きょうの料理レシピ
カスレ風 豆と豚肉の煮込み
フランスで親しまれている煮込みをつくりやすくアレンジ。簡単な豆の戻し方や塩豚のつくり方も必見です!
写真: 豊田 朋子
エネルギー
/2600 kcal
*全量
塩分/10.4 g
*全量
調理時間
/60分
*豆を熱湯につける時間、豚肉に塩をまぶしておく時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・白いんげん豆 (乾) 200g
- *全体備考参照。
- ・ローリエ 2枚
- *あれば。
- ・豚バラ肉 (塊) 350g
- ・ウインナーソーセージ 4~6本(170g)
- ・たまねぎ 1コ(240g)
- ・にんにく 1かけ(5g)
- ・固形スープの素(もと) (洋風) 1コ
- ・トマトの水煮 (缶詰/カットタイプ) 150g
- 【A】
- ・パン粉 カップ1/4(10g)
- ・バター 5g
- ・ガーリックパウダー 少々
- *あれば。
- ・塩 少々
- ・こしょう (白) 少々
- ・塩
- ・ごま油 (白)
- ・こしょう (白)
つくり方
豆を戻す
1
厚手の鍋に水カップ4を入れ、ふたをして沸かす。火を止めて白いんげん豆、ローリエを加え、ふたをして40分間おく。その後、湯をカップ3/4取り除く。
! ポイント
白いんげん豆は一晩おかなくても、熱湯に40分間つけてから煮込むだけでOK。
即席の塩豚をつくる
2
豆を戻している間に、豚肉に塩3.5g(豚肉の重さの1%)をまぶし、室内の涼しいところに30分間おく。出てきた水分を軽く拭き取り、長さを半分に切る。
! ポイント
豚肉に塩をまぶして30分間ほどおくだけで、十分にうまみを閉じ込められる。
野菜の下ごしらえをする
3
たまねぎは8等分のくし形に切る。にんにくは包丁の腹でつぶし、芯を取り除く。
具を焼きつける
4
フライパンにごま油(白)小さじ1/2をひいて2の豚肉を脂身を下にして入れ、中火にかける。脂身を押しつけるように焼き、焼き色がついたら返してすべての面を焼く。あいているところにソーセージを加えて全面を香ばしく焼く。それぞれ焼けたものから1の鍋に移す。
! ポイント
豚肉は表面を焼き固めればよいので、中まで火を通さなくてよい。
5
4のフライパン(脂は拭き取らない)にたまねぎを入れ、断面を香ばしく焼く。にんにくもきつね色になるまで焼き、それぞれ焼けたものから1の鍋に移す。
煮込む
6
1の鍋にスープの素を手でくずして加え、塩小さじ1/3強、こしょう少々、トマトの水煮を加える。ふたをして強めの中火にかけ、煮立ったらアクを除き、弱火にして30分間煮る。途中で2~3回、具の上下を返して鍋の中で位置を変える。
7
6を煮ている間に別のフライパンに【A】を入れ、弱火にかける。焦がさないように時々混ぜながら、濃いめのきつね色になるまでいる。
8
6のふたを取り、弱めの中火〜中火で10分間煮て少し汁けをとばす。器に盛り、7を適量散らす。
全体備考
◆白いんげん豆◆
ほのかな甘さがあり、加熱するとねっとり柔らかな食感に。ヨーロッパでは煮込み料理によく使われる。
◆衝撃的だった「カスレ」との出合い◆
「カスレ」は豆が主役のフランスの郷土料理。いろいろな肉類とともにじっくり煮込みます。本場で初めて食べたときに、素材のうまみを吸った豆の深い味わいに感激しました。きれいに豆の形を残す煮豆と違い、豆が煮くずれてもいいというおおらかさも衝撃的でした。このレシピでは、豆の下準備と煮込む時間を短くつくりやすくしました。
きょうの料理レシピ
2025/10/14
ほくほく豆で秋じたく
このレシピをつくった人
渡辺 麻紀さん
フランス料理学校勤務後、フランス、イタリアなどへ留学。フランス料理、家庭料理、お菓子づくりなど幅広いジャンルで活躍中。
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