zlibにバッファオーバーフロー脆弱性
CNET Japan の記事によると、 セキュリティ監視会社の Secunia は米国時間7日、 zlib に バッファオーバーフローを引き起こす脆弱性が存在することを発表した。 この脆弱性をつかうと、zlib を使ったあらゆるアプリケーションをクラッシュさせることができ、 また、潜在的には悪意のあるコードを走らせられる可能性もあるという。
zlib といえば 2002 年にも脆弱性の報告があったが、 広く採用されているデータ圧縮ライブラリであり、 圧縮ファイルだけでなく、画像などのデータ処理にも使われている。 また、 オープンソースソフトウェアだけでなく、 マイクロソフトの主要な製品などにも含まれているため、 影響範囲はかなり広いと考えられる。
ただし、上記の CNET Japan の記事によると、Microsoftの関係者は、 同社がまだこの問題の調査を進めているところだと語った。 「初期の調査では、現在サポートされているWindowsの各バージョンには、 この脆弱性の危険がないことが判明している」(Microsoft関係者)とのことなので、 Windows ユーザは安心していてよいのかもしれない。