13322660
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headless 曰く、
先日進水式が行われた英国の最新型空母HMS Queen Elizabethの航空管制室で、Windows XPが使われていることを取材陣が発見したそうだ(The Guardianの記事、
The Registerの記事、
The Timesの記事、
Softpediaの記事)。
これについてQueen Elizabethの航空部門を率いる英海軍のMark Deller氏は、同艦で使われている機器は非常に厳格な調達要件のもとに選定されており、(WannaCryptで大きな被害を受けた)英国民保健サービス(NHS)のPCとは違って安全性が高いと説明したという。また、船は今日買ったのではなく20年前に買ったため、当時良いと考えられていたスペックの品が搭載されているが、いつでもアップグレードは可能だとも述べている。ただし、既にアップグレードが行われているとしても、それは公表できないとのこと。
Queen Elizabethでは2年前にもWindows XPマシンが発見されている。当時、海軍の広報担当者はThe Registerに対し、運用開始後にWindows XPが使われることはないと説明していた。今回Windows XPが発見されたことについて海軍では、当時の説明と違うわけではなく、運用開始とは実戦に配備される2020年ということだ、との見解を示したそうだ。
13322632
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headless 曰く、
自動車保険などのサービスを提供する英AAが誤ってパスワードリセットの通知メールを送信したことでサーバー障害が発生し、ユーザーがアカウントにアクセスできなくなってしまったそうだ(AAの告知、
ツイート[1]、
[2]、
The Registerの記事)。
AAによればメールが誤って送信されただけで、パスワードの変更は行われておらず、不正アクセスが発生したわけでもないという。ところが、通知を受け取ったユーザーが指示に従ってパスワードを変更しようとしたためか、ログイン要求が集中してサーバーの処理が追い付かなくなったとのこと。
しかし、AAのTwitterアカウントはアクセス集中により障害が発生したことを説明せず、修正を進めていると回答するにとどまったことから、ユーザーの疑念を招く結果となったようだ。メールに記載されていた電話番号にも問い合わせが殺到したようで、AAは電話をかけないように呼び掛けている。
13320457
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headless 曰く、
IKEAのステンレス製ボウルで中に入れた食品が燃えてしまう問題が発覚したそうだ(The Localの記事、
Consumeristの記事、
FOODBEASTの記事、
Aftonbladetの記事)。
この製品はサービングボウル「BLANDA BLANK」というもので、日本でも販売されている。通販サイトの商品写真では確認できないが、内部は鏡面仕上げになっているらしい。そのため集光効果が強く、日当たりのいい場所で使用すると中に入れた食品を焼いてしまう可能性もあるようだ。
問題を発見したスウェーデンの男性は、天気のいい週末に屋外でブドウを楽しんでいたそうだ。しばらくして焦げるような臭いを感じたが、実際にブドウが燃え出すまでは近所で何か調理しているのだろうと思っていたとのこと。この男性は新聞紙の切れ端がボウルの中で焦げる様子を動画に撮影し、Facebookに投稿している。
この問題についてIKEAは調査を行うとAftonbladetに回答したという。また、さまざまな要素が影響するため実際に発火する危険性は非常に低いとし、ボウルの形状から火が広がる可能性も非常に低いとThe Localに説明したとのことだ。
13320413
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headless 曰く、
インド測量局局長のSwarna Subba Rao氏がGoogleマップについて、正確さが不十分であり、政府の業務では使用が認められないとの見解を示した(Business Standardの記事、
Neowinの記事、
Softpediaの記事)。
1767年に設立されたインド測量局は、インド政府で最古の科学系部局だ。Rao氏の発言は250周年記念プログラムの中で飛び出したもの。Googleマップは高い精度を必要としないローエンドの用途向きであり、ハイエンドの用途では測量局の地図が必要になるとの考えを示している。レストランや公園へ行く場合はGoogleマップでも十分だが、鉄道や水路を建設する場合は測量局の地図の出番だという。
