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13914005 story
バイオテック

再設計されたDNAによる「完全合成生物」が誕生 27

ストーリー by hylom
キメラ 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

ケンブリッジ大学の研究チームが、これまでで最大規模のゲノムを編集して、根本的に改変されたDNAコードを持つ細菌を合成することに成功したそうだ。

合成ゲノムの生物誕生については、2010年に米国の研究者たちが成功している。しかし、それは非常に小さい細菌(塩基対が約100万)で、根本的な遺伝情報の再設計は行われていなかった。今回の人工細菌は大腸菌を元にしており、遺伝暗号は400万の塩基対を持つとされる。この規模でゲノム編集を成功させた例は世界初だそうだ。

生命が持つDNAは4種類の塩基の配列で構成されている。その内3種類が組み合わされて1つの単語を構成され、これをコドン(codon)と呼ぶ。今回の研究では、3種類の意味が重複したコドンを検索し、同義語の別のコドンに置換する編集を行った。そして、18,214個のコドンを編集し再コード化。この編集を行った細胞(大腸菌)は特に生命としての機能を損なうことなく、きちんと編集された遺伝情報を持って成長し増殖したという(The GuardianニコニコニュースSlashdot)。

13899741 story
バイオテック

慢性的なストレスと高カロリーの食品の組み合わせが肥満を加速するという研究結果 13

ストーリー by headless
加速 部門より
慢性的なストレスと高カロリーの食品の組み合わせが肥満への負のスパイラルを生む、という研究成果をオーストラリア・ガーバン医療研究所の研究グループが発表した(ガーバン医療研究所のニュース記事Medical News Todayの記事論文アブストラクト)。

継続的なストレスを受けた時に放出されるニューロペプチドY(NPY)は視床下部に作用して強い食欲増進効果を示す。NPYは偏桃体の中心核でも生成されるが、マウスを使用した今回の研究では偏桃体中心核のNPYニューロンにインスリン受容体があり、インスリンがNPYの生成を抑制することが示された。慢性的なストレスがインスリンレベルに与える影響はわずかだが、高カロリーな餌を組み合わせるとインスリンレベルが10倍にまで増加したという。インスリンレベルの高い状態が続くとNPYニューロンにインスリン耐性を引き起こし、NPYレベルが上昇する。その結果、高カロリーの餌を与えたマウスにストレスを加えるとストレスがない場合と比べて摂食量が増加し、速く肥満が進んだそうだ。一方、NPYの生成を抑制した場合には肥満の進行も抑制されたとのことだ。
13896920 story
バイオテック

長寿を実現するためのDNA修復能力の高い5つのアミノ酸が同定される 24

ストーリー by hylom
長寿の薬は実現できるか 部門より
taraiok曰く、

ロチェスター大学の研究者たちは、遺伝子「サーチュイン6(SIRT6)」が、長寿種におけるDNAの効率的な修復に関与していることを見つけた。SIRT6は、タンパク質の組織化や壊れたDNAを修復する酵素の補充に重要な役割を果たしているため、しばしば「長寿遺伝子」と呼ばれる。研究者たちは、長い寿命を持つ生物はDNA修復調節因子を進化させている可能性があるという仮説を立てた(CELLPHYS.ORGSlashdot)。

仮説を検証するために、研究者らは寿命が3年のマウスをはじめ寿命32年のビーバーなどの18種類のげっ歯類のDNA修復を分析した。結果、長寿のげっ歯類は、SIRT6遺伝子の産物である「SIRT6タンパク質」が強力であり、これにより効率的なDNA修復が行われることで長生きしていたことが分かった。

さらに、寿命の短いマウスの弱いSIRT6タンパク質と長寿のビーバーに見られる強いSIRT6タンパク質の違いを分析した。その結果、DNA修復を活性化する5つのアミノ酸を同定することに成功した。さらにビーバーとマウスのSIRT6をヒト細胞に注入した結果、ビーバーSIRT6はマウスのものよりもストレスによるDNA損傷を減らしたとしている。

13895629 story
バイオテック

生物のように活動するバイオロボット 7

ストーリー by hylom
ロボットというか疑似生命体というか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

