信用なんてしていない……。天降サンは強い。このまま正面戦闘を続けるのは、得策とは……)

サン「————ッ!!(ギリギリギリ)」

ガララ…

トオル「チッ………。顎が外れそうだ…」

サン「トオル君……」

トオル「あぁ、まだ動けるぞ」

サン「帰りますよ!!」

トオル「………………なに?」

 

 

 

 

―ミレニアム売店前―

COM『損壊甚大。作戦行動不可能』

トキ「くっ…!」

アリス「トキ!」

トキ「問題ありません。アビ・エシュフは壊れてしまいましたが、パワードスーツは健在です。まだやれます」

Mk-Ⅱ「……………はい?撤退……ですか?」

トキ「?」

Mk-Ⅱ「了解しました。量産型全機に、自爆シーケンスを起動させます。その間に撤退を」

アリス「一体誰と話しているんですか!」

Mk-Ⅱ「オリジナル。またお会いしましょう。その時は、このMk-Ⅱが責任を持って貴女を処分いたします」

モモイ「逃がす訳ないでしょーっ!!」

Mk-Ⅱ「いいえ。Mk-Ⅱは行きます」

壊れた量産型AL-1S:Mk-Ⅱ「(ピピッ!)———ッ!!」

カシャンカシャンカシャンカシャン!!

モモイ「はえっ!?アリスのニセモノ!?壊したハズなのに…!」

トキ「…………………!?いけません!残念なモモイ!!急いでそれから距離を取ってください!それは……!」

 

 

 

 

―ミレニアム図書館前―

カタクラフト「————ッ!!!(ガシャン!!)」

ズダダダダダダダダダダダダンッ!!

アスナ「うわっ!危な~い♪」

アカネ「アスナ先輩、C4仕掛け終わりました」

アスナ「ぃよ——し!ドカンッ☆と行っちゃおー!!」

アカネ「はい♪(カチッ)」

ズドドドドンッ!!

バギンッ!!

アスナ「おっ!?装甲が少し剥げたよーっ!!」

アカネ「はい。カリン、装甲が薄くなったところを狙えますか?」

カリン「もちろんだ。一発で吹っ飛ばす」

バァアンッ!!

ガィインッ…!!

ドガァァアアアアンッ!!

アスナ「………どうかな~」

 

―カタクラフト内部―

ヒノエ「くぁあ~いっっっった~~~い!!!!よくもやってくれたなこのぉ~!コノエお姉ちゃん、次はミサイルの操作お願い!」

コノエ「任せてくれ我が妹よ!」

ツノエ「(ピッ)はい、ツノエです……。はい!?」

コノエ・ヒノエ「「???」」

ツノエ「…………わかりました(ピッ)」

コノエ「姉さん、如何いたした?」

ツノエ「コノエ、ヒノエ……。作戦中止、撤退しますよ」

コノエ「なんと!?押しているのは我らではないか!何故…」

ツノエ「わかりません……が、サン様のご命令であると」

コノエ「うぅむ………我らが太陽の命であるか……。承った。ヒノエ、聞いていたであろう。撤退である」

ヒノエ「えぇ~!???目の前にいるのにぃ——!!」

ツノエ「サン様のご命令とあらば、従うのが我ら聖陽党です」

ヒノエ「………は~い」

 

―ミレニアム図書館前―

カタクラフト「……………」

ガガガガガガガガガガガッ…

アスナ「あれあれっ!?帰っていくよ!?」

アカネ「攻撃が効いたので逃げ出した……訳ありませんよね」

アスナ「もしかしてリーダーが敵の大将を打ち倒しちゃったとか!?」

アカネ「どうでしょうか……とにかく、部長を探しましょう」

アスナ「うん☆」

 

 

 

 

―ミレニアムタワー前―

エイミ「ふぅ………はぁ……」

アスモ「何ですか……。何なんですか貴女は!そんなに傷を受けているのに、痛くないんですか!?痛みを感じないんですか!?」

エイミ「うん、まぁ……。慣れてる……かな?」

アスモ「あり得ません……。痛みという意義ある素晴らしいものを知覚できないだなんて…………壊し甲斐のない、詰まらない人…」

ベル「アスモ!!(ペシン)」

アスモ「きゃんっ!?………あれ?ベル…‥さま…?私……」

ベル「やっとベルの方を見ましたね!アスモ、作戦は中止です。帰りますよ!!」

アスモ「へっ?あっ……はい…」

エイミ「まんまと逃がす程、私はバカじゃないよ(ダッ)」

アスモ・ベル「「!」」

??「ほっ!(バッ)」

エイミ「!?(ピタッ)」

ダンッ!

??「待ちなよエイミちゃん……。そんなの、お姉さんが許さないよ~?」

エイミ「ルキさん」

アスモ「ア…!ルキ様!」

ルキ「………」

ユウカ「退いてくださいルキさん!私たちは彼女たちから『事情』を聴かなければなりません!貴女に銃を向けたくは…」

エイミ「私もユウカと同じ気持ち。ルキさんを撃ちたくない」

ルキ「なら、そのままそこから動かないことだね。あたしはこの子たちの味方なんだから、ここを退くってのはぜ~ったいにありえないことだよ」

エイミ「なら、実力行使(ダッ)」

ルキ「ムリじゃな~い?」

壊れた量産型AL-1S:Mk-Ⅱ「———ッ!!(バッ)」

ガシッ

エイミ「!?」

ルキ「アディオ~ス♪」

エイミ「まさか…」

ユウカ「!?エイミ、今すぐそれを引き剥がして!!」

ベル「もう遅いですよ(ニヒッ)」

壊れた量産型AL-1S:Mk-Ⅱ「———(ピピッ)」

カッ!!

 

 

 

 

―フィットネスセンター付近―

トオル「サン…………いいのか?」

サン「はい。このままやりあっても、勝つことはできません。(クルッ)行きますよ、トオル君」

ネル「逃がす訳ねぇーだろうがぁ!!(カチャ)」

サン「いいえ。それはできませんよ、美甘(みかも)ネル君」

バッ

ネル「!?」

ガシッ

壊れた量産型AL-1S:Mk-Ⅱ「…………(ピッピッ)」

ネル「こいつ……!ブッ壊したハズなのに…!」

カシャンカシャンカシャンカシャンカシャンッ!!!

壊れた量産型AL-1S:MkⅡたち「「「————ッ!!!」」」

アケミ「これは……」

ニヤニヤ教授「ほむ……アケミ、私を守りなさい」

アケミ「畏まりましたわ(ガバッ)」

ヒナ「先生!」

“な、なに!?”

ヒナ「私の翼の中に!早く!!(バサッ)」

“えっ!?う、うん!!”

壊れた量産型AL-1S:Mk-Ⅱ「…………」

ネル「こいつ……まさか…!!ざけんじゃねぇぞ、てめぇ!!!!」

サン「…………さようなら」

カッ!!

ドガァァアアアアンッ!!!!

Report Page