JAXAなど研究機関でヘリウムの調達が困難に、大気中に捨てている産業用の回収・再生に向けた動き 20
MRIでの使用が多いのか 部門より
Anonymous Coward曰く、
大手家具量販店IKEAが、ベッドとソファー、収納などを兼ね備えた変形する「ロボット家具」を発表した(The Verge、Techable、Slashdot)。
このロボット家具「ROGNAN」は2014年に発表されたMITのCityHomeコンセプトが元になっているそうで、IKEAが米スタートアップ企業Oriと提携して開発しているもの。サイズは幅3.5m、奥行き3mで、状況に応じてベッドを出し入れしたり、本体を移動させるといった操作をボタン1つで実行できる(動画)。
2020年末までに、日本と香港で先行リリースされる見込み。価格についてはまだ未定。
Googleが安全保障上の問題を理由に、Android OSをHuaweiに対する輸出制限から除外するよう米商務省と交渉しているとFinancial Timesが報じている(VentureBeatの記事、 Ars Technicaの記事、 The Vergeの記事、 Bloombergの記事)。
米商務省は5月15日、米国のテクノロジーを販売・移転するのに産業安全保障局(BIS)のライセンスが必要となるエンティティリストにHuaweiを追加したが、5月20日には90日間の一時的な一般ライセンス(TGL)を発行している。これにより、Huaweiは8月19日まで輸出管理規則(EAR)で制限されない米国のテクノロジーを個別のライセンスなしで入手可能となっており、今後商務省ではTGLの期限を延長するかどうかの判断を行なう。
Googleが交渉しているのは、TGLの延長またはライセンスの免除だという。Financial Timesの情報提供者によれば、GoogleがAndroidを輸出制限から除外すべきと主張する根拠は以下のようなものだ。HuaweiがAndroidを入手できなくなればHuaweiはAndroidのオープンソース部分をフォークしたハイブリッド版のAndroidを開発することになる。ハイブリッド版はGoogle版と比べてバグが多くなることが予想され、Huaweiの端末が(特に中国により)ハッキングされる可能性が高まるとのこと。
GoogleはFinancial Timesに対し、商務省の措置を確実に順守するため同省と連携しているとしたうえで、同社が注力しているのは既存のHuawei端末を利用するGoogleユーザーのセキュリティを保護することだと述べたとのことだ。
一方、FacebookがWhatsAppやInstagramを含む同社のアプリについて、Huawei製端末へのプリインストールを停止したとReutersが報じている。ReutersではHuaweiに新たな一撃が加わったと述べているが、Android Policeの記事では最近のHuaweiに関するニュースの中で、ようやくいいニュース(ゴミアプリがプリインストールされなくなる)が出てきたと評している。
Googleは信頼できるChrome拡張にするための対策を昨年発表しているが、これに関連するChromeウェブストアのポリシー変更が発表された(The Keyword、The Verge、The Next Web、Android Police)。
Googleではサードパーティー開発者によるGoogleアカウントやAndroidデバイスのデータへのアクセスを見直すProject Strobeを昨年から実施しており、今回のポリシー変更はその一環だという。Google+のコンシューマー向けサービス終了もProject Strobeの成果によるものだ。
まず、拡張機能はその機能の実装に必要なデータへのアクセスのみを要求することが求められる。ある機能を実装するのに利用可能なパーミッションが複数ある場合、アクセスするデータの量が最も少ないものを選択する必要がある。このように選択することは従来から推奨されてきたが、今後はすべての拡張機能で必須となる。また、これまでは個人情報を扱う拡張機能のみプライバシーポリシーの公開が必須となっていたが、変更後は個人の通信やユーザーによるコンテンツを扱う拡張機能が追加される。新ポリシーは今夏のロールアウトが計画されており、開発者が対応する時間をとれるよう事前に発表したとのこと。このほか、サードパーティーアプリによるGoogle Drive APIへのアクセス制限も合わせて発表されている。GmailはGoogle API Servicesユーザーデータポリシーを変更し、今年1月からサードパーティーアプリのデータアクセスを制限しているが、これと同様の制限をGoogle Driveにも課す計画だ。こちらは2020年初めから適用される。
