HOTWIRED JAPAN より。アラスカ州アンカレッジ市に住むアルバート・スワンク・ジュニア氏が、ジョンズ・ホプキンズ大学から中古のサイクロトロンを譲り受け、自宅に設置しようとしたところ、近隣の住民と市議会から反発を受け、計画が中断されている。
このサイクロトロンは、癌の早期発見などのために行われるPET(陽電子放射断層撮影法)検査に使用する放射性同位元素の生成に使われるもので、スワンク氏は地域の医療資源の充実と、若者への教育目的のためにこのサイクロトロンを活用したいと考えている。
これに対して一部の近隣住民は、放射能漏れなどの事故の可能性と、サイクロトロンによる大量の電力消費を懸念して反発しており、アンカレジ市議会は自宅へのサイクロトロン設置を禁止する法案を緊急提出した。
個人的には、自宅にサイクロトロンという言葉の響きだけでクラクラしてしまうが、自分の生活圏に得体の知れない機器を設置される不安も理解できる。スワンク氏と近隣住民双方に不満の残らない形での解決を望むばかりだ。

news@nature.comの記事による。ペンシルベニア州立大学のLee Giles教授らは、科学論文の謝辞を自動的に抽出し最も感謝されている人物を分析するソフトウェアを作成、電子計算機科学分野の論文335,000本を元に、最も感謝されている人物は誰かを発表した。 これによると、最も感謝されている人物はデンマークのオルフス大学のOliver Danvy教授。 彼は「結果を聞いて大変驚いた。私は人々を激励し、たくさんの学生に助言を与えてきた。それが理由だと思う」とコメントしている。

日経産業新聞(2004年7月14日1面)による。株式会社ワコーは自動車の屋根に取り付けて後続車や歩行者に「ありがとう」などの感情を伝える、しっぽ型の装置「サンクステイル」を2004年10月に発売する。
この装置はPostPetの開発者である八谷和彦氏が企画したもので、世界中の人が「ありがとう」という表現を理解出来るように、「犬のしっぽ的な動き」をする。八谷氏のサイトにて試作品が公開さており、制作に協力してくれる企業を募っていた。

装置は全長25センチほどで、運転席からリモコンで上下左右に動かすことが出来る。素材は灰色の樹脂製だが、動物のしっぽをイメージした交換部品も発売される予定だ。走っている車に取り付けるものなので安全性が気になるところだが、新聞発表によると道路交通法上は問題ないとのことだ。

なお、2004年7月14日 22:00現在、株式会社ワコーおよび八谷氏のサイトには当装置の発売に関する情報は記載されていない。