オープンでバリアフリーな職場環境
ブルームバーグは、社員全員が活躍できる職場づくりを目指しています。
その一環として、障害のある社員、お客さま、訪問者に配慮した環境と設備を充実させてきました。この取り組みは職場環境だけでなく、ブルームバーグターミナル、会社方針、プロセスのすべてがバリアフリー化の対象です。継続的な努力によってすべての社員が受け入れられ、ありのままの自分で働ける環境を整えています。
全員が活躍できる職場づくりを積極的に推進
すべての社員が最大限に力を発揮できるよう、それぞれの役割や能力を尊重しながら、障がいのある方に対しても必要に応じた合理的な配慮や調整を行い、誰もが働きやすいインクルーシブな職場環境づくりを目指しています。ブルームバーグは、障がい者雇用の問題を経営アジェンダで取り上げることを推進する国際イニシアチブ「 Valuable 500」にいち早く加盟した企業のひとつであり、職場におけるメンタルヘルスのあり方を考え直す英国のイニシアチブ 「Time to Change Employer Pledge」の正式参加企業でもあります。ビジネスソートリーダーを招いた対話セッションなども開催し、ブルームバーグの活動を世界中の企業と積極的に共有しています。こうした取り組みが障がい者インクルージョンに向けた対話への参加を促し、現実の打開につながります。障がい者インクルージョンを実現できなければ、世界の人口の17%に相当する13億人の人々が取り残されてしまうのです。
インクルーシブな採用プロセス
応募、選考、採用のプロセスを通して、ブルームバーグは障がい者採用プロセスがスムーズに行われるよう努めています。インクルーシブな採用プロセスを策定し、職務内容や求人者とのコミュニケーションの内容はインクルーシブな表現を使用するよう心掛けています。採用担当者や面接実施者に対しては、障害に関する教育とマナー研修を実施。また選考プロセス内や採用前後には、必要に応じて集中的な研修が用意され、Bloomberg Abilities Community(B-ABLE)への紹介や、必要に応じてメンタリングなども提供しています。入社後は必要に応じて定期的な面談を行い、身体的・精神的なケア、キャリア開発の相談など社員が長く活躍できるようなサポート体制を整えています。
また、ブルームバーグ東京オフィスは、精神障害者や発達障害者を含むすべての従業員が安心して働ける職場づくりへのブルームバーグの取り組みが評価され、「ACEアワード 環境づくり部門」を受賞しました。
パートナー団体とプロブラム
ブルームバーグの採用担当チームは、世界各地のさまざまな団体と協力し、障害のある学生の採用と支援に力を入れています。パートナー団体には、日本の企業アクセシビリティ・コンソーシアム (ACE) 、英国のEmployAbility、MyPlus Students Club、Access to Employment、米国のLime Connect、ブラジルのTalento Incluir(サンパウロ)市のほか、アジア太平洋地域のSG-Enable、Care-ER、China Disabled Persons’ Federationなどが含まれます。またブルームバーグは、ニューロダイバーシティ人材(非定型発達者)をサポートするためのインフラ構築にも力を入れており、エンタープライズデータグループでは自閉症者のための職業実習訓練プログラムを米国と英国で展開しています。
社員の教育とエンゲージメント
インクルージョンの精神を育むため、ブルームバーグはエンゲージメントセッションや研修を頻繁に開催しています。その目的は、他者が気づきやすい障害と気づきにくい障害の両方について学び、すべての社員を受け入れること。インクルージョンに関するグローバルな対話型イベント、メンタルヘルスをテーマとするラウンドテーブルやワークショップを開催して、障害について体験的に学ぶ機会を用意しています。このような活動への参加を通じ、社員が自閉症やディスレクシア、視覚障害や聴覚障害などの感覚障害、身体障害、認知障害など、障害のある社員への共感と理解を深めながら適切にサポートするための知識を身につけられるよう、意識啓発の促進を目的とされて実施されています。また受付業務、ファシリティ業務、セキュリティ業務、ワークプレース業務の担当者を対象に意識向上研修やマナー研修も継続的に実施することで、障害のある社員、お客さま、来訪者が快適に過ごせるような環境を整えています。
「障がい者にとって、イノベーションは『あったら便利なもの』ではありません。毎日を乗り切る必須条件だからこそ、画期的なアイデアや解決策を職場にもたらしてくれるのです」
ショーン・エドワーズ
チーフ・テクノロジー・オフィサー
