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「ひき逃げ」は心理学で当然!?伊藤健太郎氏とプロスペクト理論~横浜心療内科コラム | 【横浜心療内科・精神科】ゆうメンタルクリニック横浜院
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「ひき逃げ」は心理学で当然!?伊藤健太郎氏とプロスペクト理論~横浜心療内科コラム

こんにちは、ゆうきゆうです。
最近芸能人の方がひき逃げで逮捕される、というお話がありました。

実際ひき逃げで逮捕・報道されるという話は多々ありますね。
どうして「ひき逃げ」ということが引き起こされてしまうのかについて、心理の面から考えていきましょう。

プロスペクト理論と宝くじ

心理学には『プロスペクト理論』というものがあります。
プロスペクトというのは「予期・予想」という意味で、この理論では、人間がどういった時将来をどう予想し、どう動くかということを説明しています。
このプロスペクト理論の中でひとつ代表的な事例がありますので、ご紹介していきましょう。

宝くじが2種類あり、どちらかを選ぶことになったとします。
まずAは
「確実に5千万円もらえる」宝くじ
次にBは
「半分の確率で1億円もらえて、半分の確率で何ももらえない」宝くじ

この場合、皆さんはどちらを選びますか?
おそらく大半の方が、Aを選ぶはずです。

Aは「確実に5千万円もらえる」、これはかなり大きいですね。
Bだと、Aより高額な1億円をもらえる可能性があるのは確かに嬉しいけど、0円の可能性もある、となっています。
人は金額の大小より、「確実に得になる」方を選ぶ傾向があるのですね。

さてこの上で、違ったパターンの宝くじについて考えてみましょう。
Aは
「確実に5千万円支払うことになる」宝くじ
Bは
「半分の確率で1億円支払うかもしれないが、半分の確率で支払いゼロ」の宝くじ

だったとします。(宝くじなのにハズレしかないってひどい話ですけれども)

あなたはどちらを選びますか?
このとき大半の人が、今度は「B」を選ます。

どんな人であっても、「確実な損」は避けたいからです。
「確実に奪われるより、一発逆転でもいいから損はゼロにしたい」という心理が働くのでしょう。

ここでポイントなのですが、
実は、数字が大きくなっていくと大きさに対する感じ方には大差がありません
金額でいえば、高額になればなるほど「こっちの方が高い」という感覚はどんどん鈍くなっていくと言われています。

つまり、5千万円も1億円も大差ない状況で
最初の事例ですと
「確実に」5千万円もらえるほうが嬉しいと感じてAを選び
次の事例ですと
「確実に」損するよりも、損を免れる方を求めて
ギャンブルであるBの方を選ぶ、という選択をします。

人間は「確実な得」を望み、「確実な損」を絶対的に嫌がる生き物なのですね。
確実に失うくらいなら、もっと損が大きくなる恐れがあったとしても、ギャンブルを選び、「損がゼロ」になる可能性を願うのです。

ひき逃げが起こる真相

さてここで、ひき逃げの話に戻りましょう。
事故を起こし、「このままだとヤバい!」というパニック状態になったとき、一般的に正しい行動は、事故現場にとどまって自首する・救護する、というものでしょう。

しかし、芸能人の方(もちろん一般の方も)が自分の立場やキャリアを考えた場合、
「このままだと、救護しようが自首しようが、絶対話題になってしまう」
と思うわけです。
つまり事故現場にとどまるというのは「確実に損」になります。

しかし、ここでもし事故現場から立ち去れば、「もしかして」「万が一」にも、自分が事故を起こしたことがバレずに済む可能性があります。
そしてバレなければ、「損はゼロ」です。
また、「事故現場にとどまって話題になる」ことと「逃げた後バレてしまい話題になる」のどちらの損が大きいかというのも感覚が鈍っていますので、人はその場で判断できません。

このときどちらを選ぶかというと、先ほどの宝くじと同じですね。
ギャンブルだとわかっていたとしても、「損がゼロになるかもしれない」方を選ぶわけです。

しかし、捜査や防犯カメラ等により、ひき逃げなどはほぼ、犯人がわかってしまいます。
そして、より大きな方の損を受けることになってしまいます。

これが、「ひき逃げ」が起こってしまう真相でしょう。

もちろん、肯定される行為ではありません。
しかし、心理学的に考えるとこれが起こるのは「当然の心理」なのです。
事故を起こしてしまうと、冷静な判断なんてなかなかできるものではありません。
その時に本能的な思考が出てくるため、逃げる方を選ぶ、というのはどんな人にもあり得ることなのです。

また、人間というのは、自分の都合のいい方脳をダマすことがあります。
例えば、車体に「何か当たった」気がするとき、
「人間だったら恐ろしいけど、もしかしたらただの障害物かもしれない
という真理が働き、自分の感情や思考を変えてしまうため、より「ひき逃げ」という形になってしまいやすくなる、と考えることもできます。

このようにひき逃げは、心理学的にどんな人にも起こり得ることです。
そして、事故の時にすぐ救護や自首ができる人というのは、本当に良心が強い・または冷静であるといえます。
事故を起こしてしまうと、責められたり話題になってしまうことはありますが、その場にとどまることができるというのは、それだけですごいことだ、とも思うのです。

何か参考になることがありましたら幸いです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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