NRO-Tsykの日記: なんにせよ初体験のドキドキはいいものです。
ここのところ日記を含めて投稿はさぼり気味だったのですが、
メタモデレートだけは律義に続けてきた事が評価されたのか、
はじめて「モデレート」ってやつをする機会を得ました。
ぬるオタ未満・ややずれパンピーの私ですが、
理解できる範囲の議論に関しては
出来るだけ誠実に評価させて頂く所存です。
宜しくお願い致します。
NRO-Tsykさんのトモダチの日記、みんなの日記も見てね。 アナウンス:スラドは 2024 年 1 月 31 日で終了します。データ保存はお早めに。
ここのところ日記を含めて投稿はさぼり気味だったのですが、
メタモデレートだけは律義に続けてきた事が評価されたのか、
はじめて「モデレート」ってやつをする機会を得ました。
ぬるオタ未満・ややずれパンピーの私ですが、
理解できる範囲の議論に関しては
出来るだけ誠実に評価させて頂く所存です。
宜しくお願い致します。
Slashdotに集う諸賢の皆様。
はじめまして。
NRO-Tsykといいます。
Slashdotで日記を書き始めるにあたり、
SONYの話題から始めるか、
訃報から始めるか、
迷ったのですが、
人生というものが死から逃れられない以上、
それに正面から向き合う事こそが、
先達に対する精一杯の誠意であると考え、
敢えて訃報から書き始める事にしました。
既に御存知の皆さんも多いかと思いますが、
これを書いている時点(2005年3月31日)より
2ヶ月前となる本年1月31日に
「オヤジギャル」というキャラクターと流行語を生み出した
中尊寺ゆつこさんが42歳の若さで亡くなられました。
因みに49日が初彼岸に重なるという偶然もありました。
昨日3月30日には六本木全日空ホテルで
お別れの会が開かれました。
私は午後5時過ぎに会場に着いたのですが、
既に会は終了しており、
次の出版パーティーの準備中であったにも関わらず、
スタッフよりお計らい頂き、献花して参りました。
私は彼女の事を、
真の意味でのジェンダー・フリーを提唱し、
実践された人だと考えています。
女性が男性と同様に自らの意志で、
或いは止むを得ない理由により
働く時代において、
だからこそ、アフター・ファイブには
赤ちょうちんでストレスを発散する事を提案し、
休日にはゴルフを楽しみ、
一方でオヤジに対しては
ディスコ・クラブやブティックを巡る事を薦めたのだと思います。
自らの女性性を決して否定する事もなく、
日本の伝統美が芸妓の世界にあると思えば、
その世界に飛び込んで体験し、
結婚して子育ても経験されました。
ジェンダー・フリーの定義が何だとか、
政府や国連では使用されていないとか、
そんな事はともかく、
「作家」が本分である筈の人間が知事を務めている自治体において
再び言葉狩りが行われ、
同じく表現に携わる仕事をしている筈の人間が
「ジェンダー・フリーのせいで学校の着替える部屋も一緒」
とかいうデマを撒き散らしつつ
現役女性知事への対抗馬として出馬し、
その候補者を作家知事のみならず、
無党派都市民の支持を得て当選した筈の
しかも政権交代を担うと表明する政党との関係も深い
首都圏自治体首長が雁首揃えて応援するという、
この、クソッ垂れた状況を
ギャグとポイズンをきっちり塗した絵と文で
斬る事のできる人材を
ナンシー関さんに続いて失った事は
本当に悔しくて惜しいのですが、
失望している時間は私達には無いと考えています。
思えば私の様な、
日本が歴史上最も物質的には豊かに育った30代半場の人間にとって、
その豊かさを、どのように利用し、楽しめばよいのかを教えてくれたのは、
中尊寺ゆつこさんをはじめ、
谷村志穂さん、内田春菊さん、福野礼一郎さん、スティーブン・ジョブズさん
…等々
小田嶋隆さん曰く
「学園紛争の後でペンペン草も生えていなかった」大学や諸機関に入り、
連帯の時代が失敗に終わった後を受けて、
ミーイズムと批判されてもまず個の確立を重視し、
パーソナルなものを大切にし、新しい文化やツールを生み出し、
社会に出てからは
団塊の世代のマイホーム主義を踏襲しつつもその崩壊を目の当たりにして、
新たな家族やネットワークの在り方を模索してきた、
ポスト団塊の諸兄諸姉の皆さんでした。
それらを有り難く受け継ぎつつも、
新規性のあるものを最早生み出せないという、
誤った思い込みによって閉塞状況にあった私達に、
堀江社長を始めとする
ジェネレーションX&Yの皆さんが喝を入れて下さっている。
ここで何もしないまま、状況の推移をただ見守るだけであり続けたら、
私達の世代は、
いえ、少なくとも私自身については
歴史上最も罪深い人間として後世より指弾されるに至ると思えるのです。
確かに実践が伴っていない部分も多くて、
それ故、これから、余計な混乱を引き起こしてしまうかもしれませんが、
それでも、現状の分析と、レシピを適用するシュミレーションは
意識して続けてきたつもりです。
とにかくできる事をやってみよう。
そう考えて、昨晩は、
これまで決して足を踏み入れる事を考えることすらなかった
中尊寺さんもおいでになったかもしれない六本木のクラブ・バーに赴き、
呑んで踊って酔って寝て
起きてこうして、文章を書いてます。
これから、Slashdot.jpのスペースをお借りして、
文章を書き始めるにあたり、
やったるでという、自分なりの決意を込めて
ちょっと冗長になってしまいましたが、
それでも自分の想いを託して保存ボタンを押します。
諸賢の皆様。宜しくお願い致します。
アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者