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戦争と平和の世界史-放送大面接講座 | SS1の日記 | スラド
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日記

SS1の日記: 戦争と平和の世界史-放送大面接講座 1

日記 by SS1

テレビでやってる放送大学の放送授業のほかに,放送大では,各地の学習センターで面接授業をやってる。とくにユニークといえるのが埼玉学習センターで,プレートテクトニクスを否定するガラパゴスな地質学者の角田先生の授業もあったりする。

サマリーはこちら。http://syl-web1.code.ouj.ac.jp/ouj-f232/dt-7717.html

その埼玉学習センターで,昨日今日と受けてきたのが「戦争と平和の世界史」。講師は,石津朋之さんと塚本勝也さん。Wikipediaによると,二人は防衛省防衛研究所の研究官で石津氏は,戦史部第1戦史研究室主任研究官。塚本氏は同研究所研究部第1研究室主任研究官とのこと。なんで,こんな人が。と思うわけだけど,放送大ではときどきこういうのがある。日本ではあまり発達してない,第一線研究者による市民講座のかわりになってるのかも。

で,そのサマリーhttp://syl-web1.code.ouj.ac.jp/ouj-f232/dt-8628.html

授業内容は,歴史学としてはマイナーな,軍事史からみた世界史の解説。塚本氏の講義は,マイケルロバーツの「軍事革命(military revolution)」という用語を用いて,軍事技術の革新が,戦術を変更させ,最後には歴史(国家の統治構造)を変えた。という話。石津氏は,軍事史からみた世界史の話をたっぷり。そこから戦争が国を変えていった話をしている。

しっかし・・・ 範囲がものすごいのだよ。講座は古代ギリシャ・ローマから,古代中国,元寇と朝鮮,日本の歴史,中世ヨーロッパの100年戦争,国民国家と総力戦,米国の戦争史,冷戦からポスト冷戦の現代まで。と,これを8コマでやる。当然だがおなかいっぱい状態である。

おもしろかったのは,一線級の軍事史家ならではの超クールな対日史観がみどころだった。石津氏は,質問を受けて答えるときに「これはあくまで,私見で,職場の見解ではないですから,ツイートしないでくださいね」とかことわりながら,中国などについて解説をしていた。

いや,おもしろかったで。しめたいのだが。レポートを書けとの,課題があって。3テーマからえらべるんだけど,たとえばこんなの。

  クラウゼヴィッツの戦争観の妥当性について論じなさい--期限2週間。

どうも,単位は取れそうにない・・・・

ちなみに,教科書は,『名著で学ぶ戦争論』と,おもに『戦略原論-軍事と平和のグランド・ストラテジー』から。防衛省のリアリズムについて,興味のある方はどうぞ。

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