スーパー・セッション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/13 15:34 UTC 版)
| 『スーパー・セッション』 | |
|---|---|
| マイク・ブルームフィールド/アル・クーパー/スティーヴ・スティルス の スタジオ・アルバム | |
| リリース | |
| 録音 | 1968年5月 |
| ジャンル | ロック、ブルースロック |
| 時間 | |
| レーベル | コロムビア・レコード |
| プロデュース | アル・クーパー |
| 専門評論家によるレビュー | |
| チャート最高順位 | |
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『スーパー・セッション』(Super Session)は、マイク・ブルームフィールド、アル・クーパー、スティーヴン・スティルス[注釈 1]が1968年に連名で発表したスタジオ・アルバム。LPの片面にクーパーとブルームフィールド、もう片面にクーパーとスティルスの共演が収録された[2]。
背景
クーパーとブルームフィールドは1968年1月から2月にかけて、モビー・グレープのジャム・セッションに参加した。このセッションはモビー・グレープ名義のアルバム『Grape Jam』に収録され、同アルバムは同年4月に彼等のセカンド・アルバム『ワウ』に添付されて発表された[3]。クーパーはこの経験から本作の着想を得たといわれている[4]。クーパーから連絡を受けたブルームフィールドがカリフォルニア州でのレコーディングを望んだため、ロサンゼルスでセッションが行われることになった[4]。
セッションは同年5月に行なわれ、以前ブルームフィールドと共にエレクトリック・フラッグで活動していたハーヴェイ・ブルックス(ベース)と、セッション・ミュージシャンのエディ・ホー(ドラムス)が参加。また、やはりエレクトリック・フラッグで活動していたバリー・ゴールドバーグがセッションを見学し、演奏にも参加している[4]。初日には本作のサイド1に収録された5曲に加えて「ブルース・フォー・ナッシング」も録音されたが、アウトテイクとなった[5]。
翌日、当時不眠症に悩まされていたブルームフィールドは置き手紙を残して姿をくらました[4]。急遽クーパーはジェリー・ガルシアやランディ・カリフォルニアといったカリフォルニア州在住のギタリストに電話をかけてブルームフィールドの代役を探し、唯一スティーヴン・スティルスから返事を得られた[6]。同日午後7時から翌朝3時まで、スティルスを迎えたセッションが行われる[4]。
セッション終了後、クーパーは音の強弱に不都合を感じたため、ホーン・セクションをオーバー・ダビングした[7]。レコーディング・エンジニアはフレッド・カテロとロイ・ハリー[8]。
本作が同年7月に発表された後、クーパーとブルームフィールドは度々ライヴで共演した。同年9月の録音はライヴ・アルバム『フィルモアの奇蹟』(1969年)、12月13日のフィルモア・イースト公演の録音は『フィルモア・イーストの奇蹟』(2003年)として発表された。
反響・評価
アメリカのBillboard 200では12位を記録し[1]、1970年12月にはRIAAによってゴールドディスクに認定された[9]。
Lindsay Planerはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ビートルズが前年に発表した『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と同様、『スーパー・セッション』は、ロックン・ロールの同時発生的な変化が、幾つかの新しい段階に来ていることを早くから示した」「本当の意味でのスーパー・セッション」と評している[2]。
CDボーナス・トラック
1995年に発売されたリマスターCDには、「ブルース・フォー・ナッシング」がボーナス・トラックとして追加収録された[10]。また、2003年のリマスターCDには「アルバートのシャッフル」と「魔女の季節」からホーン・セクションを取り除いたリミックス・ヴァージョン、「ファット・グレイ・クラウド」の未発表ライヴ音源も追加され、計4曲のボーナス・トラックが収録された。
収録曲
- Side 1
- アルバートのシャッフル - Albert's Shuffle (Al Kooper, Mike Bloomfield) - 6:53
- ストップ - Stop (Jerry Ragovoy, Mort Shuman) - 4:18
- マンズ・テンプテーション - Man's Temptation (Curtis Mayfield) - 3:24
- 神の様式化された神聖なる威厳 - His Holy Modal Majesty (A. Kooper, M. Bloomfield) - 9:12
- リアリー - Really (A. Kooper, M. Bloomfield) - 5:26
- Side 2
- 悲しみは果しなく - It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry (Bob Dylan) - 3:29
- 魔女の季節 - Season of the Witch (Donovan Leitch) - 11:07
- ユー・ドント・ラヴ・ミー(夜明けに恋はない) - You Don't Love Me (Willie Cobbs) - 4:09
- ハーヴェイの作った曲 - Harvey's Tune (Harvey Brooks) - 2:10
2003年リマスターCDボーナス・トラック
- アルバートのシャッフル(2002ノー・ホーンズ・リミックス) - Albert's Shuffle (2002 Remix w/o Horns) (A. Kooper, M. Bloomfield) - 6:58
- 魔女の季節(2002ノー・ホーンズ・リミックス) - Season of the Witch (2002 Remix w/o Horns) (D. Leitch) - 11:07
- ブルース・フォー・ナッシング - Blues for Nothing (A. Kooper) - 4:15
- ファット・グレイ・クラウド(ライヴ) - Fat Grey Cloud (in concert at the Fillmore West) (A. Kooper, M. Bloomfield) - 4:37
他メディアでの使用例
「リアリー」は、1992年公開のアメリカ映画『スニーカーズ』のサウンドトラックで使用された[7][11]。
参加ミュージシャン
- アル・クーパー - ボーカル、ピアノ、オルガン、オンディオライン、ギター、12弦ギター、ホーン・アレンジ
- マイク・ブルームフィールド - ギター(A1-5)
- スティーヴン・スティルス - ギター(B1-4)
- ハーヴェイ・ブルックス - ベース
- エディ・ホー - ドラムス
- バリー・ゴールドバーグ - エレクトリックピアノ(A1, A2)
- ジョー・スコット - ホーン・アレンジ
脚注
注釈
- ^ 本作ではスティーヴ・スティルス名義。
出典
- ^ a b “Al Kooper - Awards”. AllMusic. 2016年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月25日閲覧。
- ^ a b Super Session - Michael Bloomfield, Mike Bloomfield, Al Kooper, Stephen Stills | AllMusic - Review by Lindsay Planer
- ^ Grape Jam - Moby Grape | AllMusic - Review by Mark Deming
- ^ a b c d e リマスターCD(SICP 20093)ライナーノーツ(天辰保文、2003年3月)
- ^ Mike Bloomfield, Al Kooper, Steven Stills: Supersession (extra tracks) | PopMatters - article by Barbara Flaska - 2014年11月3日閲覧
- ^ JamBands.com - Need We Say More? > Features > 'The Doctor of Rock and Roll' an interview with Al Kooper - 2014年11月3日閲覧
- ^ a b リマスターCD(SICP 20093)プロデューサー・ノーツ(アル・クーパー)
- ^ Mike Bloomfield / Al Kooper / Steve Stills* - Super Session (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"SUPER SESSION"と入力して検索すれば確認できる
- ^ Bloomfield* / Kooper* / Stills* - Super Session (CD, Album) at Discogs - 1995年リマスターCDの情報
- ^ Sneakers (1992) - Soundtracks - IMDb
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