フェラーリ・SF-25
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/24 06:57 UTC 版)
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| カテゴリー | F1 |
|---|---|
| コンストラクター | フェラーリ |
| 先代 | フェラーリ・SF-24 |
| 後継 | フェラーリ・SF-26 |
| 主要諸元 | |
| シャシー | カーボンファイバー・モノコック |
| サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン(プルロッド式) |
| サスペンション(後) | ダブルウィッシュボーン(プルロッド式) |
| 全長 | 未発表 |
| 全幅 | 未発表 |
| 全高 | 未発表 |
| ホイールベース | 未発表 |
| エンジン | フェラーリ066/15 1,600 cc 90度 V6 ターボ |
| トランスミッション | フェラーリ製縦置き 8速+リバース 油圧式 |
| 燃料 | シェル V-Power |
| オイル | シェル Helix |
| タイヤ | ピレリ P-Zero/Cincurato |
| 主要成績 | |
| ドライバー | |
| 出走時期 | 2025年 |
| 初戦 | 2025年オーストラリアGP |
| 最終戦 | 2025年アブダビGP |
フェラーリ・SF-25 (Ferrari SF-25) は、スクーデリア・フェラーリが2025年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。
概要
2025年2月18日にO2アリーナで開催された『F1 75 Live』で発表された[1]。ドライバーはシャルル・ルクレールとメルセデスから移籍してきたルイス・ハミルトンのラインナップ[1]。2月19日にフィオラノでルクレールがシェイクダウンを担当した[2]。
2025年シーズン
第2戦中国GP土曜日に行われたスプリントではハミルトンが優勝したが[3]、グランプリ決勝レースではシーズン未勝利に終わった[4]。フェラーリでの初年度だったハミルトンは、「これまで乗っていたメルセデスにはなかったエンジンブレーキの扱いに苦慮している」と認めたうえで[5]、完全な適応には「メルセデスでも6カ月必要だった。」と話し、時間が必要であると指摘[6]。6月のカナダGPで新しいフロアとリアサスペンションが投入された際には、「このアップデートでもパフォーマンスの向上は小さい。成績もそれほど変わらないだろう。」と語り、明るくないシーズンの見通しが報じられた[7]。過去12年連続で表彰台に立っていたイギリスGPを4位で終えた後の取材では、「SF-25の操縦は非常に難しい。言い表すのも難しいんだ。来年用のマシンを設計するエンジニアと一緒に、分析するべき問題点がSF-25にはたくさんある。」と話すなど、困難なシーズンを過ごした[8]。
一方のルクレールは、第8戦モナコGP木曜の公式記者会見の席で「我々のマシンはここ(モンテカルロ市街地コース)のような低速コーナーが苦手。」と話し[9]、シーズン終盤に入った第18戦シンガポールGP予選を終えた時点では、「今季のこのクルマで優勝するということについてはもうそれほど希望を持っていない。アンダーステアがかなりあり、挙動が非常に敏感で予測不可能なマシンだ[10]。」「マクラーレンやレッドブル、メルセデスのレベルにはまったく近づけていない。レースを上位で戦うために操ることができるクルマではないので、まるでこのクルマのPassenger(乗客=乗っているだけの無能な者という意味で使われる場合もある。)の気分だ[11]。」と述べるなど、SF-25の戦闘力不足について外部に隠さず話す場面も見られた。
第19戦アメリカGP (オースティン)と第20戦メキシコGPではルクレールが奮闘し2戦連続で表彰台に立ったが[12]、SF-25の根本的な問題であるバンピーな路面での敏感さが克服できずに[13]2台とも良いところなくリタイアで終了した第21戦サンパウロGP後には、フェラーリ会長のジョン・エルカーンが「ドライバー2人は外部の人間への口数を減らして、もっと走りに集中するべきだ。そうすればWECでも証明したように、フェラーリは良いスタッフと勝利に値する組織がある。」とWECでのフェラーリの好成績(2025メーカータイトル獲得)を引き合いに出してF1でのレギュラードライバー2人に対して批判的なコメントをした[14]。これを知ったレース関係者(ジェンソン・バトン[15]、ジャック・ヴィルヌーヴ、トニー・カナーン、ギュンター・シュタイナーなど)がその会長の発言を「WECとF1は同列に語れない。」とさらに批判[16]。早々に翌シーズン用マシンの開発へと移行し、SF-25の開発は終了するなど[4]、レース以外の場外戦で話題を提供する結果となった。
