NPO法人TOPPERSプロジェクト†は，平成19年6月15日の総会で，新しい「開発成果物の知的財産権に関する規則」を賛成多数で承認しました．
これだけだったら，NPO会員内の規則が決まっただけの話．ここからが本題です．

この規則にはいわゆる「TOPPERSライセンス」の原典が収録されており，TOPPERSライセンスも改訂になりました．
新しいTOPPERSライセンスでは，GPL2とのハイブリッドライセンス条文が削除されています．(タレコミ時点では，まだ指し変わっていない模様)

改訂の主な理由は，
・(GPLの)libbfdとリンクするツールが無くなり，GPLを気にする必要が無くなった．
・いわゆるレポートウェア条項を選択しない限りGPL互換とみなせるのでは，ということに気づいた．
とのこと．

次回のリリースから，順次新ライセンスに切り替わって計画になっています．
一応弁護士の意見は聞いた上での決定ではありますが，ライセンスのGPL互換性など，検討を尽くしたというわけでもありません．
GPLとTOPPERSを混ぜている方々は，今後のリリースでは各自調査をしたうえでお使いになることを奨めます．

私も関わっているので、手前味噌っぽくなりますが、豊橋技術科学大学 組込みリアルタイムシステム研究室を中心に開発を行っているTOPPERS/JSPカーネルの 新リリースが出ました。 周辺では、Litronで使われたり、保護機能付きITRONのベースになったり、いろいろな動きが出てきています。 日本発オープンソースプロジェクトの一つとしてこれからも発展していってほしいものです。