Project Strobeとは別に、拡張機能を不正にインストールさせる手法を禁ずるChromeウェブストアの新ポリシーも同日発表されている。Googleは昨年、Chromeウェブストアでホストされた拡張機能を他サイトから直接インストールするインラインインストールを廃止しているが、他サイトからChromeウェブストアへ誘導する際に不正な手法が使われることもあったという。新たに禁止されるのは、拡張機能が具体的に何をするものなのか不明瞭または目立たないように説明する、拡張機能のインストール以外のアクションを実行するボタンなどからChromeウェブストアへ移動させる、Chromeウェブストアを表示する画面を小さくしてメタデータが表示されないようにする、といった3種類の手法だ。新ポリシーは7月1日から適用され、これを守らない拡張機能はChromeウェブストアから削除されるとのことだ(Chromium Blog、FAQ、Android Policeの記事[2])。
米国家安全保障局 (NSA)の元局員エドワード・スノーデン氏がNSAによる国民監視を暴露してから6年が経過した。彼の予言した大衆監視社会は実現化しつつある。一方でスノーデンが公開した情報は風化しつつある。情報公開元の一つであったThe Interceptは3月、取締役会の決定によりスノーデン関連のアーカイブの公開を取りやめた。
スノーデンの啓示によって歴史はまったく変わらなかった。告発対象となったアメリカ諜報機関はほとんど無傷だ。制度上の変化もなかった。2015年6月、愛国者法第215条の失効により、政府のメタデータの収集能力は喪失した。が、それも大衆の監視を抑えることにはつながらなかった。今でもプライバシーは広告収入、四半期ごとの収益というシリコンバレーのビジネスを継続させる一種の「希望」となり、そしてスパイたちへの対抗力として使われ続けている。
むしろスノーデンの監視社会への警告は、テロリストに悪用されつつあるとも言える。ISISのリーダーであるアブー・バクル・アル=バグダーディーは、アメリカのOPSECを信奉し、それにより今でも生存している。彼はOPSECを参考にして自分の位置を特定するリスクのある電子機器を制限したり、ウサーマ・ビン・ラーディンが死亡する原因となった宅配便の利用を避けるようになった。スノーデンは強力な暗号化を推進していたが、より高いレベルのセキュリティを達成するには、テクノロジを放棄する必要があることを、ISISリーダーの例は示している(CounterPunch.org、Slashdot)。
Microsoftが5月の月例更新で修正したRemote Desktop Servicesの脆弱性(CVE-2019-0708)について、影響を受ける旧バージョンWindowsにパッチを適用するよう呼び掛けている(MSRCのブログ記事、The Verge、Ars Technica、BetaNews)。
BlueKeepとも呼ばれるこの脆弱性は、悪用するとリモートからの任意コード実行が可能になるものだ。Microsoftでは脆弱性をワームに転用することが可能であり、SMBv1の脆弱性を悪用するWannaCryのようにネットワークに接続したコンピューター間での感染拡大が起こる可能性があるとしてパッチ公開時に注意喚起していた。今回改めて注意喚起したのは、5月28日にErrata Securityが公表した「BlueKeep脆弱性が修正されていないコンピューターが100万台近くインターネットに直接接続している」という調査結果がきっかけとみられる。
Microsoftによれば、現在のところワームによる攻撃は確認されていないものの、脆弱性を狙った攻撃が可能であることは間違いないという。実際には脆弱性を悪用するマルウェアが出現しない可能性もあるが、確実とはいえない。WannaCryの元になったEternalBlueエクスプロイトの場合、Microsoftがパッチを提供してから1か月後に公開されたが、さらにその1か月後にWannaCryの大規模感染が発生した。つまり、パッチの提供開始から2か月経過しても未適用の環境が多かったということになる。そのため、同様な事態になることを避けることが注意喚起の目的のようだ。
