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“今いちばん使うAI”は国産ローカルLLM。「PLaMo翻訳」で言語の壁が粉々に | ギズモード・ジャパン
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“今いちばん使うAI”は国産ローカルLLM。「PLaMo翻訳」で言語の壁が粉々に

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“今いちばん使うAI”は国産ローカルLLM。「PLaMo翻訳」で言語の壁が粉々に
Photo: かみやまたくみ

最優のAIのひとつだと思います。

英語から日本語への翻訳に特化したローカルLLM「PLaMo翻訳(plamo-2-translate)」。バケモノじみた翻訳能力は「便利」の次元を越えており、気づいたらいちばん使うAIに。見える世界も変わっていました。

長い外国語の文章を1発で日本語に

plamo-2-translateLM Studioなどで動かすローカルLLM、その名の通り「翻訳専門のAI」です。年商要件はありますが、企業・個人でも無償で利用できます。(執筆時点、変更の可能性もありますので、ご利用のタイミングで必ずご確認ください)

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Photo: かみやまたくみ

「運用がめちゃ楽」なのがまず大きな特徴です。なんとプロンプト不要、いちいち「あなたは優秀な翻訳者です…」とか書かなくていい。訳したい文章を丸投げするだけです。気になった瞬間パッと訳せる。翻訳だけを回答してくるのでコピペして保存もしやすいです。

その上で超長文の翻訳に対応しているのが強烈です。入力できる文章の長さ(Context Length)を非常に大きな値に設定できます(最大100万トークン)。十分なメモリを搭載したゲーミングPCであれば、Markdown化した50ページほどの英語論文を1回の入力で全訳してしまいます。

品質は一貫していて実用性が非常に高いです。訳文のクオリティは「その分野のよくできる大学生」くらいはあると思います。ChatGPT(GPT-5)やGemini(2.5 Pro)の訳文のほうが滑らかな印象ですが、長文すべてを訳すには分割が必要で手間がかかり、plamo-2-translateほど一貫したトーンにはなりにくいです。長ければ長いほどplamo-2-translate優位です。

サンプルをGoogleドライブにアップしましたので、品質面はそちらでご確認ください。

「良質な情報源」とだけ向き合えばよくなる

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Photo: かみやまたくみ

plamo-2-translateは自分の生活を大きく変えました。変わったのは「日々、摂取する情報の質」。これまではメディアなどの二次情報をまず参照することが多かったのですが、それがほぼゼロに。一次情報──自分の場合だと研究者やAI企業の論文・調査レポート──を徹底して見るようになりました。

最先端の情報は高確率で英語です。語学力と知識の両方がないとまったく話についていけませんが…いい時代になりました、英語力はplamo-2-translateが、知識はChatGPTが補ってくれます。すべてを100%理解するのはそれでも難しいですが、素人でもある程度話についていけて、追い続けられているのがもうすごくないでしょうか。

一次情報は理解できたときの充実感がすさまじいです。濃い情報が得られ、書き手の熱も感じらます。本当に知りたいことが、知れる。情報の海に沈んでいた理想のインターネットをサルベージしたような感覚です。

Plamo-2-translateの動かし方

Plamo-2-translateの動かし方はおおまかに、(1) GitHubでダウンロードできる公式クライアントを使う (2) LM StudioなどのローカルLLMクライアントアプリで動作させる の2つ。軽く試せる専用サイトもあります。

メモリ16GBのMacでも動作しますが、そこまで長くは訳せません。メモリが多いほど訳せる、という感じです。

ちなみに、公開元はIoT関連のディープラーニング研究開発を行う日本のスタートアップ「Preferred Networks」。ローカルLLMの実力とともに、国産AIの可能性を感じられるのも、plamo-2-translateの魅力です。

Source: Preferred Networks (1, 2), Hugging Face