記録
(key)
| 年 | No. | ドライバー | AUS | CHN | JPN | BHR | SAU | MIA | EMI | MON | ESP | CAN | AUT | GBR | BEL | HUN | NED | ITA | AZE | SIN | USA | MXC | SAP | LVG | QAT | ABU | DCP | WDC | ポイント | ランキング | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 16 | 8 | 5 | DSQ | 4 | 4 | 3 | DNS | 7 | 6 | 2 | 3 | 5 | 3 | 14 | 4 | 3 | 4 | Ret | 4 | 9 | 6 | 5 | 3 | 2 | 5 | Ret | 4 | 13 | 8 | 4 | 242 | 5位 | 398 | 4位 | |
| 44 | 10 | 1 | DSQ | 7 | 5 | 7 | 3 | 8 | 4 | 5 | 6 | 6 | 4 | 4 | 15 | 7 | 12 | Ret | 6 | 8 | 8 | 4 | 4 | 8 | 7 | Ret | 8 | 17 | 12 | 8 | 156 | 6位 | ||||
脚注
注釈
出典
- ^ a b “フェラーリが新車『SF-25』を発表。フロントサスペンションをプルロッドに変更、全エリアを見直し空力的進化を狙う”. オートスポーツWeb. SAN-EI (2025年2月19日). 2025年2月22日閲覧。
- ^ “【ギャラリー】フェラーリ 2025年型マシン『SF-25』シェイクダウン”. オートスポーツWeb. SAN-EI (2025年2月19日). 2025年2月22日閲覧。
- ^ “FORMULA 1 HEINEKEN CHINESE GRAND PRIX 2025 - SPRINT” (英語). formula1.com (2025年3月22日). 2025年3月23日閲覧。
- ^ a b フェラーリF1、2026年のニューマシンSF-26発表。昨年未勝利からの復活なるか Motorsport.com日本語版 (2026年1月23日)
- ^ F1技術解説:ハミルトンとルクレールのフェラーリのドライビングスタイルの主な違いと、ハミルトンが適応できるように行われた変更 F1通信(2025年5月14日)
- ^ ハミルトン、フェラーリでの適応に予想以上の時間を費やしていると認める Shiga Sports(2025年5月3日)
- ^ 「SF-25は出来の悪いマシン」不振が続くフェラーリ・ハミルトンの関心はすでに来季か【F1カナダGP】 The Digest(2025年6月9日)
- ^ イギリスGP4位のハミルトン、SF-25の限界に言及「難しいマシン」 Shiga Sports(2025年7月8日)
- ^ ホームレース連覇の可能性は「低い」とルクレール。低速コーナーを苦手とするSF-25を前に自問自答/F1第8戦木曜会見 オートスポーツweb (2025年5月23日)
- ^ フェラーリの今季優勝は絶望的?ルクレール、期待していたシンガポールで苦戦し「トップ3チームのレベルに近づけていない」 Motorsport.com (2025年10月5日)
- ^ How Charles Leclerc feels driving a Ferrari right now... RACERS公式X (2025年10月5日)
- ^ ルクレール、表彰台連続もフェラーリの楽観視に警鐘 SHIGA SPORTS(2025年11月2日)
- ^ フェラーリのサンパウロGP不調で改めて見えたSF-25のアキレス腱。バンピーなインテルラゴスで低車高維持に苦慮 Motorsport.com (2025年11月8日)
- ^ エルカーン会長、ハミルトンとルクレールに苦言「喋るより結果を出せ」 SHIGA SPORTS JAPAN(2025年11月12日)
- ^ フェラーリ会長の発言を元F1王者や元代表らが批判。耐久チームを引き合いに出すも「ふたつの選手権は比較できない」 オートスポーツ (2025年11月17日)
- ^ ハミルトン&ルクレールへ「口数を減らせ」と発言したフェラーリ会長に、シュタイナー親分が喝!「頭にきたんだろうが……良いリーダーシップではない」 Motorsport.com日本語版 (2025年11月16日)
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