アフリカのキブ湖、湖水爆発で数百万人が犠牲のリスク 1
こんな現象があるのか 部門より
ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがるキブ湖が、深い層に蓄積した二酸化炭素とメタンガスによって危険な状況にあるという。このような湖は世界に三つしかなく、残りの二つのカメルーンのニオス湖とマヌン湖は、過去50年の間に湖水爆発を起こし、周辺の人間や動物を窒息死させたことがあるという。1986年のニオス湖の湖水爆発では2000人近くが窒息死し、4つの村が全滅した。キブ湖は長さはニオス湖の50倍、深さは2倍以上あり、人口約150万人の都市ゴマをはじめ周辺には数百万人が暮らしているとされる(ナショナル ジオグラフィック日本版)。
キブ湖のガスの濃度は現在は飽和状態の60%強で、これが100%になれば自然に爆発するという。また地震や大きな溶岩の流入でも爆発する可能性があるとされる。湖の有害なガスを有益な燃料に変えるため、ルワンダ政府は民間企業に、湖からメタンガスを取り出すプロジェクトが進められている。しかし、現在の方法では、かえって湖水爆発を誘発する可能性も指摘されている。