下野国の主な歌枕(五十音順)
ふりにける身をこそよそにいとふとも黒髪山も雪を待つらん(道興)
猶たのめしめぢが原のさしも草我が世の中にあらむかぎりは(清水観音「新古今」)
もののふの矢並つくろふ小手の上に霰たばしる那須の篠原(源実朝)
いかでかは思ひありとも知らすべき室の八島の煙(けぶり)ならでは(藤原実方「詞花集」)
いかにせん室の八島に宿もがな恋の煙を空にまがへん(藤原俊成「千載集」)
道のべに清水流るる柳かげしばしとてこそ立ちどまりつれ(西行「新古今集」)
田一枚植えて立ち去る柳かな(芭蕉「奥の細道」)