米メトロポリタン美術館のアントニオ・ラッティ・テキスタイルセンターにある窓のない1室。この部屋の巨大な黒い紙の上には、数百年前のレースが何枚も広げられている。微細な縫い目で円や渦、さらには動物の模様が形作られ、中には丹念かつ精密な手作業で何年もかけて完成したレースもある。
亡くなったフランス映画のスター、ブリジット・バルドーさんは「フレンチガール・シック」のような言葉がネットショッピングのガイドやムードボード(写真などのコラージュでアイデアを視覚的に表現するツール)にアルゴリズム的に組み込まれるずっと以前に、当時としては斬新で刺激的なスタイルの原型を作り上げた。
今年最大のトレンドは、ほとんど「そこにない」ものだった。それはビーズとラインストーンをあしらった細いひもでマーゴット・ロビーを飾り、ボッティチェリ風に黒褐色のウェーブヘアの毛束だけをジュリア・フォックスにまとわせ、ハイウエストの白いシアーレースを通してシエナ・ミラーの妊娠を世界に知らしめた。
人影のない終末後の風景のなか、主に徒歩で荷物を運ぶ――。大ヒットゲームとしては異色の設定だ。だが、日本の著名なゲームデザイナー小島秀夫氏の手にかかると、この見せかけの郵便配達シミュレーターは(ノーマン・リーダスやレア・セドゥ、エル・ファニングといったハリウッド俳優を起用してはいるが)、今年最も批評家から絶賛されたゲーム機向けタイトルのひとつとなった。
蒸し暑いマイアミビーチの夜、レスラーのアトミック・バンシーが相手の顔面に鋭いキックを浴びせると、この夜の最終決戦は彼女の独壇場になった。全員女性からなる日本のプロレス団体「スケバン」の世界王者決定戦。飾りびょうを打った黒い衣装と角を身に着け、幽霊さながらの白いメイクをした王者バンシーは、派手な色のセーラー服を着たイチゴ・サヤカとぶつかり合っていた。
パリは「エミリー」の次の展開に備えができているだろうか?
バロン・ブラウンさんには、自分が絵になっているという自覚があった。
シャワーの排水口周りに髪の毛の束が少しずつたまるようになったのが始まりだった。やがて英国人のボディービルダー、トレーシー・キスさん(38)は、髪が濡れると頭皮が見えることに気づくようになった。昔から毛量が多く、多すぎて不便なほどだった。そのため、25歳で2人の子どもを出産後、「豊かな髪がすかすかになってしまった」ことが信じられなかったという。
映画「国宝」は、架空の歌舞伎役者の半世紀にわたる人生を描いた3時間の大作で、日本の大衆文化から伝統芸能が徐々に姿を消していく様子が描かれる。かつては国民的な関心事(とはいえ、比較的中流階級の関心事ではあったが)だった歌舞伎は、芸術的に時を止めた高齢の集団によって演じられるニッチな存在へと後退していく。
今をときめく大物カップル、ティモシー・シャラメとカイリー・ジェンナーが8日夜、ハリウッド映画「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」のプレミアに登場した。シャラメが頂点を夢見る卓球プレーヤーを演じる同作のプロモーションとして、2人はオレンジ色のペアルックに身を包んだ。オレンジ色は劇中で使われるピンポン球の色。