イスラエル軍、ガザ作戦で人質3人を誤って殺害 「脅威と誤認した」

画像提供, Hostage and Missing Families Forum
死亡したアロン・シャムリズ氏(26)、ヨタム・ハイム氏(28)、サメル・タラルカ氏(22)
イスラエル国防軍(IDF)は15日、パレスチナ自治区ガザ地区での作戦で、イスラム組織ハマスに連れ去られたイスラエル人の人質3人を誤って殺害したと発表した。兵士が3人を「脅威」と誤認したという。
死亡したのはヨタム・ハイム氏(28)、サメル・タラルカ氏(22)、アロン・シャムリズ氏(26)の男性3人。
IDFは、ガザ地区北部シェジャイヤで活動する部隊によって3人が射殺されたと説明し、「悲劇的な出来事について深い悲しみと、遺族への心からの哀悼を表明する」と述べた。
この件について調査に着手したと、IDFは明らかにした。
また、「我々の国家的使命は行方不明者を発見し、人質全員を帰国させることだ」と付け加えた。
3人の遺体は、イスラエル領内へ移された後に行われた検視で身元が判明したという。
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10月7日のハマスの奇襲でイスラエル側から連れ去られた人質のうち、100人以上はいまもガザ地区で拘束されている。
10月7日にイスラエル南部のキブツ(農業共同体)クファール・アザから連れ去られたハイム氏は、動物とイタリア料理が大好きな音楽家だった。
ハマスの襲撃時、ハイム氏は家族に電話をかけ、自宅が燃えていると伝えた。ハイム氏は外気を入れようと窓を開けた際に、ハマスに誘拐された。
ハイム氏が亡くなる前、母親は自宅のシェルターに隠れるハイム氏とメッセージを送り合っていたが、その後、連絡が途絶えたとBBCに語っていた。
襲撃当時、同じくクファール・アザにいたシャムリズ氏も人質になった。シャムリズ氏の家族はこれまで、身元を明かさないよう求めていたが、今回名前を公表することを許可した。
ベドウィン(遊牧民)のタラルカ氏はキブツ・ニル・アムから連れ去られた。熱烈なオートバイ愛好家で、田舎を旅したり友人たちと一緒に過ごすのが大好きな男性だった。
タラルカ氏はフラの町で暮らし、キブツにある鶏の孵化(ふか)場で働いていた。10月7日の朝は勤務中だった。襲撃後に家族に電話をして、銃撃で負傷したと話していた。
タラルカ氏の父親は地元メディアに対し、襲撃当日の朝、現地時間午前7時には息子と連絡が取れなくなったと語った。ガザ地区内で連行されるタラルカ氏を捉えた画像が、メッセージアプリ「テレグラム」で共有されていた。
人質の死は「悲劇」
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、3人の死は「耐え難い悲劇」だと述べた。
「この困難な夜であっても、我々は傷の手当てをして、教訓を学び、拉致被害者全員を安全に帰還させるため、最大限の努力を続ける」
米ホワイトハウスのジョン・カービー戦略広報担当調整官は人質の殺害は「悲劇的な過ち」だとし、アメリカは「この作戦が実際どのように展開されていたのか、完全には把握」していないと述べた。
10月7日の奇襲では、イスラエル側で約1200人が殺害され、約240人が人質に取られた。イスラエルとハマスの合意によって1日朝まで7日間続いた戦闘休止では、人質105人が解放されたが、ガザ地区ではいまも100人以上が拘束されている。
ハマスが運営するガザ地区の保健省は、イスラエルの報復攻撃によるガザ地区の死者は1万8800人を超え、約5万人が負傷したとしている。
妻と娘が解放されたヘン・アヴィグドリ氏は、「軍事的手段」で人質を救出できると人が話すのをよく耳にするが、人質を安全に連れ戻す「軍事的手段などない」と、ソーシャルメディアに投稿した。
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