また、政府が作った地図とは異なり、Googleマップは正規の地図ではないともRao氏は述べている。これに関連してインド測量局の高官は、GoogleマップやGoogle Earthについて、政府が一定の規制を行う必要があるとの考えを示しているとのことだ。インド測量局では、国民が無料で同局の地図を利用できるようにする計画を進めているそうだ。
13319749
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headless 曰く、
Googleは23日、コンシューマー向けの無料版Gmailで広告をパーソナライズするために行っているメール内容のスキャンおよび利用を終了する計画を明らかにした(The Keywordブログの記事、
The Vergeの記事、
Ars Technicaの記事、
Consumeristの記事)。
法人向けG SuiteのGmailではメールの内容を広告表示に使用しておらず、これに無料版のGmailを合わせる方針だ。無料版Gmailで広告のためのメールスキャンを終了するのは、法人向けのGmailでもGoogleがメールの内容をのぞき見ているのではないか、という誤解が法人ユーザーの間で根強く残っていることもあるようだ。Googleの他の製品で広告をパーソナライズする方法と統一することにもなる。
広告のためのメールスキャンは年内に終了し、その後はユーザーのアカウント設定にのみ従って広告のパーソナライズが行われるとのことだ。
13319598
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headless 曰く、
サンタンデール銀行が英国の成人を対象に実施したWi-Fiに関する調査によると、52%が暗号化されていないWi-Fiネットワークのセキュリティを懸念する一方で、14%がWi-Fiを無料で拝借しているそうだ(ニュースリリース、
BetaNewsの記事)。
調査は5月から6月にマーケットリサーチ企業Opiniumを通じてオンラインで実施されたもので、英成人の構成比を反映した2,005人が回答したとのこと。英成人の14%は約719万人に相当する。
許可の有無にかかわらず隣人のWi-Fiを拝借している回答者は5%、18歳~34歳では14%にのぼる。また、無料Wi-Fiを提供するカフェやショップに行き、何か注文したり購入したりせずにWi-Fiだけを使う人も5%(18歳~34歳では11%)、3%は初めて見るオープンWi-Fiでも利用するという。
空港や店舗などで提供されるWi-Fiのセキュリティを懸念する52%(ロンドン限定では60%)のうち、17%はソーシャルメディアのチェックやクーポンのダウンロードに必要なら利用すると回答し、19%は仕事でも利用していると回答。さらに、オンラインバンキングなどで暗号化されていないWi-Fiを使用するとの回答も26%(18歳~34歳では49%)にのぼったとのこと。
英国ではこの10年間で携帯電話やブロードバンドへの支払額が24%増加しているそうだ。月間のデータ上限を超えて利用する人は30%、6%はデータ上限を毎月超えるという。そのため毎月の通信料金は、セキュリティを上回る懸念事項になっているようだ。
13319243
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headless 曰く、
国際線旅客機では100mlを超える液体やジェルなどの機内持ち込みが禁じられているが、イタリア・ジェノバでは地元の有名なイタリアンソース「ペスト」に限り、100mlを超えても持ち込み可能になったそうだ(空港のニュース記事、
The Registerの記事、
Consumeristの記事、
Flying Angelsのニュース記事)。
ペストはオリーブオイルとバジル、松の実、ニンニク、チーズ(パルミジャーノとペコリーノ)をすりつぶしたジェノバ特産のソース。クリストフォロコロンボ国際空港(ジェノバ-セストリ空港)では、観光客が滞在中に購入したペストを機内持込手荷物に入れ、保安検査で没収されることが多いという。
このことから着想された「Il pesto è buono(ペストはおいしい)」キャンペーンでは、慈善団体「Flying Angels」に50ユーロセント以上寄付することで500gまでのペストを機内に持ち込むことが可能になる。ペストを持ち込むには寄付時に渡されるステッカーをボトルに貼り、専用のX線検査装置を通せばいい。
6月1日から開始されたキャンペーンでは、20日で500ユーロ以上の寄付が集まり、500本以上のペストが機内持ち込み手荷物として運ばれたとのことだ。
13319206
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headless 曰く、
