高知県や静岡県で確認されていた未知の甲殻類、絶滅種とされていた「オオスナモグリ」だった
生きていたのか 部門より
Anonymous Coward曰く、
SpaceXは通信衛星「Starlink」を多数打ち上げ、これらを使った衛星通信サービスの展開を目指している。これに対しこれらの衛星が天体観測を妨げる可能性があるとの指摘があったが(過去記事)、実際にこれらの衛星が映り込んだ天文写真が国際天文学連合(International Astoronomical Union)によって発表された。
この画像は、5月25日に米アリゾナ州のLowell ObservatoryがNGC 5353/4銀河団を撮影したもの。通過するStarlink衛星群の航跡で画面全体にバーコードのような縞が入ってしまい、背景の星のいくつかは見えなくなっている。
SpaceXが推進するStarlink通信衛星計画は、最低で1600基、需要に応じて最大で1万2000基の超小型衛星を軌道周期90分前後の低軌道にくまなく配置し、有料の固定型衛星メッシュネットワークサービスを提供する計画で、既に60基の衛星が放出され、徐々に軌道上に分散して試験が行われている。
かつてメディアなどで大きく取り上げられた酸性雨問題は、今でも続いているという。それでも最近あまり酸性雨問題が話題にならないのは、多少雨が酸性になっても樹木への影響は小さいことが判明したからだそうだ(ウェザーニュース)。
ウェザーニュースの記事によると、pH3程度までの酸性度では植物の生育に影響が無いことが分かっているという。また、ヨーロッパでは酸性雨の影響で多くの樹木が枯れたとも言われていたが、実際には酸性雨ではなく乾燥が原因で、硫黄酸化物や硫酸などが高濃度で降り注いだチェコ・旧東ドイツ・ポーランド国境に広がる「黒い三角地帯」が唯一の酸性雨による森林被害だとされているそうだ。
ただ、大気汚染の結果としての酸性雨問題は続いており、問題が解決したわけではない。酸性雨による酸が蓄積されるとどうなるかもまだ分かっていないという。
防衛省は8日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備計画の調査報告書で発見された誤りはGoogle Earthをデータとして使用したことが原因だと発表した(朝日新聞デジタルの記事、 西日本新聞の記事、 時事ドットコムの記事、 FNN.jpプライムオンラインの記事)。
誤りが見つかったのは東日本の候補地に関する調査結果。秋田市の陸上自衛隊新屋演習場を唯一の適地とし、計19カ所のうち9カ所で山の仰角を理由に不適と判断していたが、これら9か所では実際よりも大きな仰角が記載されていた。
報告書の作成者はGoogle Earthの断面図が縦方向に拡大されていることに気付かず、定規で測った数字を元に仰角を計算していたという。問題の9か所では山が電波をさえぎるとの理由で不適と判断されていたが、防衛省はデータの修正後も判断に変わりはないと説明しているとのこと。これについて毎日新聞の社説では、新屋演習場を唯一の適地とする結論が先にあったと疑われても仕方ないと指摘し、西日本も含めデータを精査すべきだと述べている。
manmos曰く、
去年、暗黒物質が存在しないと考えられる銀河が発見され、銀河の生成に関する議論が上がった(過去記事)。暗黒物質自体が銀河生成に関わるとの説明もあるので、その銀河の生成に関する新しい理論も考えられていた。
ところが、この銀河「NGC 1052–DF2」は地球から6500万光年離れた場所に存在すると測定されていたが、別の独立した方法で計測したところ、この銀河は実際はそれより近い4200万光年の場所に存在するという結果が出たそうだ。
さらにその結果からNGC 1052–DF2を再度分析した結果、この銀河に暗黒物質が存在することが示唆されたという(GIGAZINE、論文、Phys.org)。
やはり、世の中はダークな物にまみれているようだ。
headless曰く、
119年前にフィルム撮影された皆既日食の動画を英国・王立天文学会と英国映画協会(BFI)が公開した(王立天文学会のニュース記事、The Verge、SlashGear、 YouTube)。
動画は1900年5月28日、英国天文学協会の調査旅行に同行したマジシャンで映画製作者のネビル・マスケリン(グリニッジ天文台5代目責任者で天文学者のネビル・マスケリンとは別人)が米国・ノースカロライナで撮影したもの。皆既日食の撮影は容易ではなく、マスケリンは特製の望遠アダプターをカメラに取り付けて撮影したそうだ。マスケリンは1898年にもインドで日食の写真撮影に成功しているが、帰路でフィルムが盗まれてしまったという。
このフィルムは初期の映像歴史学者が何年も探して見つからなかったものだが、最近になって王立天文学会のアーカイブで断片が発見されたそうだ。映像はBFIナショナルアーカイブの専門家がスキャンし、4K映像に復元した(YouTubeで公開されているのは最大720p)。動画は現存が知られるものの中で、皆既日食の動画としては最古、マスケリンの映画としては唯一のものとなる。また、天文現象を撮影した映画としても最古の可能性があるとのこと。
