【8月15日 AFP】2028年ロサンゼルス五輪の大会組織委員会は14日、「追加の収益源確保」のため、競技会場の命名権を販売すると発表した。これまでの五輪では伝統的に、スタジアムやアリーナへのブランド名の使用は禁じられていた。

組織委は声明で「画期的な変更」が「スポーツにおける最大の商業収益増加」を支援するために、主要な会場に適用されると述べた。

組織委のケーシー・ワッサーマン委員長は、招致活動開始から「LA28(ロサンゼルス五輪)は、五輪の可能性を再構築することを約束してきた」とし、「本日の歴史的な発表はその約束を果たし、五輪とパラリンピックの歴史上初めてとなる会場命名権プログラムを創設し、完全に民間資金で賄われ、新しい建設を伴わないというLA28のミッションを推進するものだ」と語った。「この変革を可能にしてくれた国際オリンピック委員会(IOC)に感謝している」とワッサーマン氏は付け加えた。

すでに、バレーボール会場となるカリフォルニア州アナハイムにあるアリーナの命名権を、大会スポンサーであるホンダが保持している。また。メディア・テクノロジー企業のコムキャストは、仮設スカッシュ会場にその名が冠される。

また、SoFiスタジアムやクリプトドットコム・アリーナなどすでに五輪会場として命名されている企業は、既存の会場命名権を保持することになる。

最大19会場の命名権が利用可能となり、IOCのスポンサーとロス五輪のスポンサーが、競技会場に自社の名を冠する機会を得る。(c)AFP