楽天グループ、日本郵政との協業を発表。中テンセント、米ウォルマートからも資本調達を実施 2
GAFA対策で動いた人がいるのかな 部門より
具体的なものとしては、物流分野では共同の物流拠点の構築、共同の配送システム及び受取サービスの構築、両社が保有するデータの共有化を行う。モバイル分野では 郵便局内に楽天モバイルの申込み等カウンターを設置すること、DXの分野では楽天側からDXに精通する人材の派遣などを行うとしている。
この業務提携によるインパクトは大きい。日経新聞によれば、15日の東京株式市場では楽天株が急伸。前週末比24%高となる1545円で取引を終えている。楽天にとっては全国に2万4000局存在する郵便局が営業や物量の拠点になり、とくに楽天モバイルでは全国に約600店しかない店舗が大幅に増強されるほか、携帯の基地局設置なども見込まれ、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリア3社に対抗できるようになるとする分析も出ている(日経新聞、Foresight)。
楽天は2020年12月期決算で1142億円の最終赤字を計上している。同社は本業である楽天市場などのサービスは好調なものの、楽天モバイル関係の拠点整備や販促費が赤字の理由となっている。第三者割当増資で2400億円の資金を調達できたことは、財務面の不安材料を減らす意味でも重要だとしている。