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ボヤント・オハー国際空港とは? わかりやすく解説

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ボヤント・オハー国際空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/24 07:16 UTC 版)

ボヤント・オハー国際空港
Буянт-Ухаа олон улсын нисэх буудал
IATA: ULN - ICAO: ZMUB
概要
国・地域 モンゴル
所在地 ウランバートル
種類 軍民共用
運営者 国立民間航空センター
運用時間 24時間
標高 1,330 m (4,634 ft)
座標 北緯47度50分35秒 東経106度45分59秒 / 北緯47.84306度 東経106.76639度 / 47.84306; 106.76639座標: 北緯47度50分35秒 東経106度45分59秒 / 北緯47.84306度 東経106.76639度 / 47.84306; 106.76639
公式サイト https://ncac.mn/mn/news/postCategory/167
地図
ULN/ZMUB
モンゴル国内における位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
14/32 3,100×60 アスファルト
15/33 1,999×40 芝生
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空港の一覧
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ボヤント・オハー国際空港(ボヤント・オハーこくさいくうこう、モンゴル語: Буянт-Ухаа олон улсын нисэх буудал, 英語: Buyant-Ukhaa International Airport)は、モンゴル国の首都・ウランバートルにある空港である。2005年から2020年まではチンギスハーン国際空港(チンギスハーンこくさいくうこう、モンゴル語: Чингис хаан олон улсын нисэх онгоцны буудал英語: Chinggis Khaan International Airport)という名称であった[1]が、2021年の新空港開港に伴って旧称に復した。

開港以来モンゴル唯一の国際線就航空港かつ国内ハブ空港として運用されていた[2]。新空港開港以降は民間定期旅客便が就航していない(後述)。

概要

ウランバートルの中心部から南西約15km[3]のハンオール区にある[4]。ボヤント・オハーは地名であり、かつてこの地にいた優れた馬を飼いならした男が裕福になったという伝説から[3]「幸せな丘」という意味を持つという[5]

南側、東側に山があり運航の障害になるほか、風の影響による遅延、欠航も多発した[6]。常に滑走路の北西方向(14)からの離着陸となっており、年間のうち5か月は利用可能時間が85パーセント以下となり、ICAOの基準である95パーセントを大幅に下回る状態だった[7]

2019年に発効したモンゴル政府決議第455号[8]により民間航空機能は新しいチンギス・ハーン国際空港に移され、ボヤント・オハー空港は国際線および国内線の予備空港と位置付けられることになった[4]。2025年時点では訓練・チャーター便・政府特別便などの目的で使用されている。

予備空港として機能した例は、2022年にチンギスハーン国際空港が濃霧の際、イスタンブールから出発したMIATモンゴル航空ボーイング767がボヤント・オハー空港に着陸した事例がある[9]。モンゴル国内には他に国際線を受け入れ可能な予備空港がなく、ボヤント・オハーが機能しなければイルクーツク北京仁川などの国外空港へダイバートする必要があると指摘されている。

モンゴル政府はボヤント・オハー空港の国内線機能を復活させることを検討している[10]が、チンギス・ハーン国際空港を運営する日本の事業者との間で「開港後15年間は空港から半径150kmの範囲で商用目的の空港を運営しない」旨のコンセッション契約が結ばれており、2036年までは実現しない見通しとなっている[11]。当面の活用策として、半導体開発拠点の整備や政府機関の移転などが検討されている[12]

沿革

モンゴル空軍は、ボヤント・オハーの地に初めて飛行機が着陸した1925年5月25日を創設日としている[11]。その後もボヤント・オハーは舗装された滑走路を持たない[13]まま、ウランバートルおよびモンゴルの主要な飛行場として使用された。

社会主義体制化の1957年2月19日、公安防衛大臣指令107号に基づいて公式に開港した[14]1958年、イリューシンIL-14旅客機によるイルクーツクおよび北京との国際便が就航し、国際空港となった[14]

1984年からソビエト連邦の技術・経済援助のもとで改装工事に着手し、1986年6月に空港ターミナルビルの改装工事が完成した[3]

民主化後の1994年から1997年にかけ、アジア開発銀行の借款を得て拡張工事を行い、滑走路の有効長が3,100メートルに延長された[15]。この拡張によって、大型航空機に対応可能なICAO標準カテゴリー4Dとなった[14]

2005年12月21日、モンゴル国建国800年を記念して、からチンギスハーン国際空港に名称が変更された。

2020年7月1日、建設中の新ウランバートル国際空港が チンギスハーン国際空港 (英語: Chinggis Khan International Airport) として開港するのに先立ち、旧名である「ボヤント・オハー国際空港」に名称が復した[1]。新しいチンギスハーン国際空港は同年10月に開港する予定であったが[16]、翌2021年に延期となった。

