Appleは19日、CVE-IDにして合計69件、延べ208件の脆弱性を修正するiOSやmacOSなど7本のソフトウェアのセキュリティアップデートを公開した(
The Registerの記事、
Neowinの記事、
The Vergeの記事、
9to5Macの記事)。
修正件数が最も多いのは
iOS 10.3.3の47件。半数以上の24件をWebKit関連の脆弱性が占める。次に多いのは
tvOS 10.2.2の38件で、37件の
macOS Sierra 10.12.6が続く。ただし、macOSでは25件の脆弱性を修正する
Safari 10.1.2の修正情報が別途公開されているため、合計ではmacOS関連の脆弱性が最も多い。なお、これらの修正の一部は同日公開されたOS X El Capitan/Yosemiteのセキュリティアップデート(2017-003)にも含まれる。
今回のセキュリティアップデートはWindowsユーザーも無縁ではない。
iTunes 12.6.2 for Windowsでは23件、
iCloud for Windows 6.2.2では22件の脆弱性が修正されている。iTunes/iCloudで修正された脆弱性はほとんどがWebKit関連だ。このほか、
watchOS 3.2.3でも16件の脆弱性が修正されている。
今回修正された脆弱性のうち、任意コード実行につながる可能性があるものは全69件中46件。WebKit関連では24件中19件となっている。iOS/macOS/tvOS/watchOSでは、BroadcomのWi-FiチップBCM43xxで発見されたリモートからの任意コード実行を可能にする脆弱性
CVE-2017-9417(Broadpwn)も修正された。なお、GoogleはBroadpwnの脆弱性に対処したAndroidのセキュリティパッチを
7月5日にリリースしている。