光トポグラフィによるブレイン・マシン・インターフェースの実験に成功
タレコミ by luners
luners 曰く、
読売新聞や日立のニュースリリースによると、日立製作所は、人が暗算や暗唱を行った時の脳内の血液量を測定して鉄道模型のスイッチのオン/オフを切り替える実験に成功した。
脳内の血液量を測定する方法は「光トポグラフィ」と呼ばれる測定法を用いた。光トポグラフィとは頭皮上から近赤外光を照射し、脳活動に伴う血液量の変化を記録するもの。無侵襲で脳や頭蓋骨を傷つけずに脳活動を測定できる。
実験ではあらかじめ被験者が暗算や暗唱を行った際の脳内血液量の変動を測定し、その変動パターンに照らし合わせてスイッチのオン/オフを決定したとのこと。
脳の神経活動と機器とを連動させるこうしたブレイン・マシン・インターフェースは福祉用として研究・開発されている。
ブレイン・マシン・インターフェースが進化すれば、たとえば頭の中で思っただけでモノを動かす念力(サイコキネシス)や、文章を思い浮かべただけでその文章をワープロに打ち込んでくれたり、あるいは寝ている時の夢を記録したりというような使い方もできそうである。また、バーチャル・リアリティ方面にも応用が利きそうだし、『ニューロマンサー』の「電脳空間(サイバースペース)」が身近になるかもしれない。とは言え今回脳の活動を測定するのが身体を傷つけない無侵襲ということで、どこまで脳の繊細な活動を計測できるのだろうか。