KX-HV210の日記: 腐臭日記(4)
サービス業において、最悪な事態とは顧客に無駄な時間を使わせることである
当然といえば当然な話なのだが、たとえば顧客が求めた商品が在庫になければ、機会損失になってしまう。サプライチェーン管理が高度化した今日でさえ、在庫不足で顧客を逃す危険を冒すよりも、過剰在庫を抱える危険を冒すほうがマシである
しかし、本質的に有形的なモノを給付するわけではない銀行業が、顧客の時間損失に対して極めて無神経であるのは、極めて驚愕すべき事態である。今日、市役所においても市民の行政サービスに対する「満足度」を上げるために、窓口業務の合理化や大都市ではコールセンターの設置を行っている自治体すら存在するというのに、単に住所変更や印影変更だけで40分近く待たされるなどという事態は、一般的な営利企業であればとっくに倒産していてもおかしくない