p>独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は24日、2023年に発生した情報セキュリティに関する重要な脅威をまとめた「情報セキュリティ10大脅威 2024」を発表した。これは毎年公開しているもので、情報セキュリティの専門家や企業の担当者など約200人からなる「10大脅威選考会」によって選定されている(
IPA、
INTERNET Watch)。
 
今回は、個人向けの脅威には順位がなくなり、代わりに初選出年と過去の取り扱い状況が記載された。個人における情報セキュリティ10大脅威に選ばれたのは以下の通り。
- インターネット上のサービスからの個人情報の窃取(初選出年2016/5年連続8回目)
 - インターネット上のサービスへの不正ログイン(同2016/9年連続9回目)
 - クレジットカード情報の不正利用(同2016/9年連続9回目)
 - スマホ決済の不正利用(同2020/5年連続5回目)
 - 偽警告によるインターネット詐欺(同2020/5年連続5回目)
 - ネット上の誹謗・中傷・デマ(同2016/9年連続9回目)
 - フィッシングによる個人情報等の詐取(同2019/6年連続6回目)
 - 不正アプリによるスマートフォン利用者への被害(同2016/9年連続9回目)
 - メールやSMS等を使った脅迫・詐欺の手口による金銭要求(同2019/6年連続6回目)
 - ワンクリック請求等の不当請求による金銭被害(同2016/2年連続4回目)
 
一方、組織向けの脅威では、ランキング形式が残されている。選ばれたのは以下の通り。
- 1位	ランサムウェアによる被害(前回順位1位)
 - 2位	サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃(同2位)
 - 3位	内部不正による情報漏えい等の被害(同4位)
 - 4位	標的型攻撃による機密情報の窃取(同3位)
 - 5位	修正プログラムの公開前を狙う攻撃(ゼロデイ攻撃)(同6位)
 - 6位	不注意による情報漏えい等の被害(同9位)
 - 7位	脆弱性対策情報の公開に伴う悪用増加(同8位)
 - 8位	ビジネスメール詐欺による金銭被害(同7位)
 - 9位	テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃(同5位)
 - 10位	犯罪のビジネス化(アンダーグラウンドサービス)(同10位)