コーネル大学の科学者らが、生物のような機能を持つ有機ロボットを開発した(INTERESTING ENGINEERINGThe Next WebSlashdot)。この有機ロボットは移動、資源を消費してのエネルギー摂取、成長、衰弱、進化といった能力を持つという。

この有機ロボットはDNAを構成する物質であるヌクレオチドで構成されている。研究チームはこの物質を元にナノスケールのバイオマテリアルを作成した。DNA分子は何度も増殖し、最終的には数ミリメートルの大きさに達した。その後、エネルギーと生合成に必須の構成要素を提供する特別な液体をマイクロ流体装置にいれて注入すると完成する。

この有機ロボットの移動原理は粘菌に近いものだそうで、研究者らは現在異なる刺激を認識できるようにし、行動をプログラミング可能にすることを目指しているという。研究チームのコーネル大学Dan Luo教授は、「私たちは、人工代謝を利用した新しい素材を開発しました。生物を作ったわけではありませんが、今までにない生きた素材と言えます」と語っている。

13889783 story
バイオテック

3Dプリンターで「ヒト組織備えた心臓」の作成に成功 12

ストーリー by hylom
倫理的にセーフな人工臓器 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

イスラエルの研究チームが、ヒトの幹細胞を元に3Dプリンタを使って心臓のような組織を作製することに成功したと発表した(朝日新聞AFP)。

作製された組織は大きさ1cmほどと小さいが、心臓周辺の血管や心室、心房なども再現されているという。今後は組織を成熟させ、電気信号を与えて拍動させることを目指しているとのこと。

13882797 story
バイオテック

米国でゲノム編集大豆を使った「健康に良い」大豆油が流通開始 20

ストーリー by hylom
突然変異や品種改良に近いから安心、というわけではないが 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

米国ではゲノム編集(遺伝子編集)で品種改良した大豆から作られた、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が少ない大豆油「Calyno」が2月から流通しているという(WIRED)。

こういったゲノム編集が行われた作物については、日本でも厚生労働省が流通を認める方針を示しており、早ければ今夏にも流通が始まるという(日経新聞)。ゲノム編集食品としては、栄養価の高いトマトや芽に毒の無いジャガイモなどが開発されている模様。

遺伝子編集は特定の遺伝子のみを書き換える技術で(過去記事)、他の生物の遺伝子を組み込む既存の遺伝子組み換えとは異なり、自然に起こる突然変異や従来の品種改良と区別がつかないとして、安全審査やゲノム編集食品であることの表記義務付けなどは行わない方針を示している。そのため、気づかないうちに食卓に並ぶ可能性もある。

13881880 story
バイオテック

皮膚老化は「細胞の場所取り競争」によって生じるという研究結果 7

ストーリー by hylom
皮膚へのストレスは老化につながるのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

皮膚の老化は幹細胞の「競争」によって発生するという論文が発表された(Nature誌掲載論文日経新聞)。

この論文は東京医科歯科大学の研究グルーブによるもので、この「競争」には17型コラーゲン(collagen XVII、COL17A1)という物質が関わっているという。このコラーゲンは皮膚の幹細胞によって作られ、これによって細胞同士の競争が発生するという。マウスを使った実験などでは、このコラーゲンを高レベルで生成する幹細胞は勝ち、一方で低レベルでしか生成できない幹細胞は負けて排除されていたことが確認できたという。

このコラーゲンの生成量は紫外線などのストレスで変わるといい、また競争に負けた幹細胞は分裂のパターンが変わり皮膚表面から排除され、表皮が薄くなったり付近の色素細胞が消失するといった皮膚の老化に繋がるという。皮膚の細胞に17型コラーゲンの生産を誘導する化合物を加えることで老化抑制や再生促進の効果も確認されたそうだ。

13876385 story
バイオテック

巨大な単細胞生物「海ぶどう」の全ゲノム解読に沖縄の研究者が初めて成功 21

ストーリー by hylom
知らなかった 部門より

沖縄の名産品として知られる食用海藻「海ぶどう」の全ゲノム解読に成功したと沖縄科学技術大学院大学が発表したDNA Research誌掲載論文毎日新聞日刊工業新聞GIGAZINE)。

海ぶどうは実は巨大な単細胞生物であり、ゲノムのサイズは「養殖・栽培されている農水産物の中でも最小クラスの2,800万塩基対」、遺伝子数もわずか9000ほどであることが分かった。

海ぶどうは養殖が行われているが、単細胞生物であるため他の植物や海藻の栽培方法をそのまま取り入れても粒ができにくいといった問題を解決できないそうだ。そのため、まずはゲノム解読を行なって海ぶどうの形作りを担うメカニズムの把握・制御を目指したという。

13873529 story
医療

日本人のたばこ依存は遺伝と相関性があるという研究結果 30

ストーリー by hylom
遺伝子が悪い? 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

喫煙習慣に関連する遺伝因子を発見し、さらに喫煙習慣とさまざまな病気の発症リスクが遺伝的に相関していることも分かったと理化学研究所が発表している(日経新聞)。

研究では約16万人の遺伝情報と喫煙歴の有無、喫煙開始年齢、1日あたりの喫煙本数、現在の喫煙状況を分析。その結果、1日あたりの喫煙本数に関する遺伝子座を5か所、喫煙歴の有無に関連する遺伝子座を1か所同定できたという。

特に関連性が高かったのは、肝臓で働くニコチン分解酵素などの遺伝子のそばにある配列だった。こうした配列の特徴を持つ人は、もともとたばこを吸うと依存しやすい体質だとみられる。解析には、日本人の遺伝情報を集めた「バイオバンク・ジャパン」のデータを利用した。見つかった配列の特徴のうち7カ所は、これまで欧米の研究では報告されていないとされている。

13872475 story
バイオテック

中国当局、優れた警察犬をクローンして導入する計画を進める 44

ストーリー by hylom
犬で成功したら次は人だろうか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

中国で、優れた警察犬のクローンを作る計画が進められており、すでにクローン犬を使った訓練が開始されているそうだ(新華社GIGAZINESlashdot)。

このプログラムは中国公安部の支援のもと共同で行っているもの。クローン元となったのは「Huahuangma」と名付けられている警察犬で、これまでに雲南省の警察の下で12件の事件を解決に導き、またこれ以外にも20件の捜査にも関わってきた実績があるという。この犬のDNAを元に作り出されたクローン犬が2018年12月19日に生まれ、現在警察犬としての訓練が行われているという。生後3か月のKunxunは、緊急事態への対応、狩猟、聴覚、盗聴といったさまざまな状況に適応する優れた能力を示しているという。

通常、警察犬の訓練は5~10年もの期間を必要とし、1頭の警察犬を育てるためのコストは50万人民元(約820万円)にものぼるという。クローン犬を量産することで、警察犬を訓練する時間とコストの削減を目指すようだ。ただ、クローンを作るコストの問題はまだ解決できていない模様。

13865756 story
バイオテック

「DNA解析で切り裂きジャックの正体を特定」という論文が発表されるも不正確だとの批判を浴びる 11

ストーリー by hylom
Scienceにまで突っ込まれるとは 部門より

1888年に英国で発生した連続バラバラ殺人事件は、結局犯人が特定されないまま100年以上が経過している。この事件の犯人は「切り裂きジャック」などと呼ばれているが、DNA調査の結果、この正体が容疑者の1人とされていたAaron Kosminski氏であることが判明したとの話が出ている(女性自身Yahoo!ニュース)。

一部報道によると、当時被害者の遺体のそばにあったショールに付着した血液と精液のDNAを調べた結果、それがAaron Kosminski氏のものと一致したという。

しかし、ScienceArs Technica、、ロケットニュース24の記事によると、今回のDNA解析結果では犯人を特定することはできず、「Kosminski氏が犯人」という結論は間違っているという。

Ars Technicaによると、このDNA解析結果を報告するForensic Sciences誌掲載論文の結論に対してはほかの研究者から疑問の声が出ており、この研究に対しては「新しいものではなく、科学的に正確でもない」などと批判されている。

今回調査に使われたショールはオークションで購入されたものとのことだが、その過程において多数の人が関わっており、また手袋をはめて扱うといった汚染などを避ける処置は行われていなかったという。関わっていた人の中には容疑者であるKosminski氏の子孫も含まれているそうだ。こういった「汚染」によって誤った結果が出る可能性は少なくない。さらに、DNA鑑定には母親から子供に受け継がれるミトコンドリアDNAが使われている。ミトコンドリアDNAを使ったDNA鑑定結果では「犯人ではない」ことしか証明できず、これだけではKosminski氏が犯人である証拠にはならないという。

13861128 story
バイオテック

永久凍土のマンモスの遺伝子、活動する力を保っていた 36

ストーリー by hylom
復活のときは来るのか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

近畿大学が、ロシアの永久凍土から発見されたマンモスの組織から採取した細胞の核が活動する力を保っていることを確認したと発表した(NHK日経新聞朝日新聞Scientific Reports掲載論文)。

マンモスから採取した細胞核をマウスの卵子に注入したところ、細胞分裂に向けた反応が始まることを確認したという。

13858950 story
バイオテック

iPS細胞から作った目の角膜移植、条件付きで了承される 6

ストーリー by hylom
うまくいってほしい 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

先日iPS細胞を使った脊髄損傷治療の臨床研究計画が厚生労働省によって了承されたが、このとき了承が持ち越しになっていたiPS細胞から作った角膜の人体への移植についても、条件付きで了承された(日経新聞産経新聞朝日新聞ヨミドクター)。

認められたのは大阪大学の西田幸二教授らのグループが計画している臨床研究で、角膜を失う「角膜上皮幹細胞疲弊症」患者4人にiPS細胞から作った角膜細胞シートを移植する。これにより、長期的に角膜の細胞が作られるようになるという。研究チームらは2016年にiPS細胞から眼球の元になる構造を作り出すことに成功していた(過去記事)。

13853133 story
バイオテック

カブトガニはクモ綱のクツコムシ目に近い? 32

ストーリー by hylom
増える謎 部門より
yamajun88曰く、

「生きた化石」として有名なカブトガニが、近年の研究によって「クモ綱」に属することが示唆された (ナショナルジオグラフィック)。

カブトガニもクモも鋏角亜門に分類される生物。従来、カブトガニとクモ綱の動物は、ある種の「水生鋏角類」と思われる共通祖先から枝分かれし、そのうち陸上に上がって多様化したものがクモ綱だと考えられていた。 今回の研究では、53種のクモ綱、カブトガニ、ウミグモ綱、甲殻類、昆虫の遺伝子配列を解析してその結果をうまく説明できる複数の系統樹を作成した。その結果、検討した(考えられる)系統樹の3分の2でカブトガニはクモ綱のクツコムシ目にもっとも近縁であるという結果になったという。

一方でこの結果が正しい場合、今度はなぜカブトガニ類だけが海生なのか、その理由を考えなければならず、説明が難しい結果であるという。

「海生のクモと言えば、確か、タカアシガニがクモの仲間だったのでは?」と思ったが、「軟甲綱」というエビの仲間に属するようだ (Wikipedia)。「こいつ、実はクモの仲間なんだよ」という雑学は、カブトガニ水槽の前で披露するのが懸命と思われる。

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バイオテック

中国で生まれた「ゲノム編集双子」、遺伝子編集の効果で「賢くなる」可能性 14

ストーリー by hylom
スーパーヒューマン 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

昨年11月、中国の研究者らが人間の胚に対し遺伝子編集を行いHIV耐性を持つ子供を誕生させたことが報じられた。その後この発表は事実と確認されたが(過去記事)、この遺伝子編集の副次的な効果として「賢い」人間が誕生する可能性があるという(朝日新聞ナゾロジー)。

問題となっている遺伝子編集では、HIVの感染を助ける「CCR5」という遺伝子を働かないような処理が行われたとされるが、このたび別の研究者らによって、脳に損傷が与えられた後の神経回路の回復にCCR5が関わっている可能性があることが報告された(Cell誌掲載論文)。CCR5の働きを抑えることで神経細胞の回復が促進され、また外傷性脳損傷が起きた場合の認知能力も改善したという。

また、マウスを使った実験でCCR5遺伝子を切り取ることで「マウスが賢くなる」ことも確認されているという。

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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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