Bloomberg Abilities Communityの共同エグゼクティブスポンサー
バリアフリーの取り組み
イノベーションを原動力とするブルームバーグは、障害のある社員やお客さまが快適に使用できるオフィスやプロダクトの改善を続け、すべての社員を平等にサポートする企業文化を推進しています。
プロダクト
2016年以降、ブルームバーグの組織横断チームは、カーネギーメロン大学のヒューマン・コンピューター・インタラクション研究所 の大学院生たちと協働しています。その目的は、障害のあるブルームバーグターミナルのユーザーを理解して、長期的な視点から個々のニーズに応えること。ターミナルのインターフェースに、音声読み上げソフトなどの支援ソフトウェアとの互換性を持たせる技術もその一例。お客さまのカスタムワークフローを最適化する技術に力を注いでいます。
職場環境
ワークプレースオペレーションチームは、すべての社員と来訪者にとって快適でインクルーシブな職場環境を実現するため、世界各地のオフィス設計でバリアフリーを推進しています。障害のある社員、お客さま、来訪者に配慮したバリアフリープロジェクトを世界各地のオフィスで展開し、点字標識、点字誘導設備、バリアフリートイレ、ヒアリングループなどを導入してきました。
ブルームバーグは、労働安全衛生とエルゴノミクスの専任監督者を各地域に配置しています。各担当者は求人者、新入社員、既存社員と個別に連携することで個人的な調整ニーズを把握し、キャリアの進展やニーズの変化に対応を継続。ブルームバーグは長期就業不能時の給与保障ができる制度があり、病気などで長期間働けない場合でも社員が収入を維持できるように配慮がなされています。福利厚生には充実したメンタルヘルスサポートも含まれ、一部のオフィスではメンタルヘルスの専門家に気軽に相談出来る体制が整っています。
企業文化
Bloomberg Abilities Community(B-ABLE)は、障がい者とアライ(理解者・支援者)が快適に過ごせる環境づくりやサポート体制の構築に取り組んでいます。B-ABLEの参加メンバーは年々増えており、さまざまなプログラムや社員エンゲージメントイベントを開催中。障害に関する対話を促し、メンタルヘルスに対するマイナスイメージを払拭し、社員が自分の体験について語り合える安全な空間を提供するために活動しています。またB-ABLEは、以下の取り組みを進めるアクセシビリティ・タスクフォースとも緊密に連携しています。
- お客さまが抱えている問題を把握し、現時点で提供できる解決策を提案する
- エンジニアリングチームと相談して問題を発見し、プロダクトの改良につなげる
- 営業チームと連携してお客さまの質問に答え、適切な助言や訪問で問題を解決する
- 採用チームをサポートし、必要なら面接にも同席して障がいのある求人者の質問に答える
- バリアフリー技術に関する情報を収集し、プロダクトや設備の向上につなげる
- プロダクトのベータテストを実施し、バリアフリー面で問題がないかどうか確認する
- ワークプレースオペレーションチームと相談し、オフィスのバリアフリーに関する問題を解決する
サポート体制の整ったオープンな職場環境を実現するため、ブルームバーグの社員を対象に、メンタルヘルス・ファーストエイド(こころの応急処置)の提供者になれる研修を実施しています。メンタルヘルス・ファーストエイドが実施できる社員を増やすことで、各国のオフィスで社員に適切なサポートとガイダンスを提供できるように努めています。
ブルームバーグが取り入れている「障がい」と「障害」に関する日本語表記については「障がい者コミュニティへの理解と共感を深める―当事者に配慮した表現とは」ページ下部をご参照ください。
ベストプラクティスの形成と共有
ブルームバーグは世界中のさまざまな団体とパートナシップを組み、研究の支援、ベストプラクティスの共有、イノベーションの後押し、ソートリーダーシップの推進に取り組んでいます。パートナー団体には、英国のBusiness Disability Forum、WharfAbility 、米国のDisabilityIN、シンガポールのSingapore Business Network on Disabilitiesなどが含まれます。ブルームバーグをはじめとする企業数社がスポンサーを務め、Center for Talent Innovationが2017年に作成した 障害とインクルージョンに関する報告書では、米国と世界の主要5か国(日本、英国、ブラジル、ドイツ、インド)の被雇用者を対象に調査が実施されました。
+90%
+90%Bloomberg Abilities Community
2020年から2024年までのメンバー増加率