mintの日記: Good Night
日記 by
mint
Every Little Thingのgood nightを聴く。最初の「どんな別れなら悲しまずにいられるだろう」ってところでぐっと来てしまう。
せっかく張りつめた緊張感があとのフレーズに続かないのが残念。
某所にて夜の海をふたりで眺めた。月明かりの下、人気ない駐車場にクルマを止めて、20代の頃の懐かしい恋の作法を思い出しながら。凍てつくような夜空は暗く晴れ渡り、波音だけが響く暗闇に、無数の星がまたたいている。あまり噛み合わない会話の後、結局抱き寄せるしかなくて、まるでわかりきった展開に少しうんざりしながら、好きだよ、という言葉が不意にこぼれる。言ってから、自分でも驚いた。え?と彼女が首を傾げる。もう一度、腕の中の彼女にだけ聞こえるように繰り返す。他の人には聴かれたくなかったのだ。この深い闇を、ずっと昔感じたことがある。星が輝けば輝くほど、闇が深くなることも。指先さえも見えないこんなにも深い闇の中で、ただ彼女が泣いていることだけはわかる。僕の嘘に気づいたのだろう。
せっかく張りつめた緊張感があとのフレーズに続かないのが残念。
某所にて夜の海をふたりで眺めた。月明かりの下、人気ない駐車場にクルマを止めて、20代の頃の懐かしい恋の作法を思い出しながら。凍てつくような夜空は暗く晴れ渡り、波音だけが響く暗闇に、無数の星がまたたいている。あまり噛み合わない会話の後、結局抱き寄せるしかなくて、まるでわかりきった展開に少しうんざりしながら、好きだよ、という言葉が不意にこぼれる。言ってから、自分でも驚いた。え?と彼女が首を傾げる。もう一度、腕の中の彼女にだけ聞こえるように繰り返す。他の人には聴かれたくなかったのだ。この深い闇を、ずっと昔感じたことがある。星が輝けば輝くほど、闇が深くなることも。指先さえも見えないこんなにも深い闇の中で、ただ彼女が泣いていることだけはわかる。僕の嘘に気づいたのだろう。