ビクトリア朝の世界ではテクノロジーの進歩とマジックが混然一体となっており、初期の映画製作者にはマジックシアターで働いていた人やイリュージョニストとしてパフォーマンスしていた人も多いという。マスケリンはロンドン・ピカデリーにあった有名なマジックシアター「エジプシャンホール」を経営しており、ショーで映画を使用したトリックも取り入れていたとのことだ。
明治のチョコレート菓子「アポロ」が発売から50週年を迎えるという(明治の発表)。明治はこれを記念し、通常のアポロと「濃いいちごと甘酸っぱいフランボワーズのコントラストが楽しめるダブルベリーのアポロ」が入った「アポロ2種のアソート袋」を発売するとのこと。
アポロは2種類のチョコレートを重ねて円錐のような形状に成形したチョコレート菓子。1969年に人類初の月面着陸に成功した宇宙船「アポロ11号」の形状をイメージして作られ、1969年8月に発売が開始された。
なお、明治の人気菓子「キノコの山」はアポロを製造する機械から「もっといろいろな形ができないか」と試行錯誤した結果生まれたという。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)および東京大学、九州工業大学を中心としたチームによる海底探査プロジェクトチーム「Team KUROSHIO」が、海底探査技術を競う国際競技会「Ocean Discovery XPRIZE」で準優勝、約1億1千万円を獲得した(産経新聞、朝日新聞、XPRIZEの発表)。
この競技会は、自律ロボットで海底を測量して地形図を作成し、その広さと正確さを競うもの。32チームが参加していた。また、優勝した米国チームは14か国のメンバーが参加する国際チームで、日本財団が支援を行っておりこちらにも日本人が参加していたという。優勝賞金は約4億4千万円。
米国が中国・華為技術(HUAWEI)を「安保上懸念がある企業」リスト(entity list、EL)に追加したが(過去記事)、先週この影響で米電気電子学会(IEEE)がHuawei関係者による論文の査読などを禁止することが報じられた(GIGAZINE、Science)。しかし、米商務省の判断を受けてこの措置は撤回された模様。
EL入りした企業に対しする技術の販売・移転には事前の許可が必要となるが、公開前の論文をHuaweiの関係者に閲覧させることも「技術の移転」に相当する可能性があるという判断とのことだが、米商務省はその後今回問題とされた学会の活動に関しては問題がないと判断したという(ロイター、日経新聞、レコードチャイナ)。
とはいえ米政府のさじ加減で学会の運営に支障が出る状況ということが分かったわけで、学会の米国離れが発生する可能性も危惧される。
なお、IEEEと同じくHuawei関係者の活動を制限するとした半導体技術協会(JEDEC)やSDアソシエーションなども、これらの制限を解除したという。
2016年、中国・貴州省に直径500mの巨大電波望遠鏡が完成した(過去記事)。この電波望遠鏡の周辺では、電波望遠鏡での観測の障害になるような電波の発生を防ぐため、電子機器の利用が法律で禁止されているという(WIRED)。
地元政府はこの電波望遠鏡を観光資源として利用することをもくろみ、周辺に観光施設を作り宣伝を行った結果観光客が周辺を訪れるようになったのだが、今度はこれら観光客が使用する電子機器が発する電波によって観測が妨げられることが危惧されるようになったという。そのため、2018年4月に法令で周辺での電子機器利用が制限されることになったようだ。電波望遠鏡の周辺5km圏内での電子機器の使用は完全に禁止され、違反者には最大3万元(約48万円)の罰金が科せられるという。
アフリカ大陸最後の「ゾウの聖域」とも呼ばれるボツワナが22日、2014年に制定されたゾウの狩猟の全面禁止措置を解除したという(AFPBB、Newsweek日本版)。
ボツワナ国内のゾウの数は、狩猟が禁止されるまでの10年間で15%も減少しており、環境保護活動に熱心だった当時のイアン・カーマ大統領が禁止措置を導入したという。その後同国のゾウの数は16万頭に達したとのことで、多数の家畜が殺されるなど農民に被害が出ていることから、禁止措置の解除に至ったという。政府は同国のゾウの環境収容力は5万4000頭程度だと主張、現在の頭数は自然が支えられる限界を大きく超えていると述べている。
ただし、環境保護団体は同国のゾウの数を約13万頭と見積もっており、狩猟の禁止以後も密猟が相次ぎ、ゾウの頭数は増えていないと主張している。一方で、同国のゾウの数は1980年代には3万頭~4万頭台まで減少していたのが、その後の狩猟禁止で今の頭数になったという話もあり、現状はそもそも過剰であるとの見方もある(ボツワナ研究者のツィート)。
人生unstable -- あるハッカー