長崎県・佐世保共済病院のPCでコンピュータウイルスが検出され、院内システムが利用できなくなったために救急患者を含めた新規患者の受け入れを見合わせるというトラブルが発生していたという(NHK、日経xTECH、長崎新聞)。システムはすでに復旧しており、6月3日には受診制限を解除したとのこと(佐世保共済病院の発表)。
5月28日に放射線検査機器を接続したPCでウイルスが見つかり、電子カルテ用のPCへの感染も確認された。そのため被害拡大を防ぐために院内のネットワークを遮断したという。院内のシステムはインターネットには接続されていないという。
電子商取引や顧客管理などに向けたクラウドサービスを提供する米Salesforceが利用規約を変更し、同社の提供する電子商取引サービスを使った銃器や関連商品の販売を禁じた(Washington Post、Slashdot)。
背景には、米国で相次ぐ銃乱射事件などがあり、特に5月にコロラド州で起きた事件などが影響しているとされる。Salesforce広報によると、今回の規約変更は「現在の契約が期限切れになった顧客およびすべての新規顧客が対象になる」とのこと。これに対し、法律で保証されている銃を持つ権利を阻害するものだとの反発も出ているようだ。
同社サービスは銃器販売を行う小売業者も利用しているが、Salesforceはその1つであるCamping Worldに対し「銃の販売をやめるか、私たちのソフトウェアの使用を止めるか選択してください」と迫っている。Camping WorldはSalesforceを使ったシステムに年間100万ドル以上を投資しているとのことで、仮に別のサービスに切り換えた場合、データの移行、システムの再構成、従業員の再教育のコストが倍増することになるという。
NTTドコモが米国のGPSやロシアのGLONASS、EUのGallileo、日本の準天頂衛星システム「みちびき」といった主要国の位置情報衛星を利用して精密な測位を可能にするサービス「GNSS位置補正情報配信基盤」の提供を開始する(CNET Japan)。
誤差数センチメートルの測位が可能な点が特徴。位置情報衛星からの信号に加えて、NTTドコモの携帯電話通信を利用してサーバーで通信し補正を行うことでより精密な測位を可能にするという。
コマツやライトハウステクノロジー・アンド・コンサルティングと共同で技術検証を実施しており、自動運転車や宅配ドローン、災害予兆検知など、さまざまな用途に応用できる可能性があるという。サービス開始は10月1日。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)および東京大学、九州工業大学を中心としたチームによる海底探査プロジェクトチーム「Team KUROSHIO」が、海底探査技術を競う国際競技会「Ocean Discovery XPRIZE」で準優勝、約1億1千万円を獲得した(産経新聞、朝日新聞、XPRIZEの発表)。
この競技会は、自律ロボットで海底を測量して地形図を作成し、その広さと正確さを競うもの。32チームが参加していた。また、優勝した米国チームは14か国のメンバーが参加する国際チームで、日本財団が支援を行っておりこちらにも日本人が参加していたという。優勝賞金は約4億4千万円。
以前、Windows 10の次のOSはコンポーネント化が進むという予想があったが(過去記事)、ZDNetによるとこの開発中の「新Windows」は現在のWindowsよりも「Chrome OS」に似ているという(The Verge、ZDNet、TechCrunch、Slashdot)。
この記事は、Microsoftの営業担当副社長Nick Parker氏によるComputexでの講演を元にしている。氏は新Windows自体を発表することはなかったが、講演にはいくつかのヒントが含まれていたという。たとえば、新Windowsではアップデートは常時バックグラウンドで目に見えない形で行われるという。
この車両は世界最大の鉄道車両メーカーである中国中車(CRRC)が開発したもので、最高時速600km以上。2021年に商業運転を予定しているとのこと。
現在北京-上海間は飛行機では4.5時間、高速鉄道では5.5時間がかかるが、リニアモーターカーでは3.5時間で移動できるという。
「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」