Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
ダイマクションとは - わかりやすく解説 Weblio辞書
[go: Go Back, main page]

ダイマクションとは? わかりやすく解説

ダイマクション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 07:29 UTC 版)

ダイマクション (: Dymaxion) は、「最小のもので最大を成す」という思想・理念を表すためにバックミンスター・フラー造語した用語。 dynamic + maximum + tensionという構成の英語のかばん語である[1][注釈 1]

バックミンスター・フラーが、彼の発明品の根底にある理念を表すためにそれに冠し、また講演会や著書などでもその理念を説いたことで世に広まった。

経緯

シカゴのマーシャルフィールド・デパートでフラーの最初の建築モデルを展示することになった際、その建築モデルに何らかの名前をつける必要が生じた。デパート経営者のマーシャル・フィールド(en:Marshall Field)はそれに名前をつけさせようとしてワーズスミス(wordsmith、コピーライターのような職)のワルド・ワレン(Waldo Warren)を雇い、2日かけてフラーの語るところじっくり聞かせたところ、フラーは風変わりな言葉を使っていることに気付かされた。ワレンとフラーは、フラーが使っている言葉についてあれこれと会話を交わし、造語のアイディアが生まれ、結局2人は「Dymaxion」という用語を使うのが良いという結論で合意した。

それ以降、数十年にわたりフラーは自身の発明品にしばしば「Dymaxion(ダイマクション)」という語を冠するようになった。著名なものとしてダイマクション・ハウスダイマクション・カーダイマクション地図などがある。

他にもフラーは、日中に30分程度とる睡眠(多相睡眠)の説明にも「ダイマクション」という用語を使った 。またフラーが日々行っていたクロノファイル(詳細な個人日誌)のことも後に、実質的に「Dymaxion Chronofile ダイマクション・クロノファイル」と再命名した。

1968年にはダイマクションに触発された雑誌全地球カタログ(WEC)が刊行され、ヒッピーのバイブルのような存在となった。読者だったスティーブ・ジョブズは強い影響を受けており、廃刊時のイベントで集まった資金を利用して立ち上げられたホームブリュー・コンピュータ・クラブに参加し、会員だったスティーブ・ウォズニアックAppleを起業した。

脚注

  1. ^ 「dynamic maximum tention」をあえて日本語(漢字)に訳せば「動的最大張力」となるが、こう訳しただけではバックミンスター・フラーの当思想・理念はうまく理解できない。
  1. ^ Sieden, Lloyd Steven (2000). Buckminster Fuller's Universe. Basic Books. p. 132. ISBN 978-0-7382-0379-9. https://books.google.com/books?id=rG__1rhIzE0C&dq=Dymaxion+dynamic&pg=PA132 

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ダイマクション」の関連用語

ダイマクションのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ダイマクションのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのダイマクション (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS