昨夜、Yahooリアルタイム検索のトレンドワードに「榊遊矢」なる単語が上がっていた。

　これ、正体は遊☆戯☆王ARC-Vというアニメ作品の主人公。

　ニコニコ生放送でアニメが放送されたときに最後に「この番組は面白かったですか？」、というアンケートが行われるのだけど(通称ニコ生アニメアンケート)、アンケート結果のワースト記録を保持していたのが遊戯王ArcVだった。
　「1 とても良かった」「2 まぁまぁ良かった」「3 ふつうだった」「4 あまり良くなかった」「5 良くなかった」の5段階の評価で、1が2.8％、5が94．2％というとても不名誉な記録が残っている。

　その不動かと思われたワースト記録が昨夜けものフレンズ2の最終回放送で塗り替えられたので、「榊遊矢に勝った」という趣旨のTweetが大量に行われた結果、トレンドワードに登場した、というのがおおよその経緯である。
　ちなみに、けものフレンズ2最終回が出した記録は1が2.6％、5が95.3％。

　けものフレンズ2は、まあなんというかいろいろ騒動があって開始前からアンチが大量に居ついているという不幸な作品だった。ただ、それだけなら最初がピークでそのうちアンチが飽きて落ち着くべきラインに落ち着くというか、漸近していったはず。
　しかし、実際にはストーリーが進むにしたがってさらに評価を下げていき、終盤にはニコ生アニメアンケートの歴代ワースト上位に食い込み始めるようになる。そして、最終回にしてついにワースト記録を塗り替えたわけである。

　これが果たしてアンチの仕業なのかというのは意見の分かれるところではないかと思う。何事にもあまのじゃくと言うのはいるもので「みんなはこき下ろしてるけど俺はそうは思わない」と考える人が少なからずいるものだ。
　それらのあまのじゃくが発生する余地がない程度には作品があかんかった、ということなのではないかと。少なくとも来場者数はかなりあったようだし……。

　実をいうと、自分は2話まで見て視聴をやめてしまっているので、最終回も見ていない。なので、実際に作品としてどうだったかについては語らないのだけど、あの序盤からさらに評価を落とすというのはいったい何があったんだ、という……。
　状況だけ見てると、アンチもいるけどアンチを否定できないレベルであかんかったという風に見えるが、果たして真相はいかに。

　それにしても、ソシャゲ大爆死からのアニメ大ヒットでの奇跡の大逆転をしたかと思えば、さらにそこから平成最後にして最大の不名誉称号を獲得とか山谷激しいにもほどがある。いったいどうしてこうなった……。