レイカーズとの契約最終年を迎えている八村塁 今後のNBAキャリアを左右する大勝負が間もなく始まる
ベンチスタートが増えても貢献度は変わらない
今季が、2023年にレイカーズと結んだ3年5100万ドル(約80億円)契約の最終年。八村はシーズン終了後、FA権を得る。その大事なシーズンで3月23日までの72戦中59戦でプレーし、平均11.1得点、3.2リバウンドという数字を残してきた。
「今はベンチから(コートに)入っているので、もっとアグレッシブに行こうと思っています。オフェンス面では特にベンチから入ることによって僕の立場も変わってくるので」
八村自身のそんな言葉通り、シーズン途中にチーム事情からベンチ登場となったが、貢献度自体はそれまでとほとんど変わらない。バスケットボールではベンチから真っ先にサブで入るいわゆる“シックスマン”や7番目の選手もスタメンと同等、あるいはそれ以上に重要だ。高確率でシュートを決め、ディフェンスにも精力的に奔走するレイカーズの背番号28もそんな立ち位置にいる。
所属するレイカーズは、3月6日(現地時間、以下同)のインディアナ・ペイサーズ戦から、3月21日のオーランド・マジック戦まで9連勝を遂げるなど好調。シーズン通算でも46勝26敗でハイレベルのウェスタン・カンファレンスで3位につけており(3月23日時点)、プレーオフではダークホース的な存在になりそうだ。
今季の3P成功率はエリートレベルだ
「上質なロールプレーヤー。攻守両面で献身的であり、どのチームでもローテーションに入れるだけの力を持っている。入団当初、ロングジャンパーに疑問が呈されていたことを思い返せば、ここまでの上達は想定の範囲外だった」
19年のNBAドラフト1巡目9位でワシントン・ウィザーズに指名された八村は今季が7年目で、もう“ベテラン”と称される域に達した。今後も日本人のNBA選手が出てくるとしても、上位争いをするチームでローテーション入りするような選手がどれだけ現れるだろうか。八村がそれを成し得た最大の要因は、既出スカウトの言葉通り、シュートの向上だったに違いない。
現在の3ポイントシュート(3P)成功率43.8パーセントという数字はエリートレベルであり、リーグトップ10に入る(7位)。ウィザーズ時代の21-22シーズンにも44.7パーセントの確率で3Pを決めたが、その年の平均試投数が1試合2.9本だったのに対し、今季は3.9本と、頻度が増えても精度をキープしている。昨季は1試合平均4.2本を打って同41.3パーセントだったことを振り返っても、この安定感はもう本物だ。
「彼は効率的なシューターとしてチーム内で地位を確立した。ルイはここ数年で明らかにシューターとしてレベルアップし、安定して40パーセント以上を決められる3Pシューターへと成長した。今季の彼は、間違いなくチームで最も優れたシューター。とても重要で価値のあるオフェンスの武器になった」
昨季まで『The Athletic』でレイカーズの番記者を務め、現在は『Buha's Block』というPodcastを運営するジョバン・ブハ氏も、八村のシュート力を絶賛していた。