NHKニュースの記事によると、加入者のWinnyによる通信の遮断を予定していたぷららネットワークスに対して総務省は「Winnyによる信号かどうか調べる際にプロバイダーは通信の中身を一部解読することになり、『秘密の保護』を定めた電気通信事業法に違反する」と判断、「Winnyの対策は重要だが、今回の措置は法律に触れる行き過ぎた行為で認めるわけにはいかない」と書かれている。これによってぷらら側は通信を遮断する措置を中止することになった。この総務省の考え方だと現在多くのISPが行っているプロトコルによる帯域制御も法律違反にあたると思われる。近い将来プロトコル規制は無くなるかもしれない。

日経コミュニケーションの記事によると、Winny開発者の金子氏は講演で、次世代のファイル共有システムは「BitTorrent」の効率性と「Freenet」の匿名性を兼ね備えたオープンソースのシステムとして現れるだろうと予測した、ということだ。次世代のシステムはオープンソースにすべきであると強調したとも書かれている。Winny開発当初は効率性とオープンソースの両立は無理と考え、Winnyをオープンソースにしなかったようだが、BitTorrentのような新技術の登場や逮捕経験によって考え方も変わってきているのかもしれない。

Hotwiredのアダルト・エンターテインメント・エキスポのレポート記事の中で、ハイテクバイブレーター Elemental Pleasures が紹介されている。航空宇宙工学の技術者が、飛行機の製造に使う陽極酸化アルミ、オーステナイト系ステンレス鋼、チタニウムなどを使って作成したもの。製品には Le Tigre (アルミニウム製)、Panthere (アルミニウム製)、Leopard (ステンレス製)、Le Lynx (チタニウム製)と、どこかで聞いたことがあるようなネーミングが付けられている。価格は299.99 USドルから599.99 USドルで豪華なケース入り。完全防水タイプなのでバスタブの中で使用したり、煮沸消毒することができる。如何にも耐久性がありそうだ。かたちも露骨なものではないので安心だ。この他にも記事中にはアーティスティックで美しい形状の大人の玩具などが紹介されている。

Vine Linux 3.0がようやっとリリースされた。各FTPサイトからダウンロードできる。オフィシャルアナウンスによるとFTP版のみの公開で、多くの人に試してもらい要望をとりいれながら短期間で3.1へもっていきたいとのこと。製品版は3.1になるまで発売されない。主要なソフトは以下の通り。kernel-2.4.26、glibc-2.3.3、gcc-3.3.2, X.Org X11 6.7.0、Gtk+-2.4.4、Gnome-2.4、Emacs-21.3、Mozilla-1.7.1、tetex-2.0.2、ghostscript-7.07、ruby-1.8.1、perl-5.8.2、apache-1.3.31、postfix-2.0.20など。また、3.0リリース以降から開発体制のみなおしを行うようで、パッケージもmain、plusの構成を変更し、core、main、plus、extras、orphanedに再構成する。期待している人は新バージョンを試してみてはどうだろうか。なお、PPC、alpha版は遅れてリリースになるようだ。

本家の記事によるとbash 3.0がリリースされた (via ftp)。GNUのミラーサイトにはまだ行き渡ってない模様。詳しくはREADMEやNEWS、CHANGESなどを参照されたし。

デサントは赤外線カメラで透過撮影しても透けない素材「ビデオプルーフ」を開発したと発表した(デサントのニュースリリース[PDF])。近年、赤外線カメラによる女性の有名スポーツ選手を被写体とした透過撮影が社会問題になっており、選手が心理的動揺を受け実力を発揮できないといった事態を回避するのが開発の背景になっているようだ。市販の赤外線カメラで使用している波長の赤外線を吸収することで透過撮影を防止する構造になっている。北海道新聞の記事によると、アテネ五輪に出場する競泳の7選手が、この素材を使った水着を着用する予定だそうだ。今年の12月頃から競泳用水着の商品としても販売予定になっており、今後は水着のインナー、各種スポーツ用のインナーとしても展開するとのこと。選手にとってはありがたいことでしょう。そして、応援する側にとってはうれしいやら、悲しいやら？

中国の大学生の男性が、インターネット上で熱愛していたガールフレンドと初対面の際に想像以上の美しさにショックを受け失神し、ショック性の胸腔内出血で危うく命を落としかけた。病院で治療を受け9時間後にようやく意識を回復した (MSN-Mainichi INTERACTIVE、ZAKZAK)。ここまで極端な例はまれにしろ、多かれ少なかれオンラインでの相手のイメージとオフラインで会ったときのギャップに衝撃を受けることはありえることだろう。こういった精神的衝撃を和らげるコツや危険回避策など、身を守る術を習得するのは大事なことではないだろうか。きっと/.erにもなんらかの衝撃を受けた経験のある人がいるはず…

DragonFly BSD ProjectからDragonFly BSD 1.0 RC1がリリースされた。対応しているアーキテクチャはx86版のみで、オフィシャルサイトと各地のミラーサーバにライブCDのISOイメージが用意されている。これはFreeBSD 4.8をベースに作られた新しいBSD系OSで、プロジェクト創設から約1年程が立ち、いよいよ正式版リリースが間近に迫っているようです。本家記事やMycomPCWebの記事なども参照できる。

FujiSankei Business iの記事によると財務相がデザイン調整で遅れていた樋口一葉を採用した5千円札の見本を公表し、新紙幣3種類を11月をめどに発行すると発表した。日本銀行発行券に女性が肖像に採用されるのは初めて。千円札には野口英世、1万円札には引き続き福沢諭吉が採用される。新札の偽造防止技術に国立印刷局 (旧財務省印刷局) の印刷技術者が開発した「ホログラム」「すき入れ」「潜像模様」などの新技術 (日本銀行のページ参照) が使われる。
金融機関では現紙幣の印刷が昨年末で終了して、新札の在庫が少なくなってきている県もある (四国新聞の記事) そうで、このタイミングだと新札の需要にはなんとか間に合うのだろうか。

中国新聞によると中国政府系の中国インターネット協会は「違法・不良情報通報センター」を開設した。民主化や民族独立など反体制運動にかかわるネット情報を取り締まるために通報を受け付けるウェブサイトで、今以上のネット統制強化を行おうとしている。
通報対象の規定はポルノなどに加え(1)憲法の原則に反対(2)国家の安全を害し国家機密を漏らす(3)民族の団結を損なう(4)社会の秩序を乱すなどで、通報を受けて協会が内容をチェック、是正、改善に応じない場合は情報を公表したり、政府の担当部門に通告するということだ。
中国のネット人口が急激に増え、ネット利用者は今や世界2位。それに伴い政府批判サイトも増えているようなので、政府機関だけではこうしたサイトの取り締りが追い付かなくなっているのではないだろうか。