北朝鮮主催のミサイル祭りについてメモ
NHKラジオで言ってた北朝鮮のミサイル発射の話がとても分かりやすかったので覚えている範囲でメモ。
- 北朝鮮は人工衛星打ち上げ成功とか言っているけど具体的な証拠は一切無し。それに対して太平洋上に落下と言うのはアメリカのNORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)が太平洋上に落下するのを観測しており、更に人工衛星でキム・ジョンイルの歌を流していると北朝鮮は発表しているが、そんな歌が人工衛星から流れているのは地球上のどの場所でも受信できていない。
- 目的は人工衛星の打ち上げとかミサイル発射とか言われているが、事実として言えるのはロケット発射の実験目的と言うことである。
- 今回のテポドンの技術力は日米が予想していたより大幅にアップしている。特に1段目のロケットを切り離して2段目のロケットに点火するのはロケット技術の中でかなり難しい技術になる。この部分だけでも北朝鮮に取っては成功だったと言える。
- このロケット技術で北朝鮮が目指すのはアメリカ本土への核攻撃であろう。正直、今回の発射において日本はどうでも良かった。と言うのも日本に向けては既に中距離弾道ミサイル「ノドン」が100-300発程実戦配備されている。
- 今後の焦点は2段目と3段目のロケット切り離し技術と1t程度の重量のものを弾頭に乗せられるかどうか。1tあれば核弾頭の装着が可能。
- 核弾頭の小型化は核保有国のパキスタンが開発にあたっている。パキスタンの核弾頭小型化+北朝鮮の弾道ミサイル改良でアメリカ本土の攻撃が可能になるかも。
- 更にこの組み合わせのミサイルをイランに売れば中東からヨーロッパへの攻撃が可能となる。
- 3段目のロケットには固形燃料タイプのロケットが使われている。これは中国からの技術供与らしい。
- 国連決議は中国・ロシアの反対でできそうにない。アメリカもオバマになってから「国際協調」を前面に押し出しているため、アメリカ独自で日本に対して何か協力してくれることは無さそう。
- 中国は6カ国協議の議長であるため、国連決議に反対する。なぜなら、国連決議が採択された場合、北朝鮮は6カ国協議からの離脱を宣言している為。議長としてそれはメンツ丸つぶれになってしまうから。
- 今のところ、日本が取るべき最善の方法は北朝鮮が6カ国協議から離脱しない程度に非難して、6カ国協議で非核と日本向けの中距離弾道ミサイルの削減を交渉すること。
あー疲れた。やっぱでもNHK第一ラジオって日本に残された数少ない良質のコンテンツを提供するメディアだよなあと思った。2名程専門家が出てきてたけど、それぞれが独立して自論を述べてた。民放TVなら絶対討論にして訳分からない状態に揉めさせるよな。
でも専門家の一人が「もー、北朝鮮ったら素直じゃないんだから」みたいなこと言ってたのは笑った。