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ソネット連作とは? わかりやすく解説

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ソネット連作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/05/26 21:06 UTC 版)

ソネット連作(-れんさく、sonnet sequence)は、全体で長詩を成す、テーマのあるソネット集。スタンザ(詩節、連)とは異なり、各々のソネットは関連しているが、意味のある別々のユニットとして読むことができる。

ソネット連作はルネサンス期、大変人気のあるジャンルだった。ペトラルカがその基礎にあり、それを模倣するか、反対するかのどちらかだった。一般的に、遠くにいる恋人を求める話し手の不幸な恋がテーマで、これはトルバドゥールの「宮廷の愛」の伝統を受け継ぐものである。エドマンド・スペンサーの『アモレッティ』では、求婚は成就し、連作の最後は祝婚歌で終わる。

特筆しなければならないのは、多くのソネット連作は自叙伝風を装ってはいるものの、このジャンルは次第に様式化されたものとなり、その不自然さがウィットや独創性と戯れるその中に、ソネット連作は、エロティックなペルソナen:Persona)を作ることに移行していったということである。それゆえに、人によっては、その表現するものの他に、慣習と同じくらい人工的であるものを見ることもできるだろう。

目次

イタリアのソネット連作

  • ダンテ・アリギエーリ新生』(1293年頃。ベアトリーチェへのソネット25篇。注釈、他の歌も含む)
  • ペトラルカのカンツォニエーレ(14世紀中頃。ラウラへのソネット227篇と、ラウラの死のソネット89篇。en:Il Canzoniere参照)

イギリスのソネット連作

16世紀から17世紀初期にかけて、イングランドで多数のソネット連作が作られた。

  • サー・フィリップ・シドニー『アストロフェルとステラ』(1591年出版。ペネローペ・リッチへのソネット108篇と歌11曲。イングランドで書かれた最初のソネット連作で、執筆は1580年から1584年の間。en:Astrophel and Stella参照)
  • エドマンド・スペンサー『アモレッティ』(1594年出版。エリザベス・ボイルへのソネット88篇と祝婚歌。en:Amoretti (poem)参照)
  • サミュエル・ダニエル『Delia』(1592年。ソネット50篇)
  • マイケル・ドレイトン『Idea's Mirror』(1594年出版。フィービへのソネット64篇。1619年にソネット73篇の『Idea』として改訂)
  • フルク・グレヴィル(en:Fulke Greville, 1st Baron Brooke『Caelica』(1633年。ソネット109篇)
  • ウィリアム・シェイクスピアソネット集』(1609年出版。名前のないさまざまな男女へのソネット154篇)
  • レディ・メアリー・ロース(en:Lady Mary Wroth)『Pamphilia to Amphilanthus]』(1621年。『The Countess of Montgomery's Urania』を含むソネット48篇。イギリス・ルネサンス期のソネット連作で女性によって書かれた唯一のもの)

後世のソネット連作

19世紀から20世紀にかけて、ソネット連作の人気が復活したが、テーマはさまざまである。

関連項目

脚注

  1. ^ 1964年から1968年の間に出版されたベリマンのソネット連作『Dream Songs』は385篇の十八行詩だが、ソネット連作と同じものと考えることもできる。

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