2023年5月26日・27日の両日、モンゴル初の航空ショーがボヤント・オハー空港で開催された[17]MiG-29によるデモ飛行やパラシュート降下、事前登録者が参加できるウランバートル上空体験飛行などが行われた。

2024年11月に国立民間航空センターが設置され、ボヤント・オハー空港の運営を担当することになった[18]

2025年5月25日、モンゴル空軍の100周年記念式典がボヤント・オハー空港で開催された[19]

就航航空会社と就航都市

2025年時点で、本空港を用いて定期運航を行う航空会社は存在していない。

空港アクセス

  • タクシー ウランバートル市中心部まで約30分
  • バス No.11, 22 (空港ターミナルとバス停の間は、10分ほど徒歩で移動する。空港勤務者向け。)

脚注

  1. ^ a b New airport in Khushigt Valley named after Chinggis Khaan - Montsame (モンゴル通信社) 2020年7月2日
  2. ^ モンゴル国に対する石炭液化技術協力に関する予備調査』(レポート)新エネルギー・産業技術総合開発機構、1994年3月、2頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/13175723/16 
  3. ^ a b c Tourist Information Center 2013.
  4. ^ a b "Буянт-Ухаа" Олон улсын нисэх буудал” [“ボヤント・オハー”国際空港]. Иргэний нисэхийн үндэсний төвийн(国立民間航空センター). 2025年9月11日閲覧。
  5. ^ 松村崇夫「世界の緑:モンゴル」『グリーン・パワー:森と人の文化誌』第237号、森林文化協会、1998年9月、18頁。 
  6. ^ JICA (2015年). “事業事前評価表 モンゴル国新ウランバートル国際空港建設事業(II)” (PDF). 2025年9月11日閲覧。
  7. ^ 日本航空協会 2006.
  8. ^ МОНГОЛ УЛСЫН ЗАСГИЙН ГАЗРЫН ТОГТООЛ Дугаар 455” [モンゴル政府決定455号]. モンゴル国 (2019年12月18日). 2025年9月11日閲覧。
  9. ^ “Буянт-Ухааг нөөц нисэх буудлаар ажиллуулснаар зарим тохиолдолд 70 мянган доллар хэмнэжээ [ボヤント・オハーが予備として機能すれば70000ドルの節約にも]”. 24tsag. (2022年7月4日). https://www.24tsag.mn/a/205444 
  10. ^ “Relocation of Domestic Flight Operation to "Buyant-Ukhaa" International Airport Proposed”. モンゴル国営通信社. (2024年1月10日). https://montsame.mn/jp/read/335102 
  11. ^ a b “Э.Төрбаяр: "Буянт-Ухаа" нисэх буудал 2036 он хүртэл ашгийн төлөө ажиллах боломжгүй. Гэвч жилд ₮2 тэрбумын алдагдал хүлээдэг [E.トルバヤル氏:ボヤント・オハー空港は2036年まで収益事業が不可能だが年間20億トゥグルグの赤字が生じる]”. ikon. (2024年9月30日). https://ikon.mn/opinion/38ur 
  12. ^ “Буянт-Ухаад Цахим хөгжил инновацийн төв ажиллана [ボヤント・オハーに電子開発拠点開業へ]”. news.mn. (2022年9月12日). https://news.mn/r/2587792/ 
  13. ^ 松前重義赤い歯車 : ソ連・中共の産業を見る』読売新聞社、1954年、140頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2975337/78 
  14. ^ a b c ТҮҮХЭН ЗАМНАЛ” [歴史の道]. 2016年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年9月11日閲覧。
  15. ^ アジア開発銀行 (September 1999). Project Completion Report on the Ulaanbaatar Airport Project (Load No. 1256-MON[SF]) in Mongolia (PDF) (Report) (英語). p. 1.
  16. ^ 新国際空港を10月に開港 - モンゴルの声 2020年8月20日
  17. ^ “Монголын анхны агаарын шоуны үеэр 30 минут Улаанбаатар хотыг тойрч нисэх боломжтой [モンゴル初の航空ショーでウランバートル30分飛行体験]”. ikon. (2023年5月24日). https://ikon.mn/n/2vdn 
  18. ^ Бидний тухай” [私たちについて]. Иргэний нисэхийн үндэсний төвийн(国立民間航空センター). 2025年9月11日閲覧。
  19. ^ “Centennial anniversary of air force celebrated”. UB POST. (2025年5月26日). https://www.ubpost.mn/a/13460 

関連項目

外部リンク




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