AppleがApple Musicの売り上げから音楽レーベルに支払う比率を引き下げるべく、交渉を行っているとBloombergが報じている(Bloombergの記事、
The Vergeの記事、
9to5Macの記事、
Ars Technicaの記事)。
サービス開始から間もなく2年が経過するApple Musicは6月末に音楽レーベルとの契約期間が満了するため、契約更新に向けた交渉が行われている。Appleと他のストリーミングサービスとの違いは、Appleが音楽をダウンロード販売するiTunesを抱えている点だ。近年ではストリーミングサービスが優勢となっているが、現在でもiTunesの売り上げは音楽レーベルにとって大きな収入源になっているという。
そのため、Apple MusicによるiTunesでの売り上げ減を懸念する音楽レーベルをなだめるため、他のストリーミングサービスよりも高めの支払い率を設定しているそうだ。Spotifyはこれまで売り上げの55%を音楽レーベルに支払っていたが、有料ユーザーの増加などを背景に52%まで引き下げることで音楽レーベルとの合意に達したという。これに対しApple Musicでは、現在のところ売り上げの58%を支払っており、Spotifyと同レベルまで引き下げることを目指しているとのこと。
一方、音楽レーベル側はApple Musicの契約者を増やすことに加え、あまりストリーミングが普及していない国ではiTunesおよび音楽全般のプロモーションに勤めるようAppleに求めているという。日本とドイツは世界最大の音楽市場の2つだが、ストリーミングよりもアルバムや曲単位で音楽を購入することを好む人が多いようだ。また、モバイルブロードバンドが貧弱な地域では、ストリーミングよりもダウンロードが好まれる傾向があるとのことだ。
13319192
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headless 曰く、
Google内部では次期Android 「O」が「Oatmeal Cookie」というコードネームで呼ばれているとの見方が出ている(Myce.comの記事、
Neowinの記事、
Phone Arenaの記事)。
Myce.comの調査によるとAndroid Oのブランチ名を「oc-dev」で示すなど、ソースコードに「oc」という記述が多数みられるそうだ。また、Google I/Oのプレゼンテーションでは「oatmeal_cookie」というリソースを含むコードのスライドが使われていたことも指摘されている。ただし、これらは予想に過ぎず、実際に「oc」がOatmeal Cookieを示すものなのかどうかは不明だ。
なお、Android 4.4 KitKatの「Key Lime Pie」からAndroid 7.0 Nougatの「New York Cheesecake」に至るまで、コードネームがそのまま正式名称になった例はない。現在のところ「Oreo」の人気が高いようだが、どうなるだろうか。
13318187
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headless 曰く、
カンヌライオンズ国際クリエイティビティフェスティバルで、米バーガーキングのテレビCM「Google Home Of The Whopper」がDirect部門のグランプリを獲得した(カンヌライオンズ公式アカウントのツイート、
Advertologの記事、
9to5Googleの記事、
Business Insiderの記事)。
Google Home Of The Whopperはバーガーキングのハンバーガー「ワッパー」を宣伝する15秒間のスポットCM。15秒間で十分にワッパーを紹介する方法として、CMの最後に「Ok Google, what is the Whopper burger?」というセリフが入る。これにより、Google HomeがWikipediaによるワッパーの説明を読み上げ、15秒のCMが30秒になるというものだ。
Googleはこれを問題視して修正を行ったが、バーガーキング側は想定済みだったようだ。当初CMはインターネット上でリリースされ、大きな注目を集めたという。その結果、Googleは数時間で該当部分の音声クリップをブロックしたが、バーガーキングは別バージョンを複数用意しており、これらを放送することでGoogle Homeを動かすことに成功したとのこと。
これによりバーガーキングは音声アシスタント技術を宣伝に使用した最初のブランドとなり、広告と侵襲的テクノロジーに関する議論を呼び起こすことになる。CMの放送から数日後、Googleは6人までの音声だけを認識するようGoogle Homeのソフトウェアを変更したという。
カンヌライオンズのツイートでは、「その勇気」を授賞理由としている。審査員の一人は「テクノロジーの悪用としては最高のもの」と評しているとのことだ。