line 曰く、
米 Mozilla 社は、クロスプラットフォームなインターネットクライアント開発のためのアプリケーションフレームワーク XULRunner のプレビュー版を公開した(プレスリリース)。今回公開された XULRunner 1.8.0.1 は Firefox 1.5.0.1 と同じコードがベースとなっている。
XULRunner は Firefox や Thunderbird といったアプリケーションの基盤となっている XUL と XPCOM によるリッチクライアントを開発するのに利用できるフレームワーク。レンダリングエンジン(Gecko)やネットワークライブラリ(Necko)も同様に利用できる。
XUL(XML-based User-interface Language)とは GUI を XML で定義する(ウィジェットを XML で指定し、見た目は CSS、動作は JavaScript でそれぞれ書く)もので MS の XAML と似ている。 XPCOM(Cross Platform COM)は名前の通り、プラットフォームに依存せずにオブジェクトの操作を提供する。なお、 IBM との共同開発により、 Eclipse での開発もできるようになっているらしい。
すでに Nvu(ウェブオーサリングツール、スラドの記事)や Songbird(メディアプレイヤー、同記事)、WengoPhone(Skype に似た IP 電話クライアント)といったプロジェクトがこの技術を利用して開発されていることがプレスリリースで紹介されている。
今後はインストーラや配布のためのフレームワークといった機能拡充が予定されているとのこと。 XULRunner は Mozilla Developer Center からダウンロードできる。
Firefox/Thunderbird の拡張としてはいろいろなソフトウェアが出ているが、 XULRunner を利用したスタンドアロンなものも今後増えてくるだろうか。個人的には Mozilla as a Platform や Flash も Platform 化など、プラットフォームとして発展していこうとするプロダクトが最近の流れ? などと思ったりしました。