「『Starlink(スターリンク)』は建築現場にとって革命的な技術だ」。竹中工務店西日本機材センター開発グループの松原拡平主任は力を込めて語った。 米スペースXが展開する衛星通信のスターリンクに日本の大手ゼネコンが関心を寄せている。低軌道を周回する数千基もの衛星により、どこでも大容量通信を実現できるスターリンクは、山奥や高層階などの電波が届かない「不感地エリア」で現場を構えることが多い建設会社にとって有用性が高いからだ。 筆者は、高層ビルの通信網無線化やトンネル坑内での通信環境構築など、ユースケース開発に取り組む建設会社を取材。スターリンクが建設現場にもたらすメリットは、単に不感地エリアで通信環境を構築することだけではないと実感した。 例えば竹中工務店はスターリンクを活用し、高層ビルの建設現場で通信網を完全無線化した。現場からLANケーブルがなくなることで、作業中の断線や工事進捗に伴う盛
KDDIは10月23日、Starlink衛星とauスマートフォン(Android)を直接通信する実証実験を初めて実施し、成功した。沖縄県の久米島において、Starlinkによってスマホ間でSMS送受信ができることを確認した。なお、同日は米国からSpaceXの担当者も駆けつけた。 左から、KDDI 取締役執行役員常務CDOの松田浩路氏とSpaceX シニアパートナーシップマネージャーのダミアン・イヌス氏(写真提供:KDDI) Starlink衛星が「基地局」に--2024年内にサービス開始 Starlinkの衛星通信を利用するには、専用のアンテナを設置する必要があるため、当然ながらアンテナがない場所では利用できない。今回実証実験した衛星とスマートフォンの直接通信では、Starlink衛星1つ1つが基地局の代わりになるため、衛星が通過する場所であればどこでも使えるようになる。なお、通常のSta
イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXは、地上の通常の携帯電話から衛星通信を直接利用できるサービス「ダイレクト・トゥ・セル(Direct to Cell)」を実験する計画について、米当局の承認を獲得した。 通信サービス事業者TモバイルUSと提携して実験を実施する。 米連邦通信委員会(FCC)は14日の通達で、約2000台の実験機器と840基の衛星を使用するスペースXの実験について、6カ月間の許可を与えたことを明らかにした。 各社は携帯電話基地局の電波が届かない遠隔地でインターネット接続を提供する衛星通信市場の開拓で競争している。こうしたサービスは、特殊な機器ではなく、通常の消費者向け携帯電話を使用することを目指している。 スペースXに電子メールでコメントを要請したが、これまで返答は得られていない。 原題:SpaceX Gets US Approval to Test Direct-
今回は日本、アメリカ、ドイツに設置しているStarlinkの検証環境用に構築した冗長VPNについて説明します。 これまで過去投稿の一覧を書いていましたが、記事が増えてきたので、タグでまとめた先のリンクにします。IIJのスターリンク関係の記事が集まっていますので活用してください。 動画も公開していますので、よろしければそちらもあわせてご覧ください。 3ヵ所のStarlinkをどう繋いでいくのか? 海外のStarlinkを検証していくために、当初から検証環境について色々と検討していました。Starlink機器にインターネット側からアクセスする手段はないのでStarlink機器配下にVPNで常時接続している機器を設置、リモート接続して検証する形を考えていました。VPNを冗長構成にする事でVPN自身のメンテナンスも安全にできるようになります。 VPNネットワークの構成 Starlink配下におく機
宇宙開発企業のSpaceXが提供する衛星インターネット「Starlink」は、人工衛星を用いることでインフラ整備が不十分な地域でもインターネット利用を可能とするサービスであり、2019年5月に最初の60基が打ち上げられました。そんなSpaceXが第2世代衛星となる「V2 Mini」を打ち上げたことを発表しました。 Starlink https://www.starlink.com/resources SpaceX unveils “V2 Mini” Starlink satellites with quadruple the capacity | Ars Technica https://arstechnica.com/information-technology/2023/02/spacexs-2nd-generation-starlink-satellites-start-launch
前回の記事では、予期していなかった値下げに驚いたという内容でしたが、二度目となるとこちらも動じません。最近は円高傾向だし、為替レートに合わせてかなあ、と思って読んでいくと、たしかに値下げだけど、下げ幅がえぐい……。 筆者は、アンテナを移動して利用でき、使わないときは支払いを一時停止もできるRVプランを利用しているのですが、これが先月の13,700円から9,900円に引き下げるというもの。3,800円、27.7%もの大幅値下げです。下げ幅が大きすぎる。ちなみに先々月は15,100円でした。差額でTwitter Blueも余裕で払えます。 そして、最も安い、固定住所プランのレジデンシャルを見ようとStarlinkのページを確認したら、さらに驚きが待っていました。 「高速、低遅延のブロードバンドインターネットを日本の離島、農村どこからでも¥6,600/月」とあります。12,300円から11,10
米SpaceXは、同社が展開する衛星インターネットサービス「Starlink」の利用料を改定した。これまで月額1万1100円(サービス当初は1万3200円)だったベースプラン「レジデンシャル」の利用料を月額6600円に大きく引き下げた。 衛星と通信するアンテナも値下げされており、7万3000円から半額の3万6500円に。ただし、アンテナに関しては「期間限定価格」と表記されており、期間は不明だが通常価格に戻る可能性もある。 車などに載せてどこからでも衛星インターネットが使える「RV」プランも月額9900円に値下げ。こちらは必要に応じてサービスを一時的に停止/再開でき、「山間部での季節利用、バックアップ接続、外出先での生活に最適」としている。 関連記事 Starlinkの個人向けプラン、日本列島のほぼ全域で利用可能に 衛星インターネットサービス「Starlink」の個人向けプランが西日本・北海
「思っていたよりシンプルですね。既存技術の集合体という感じです」――。分解に立ち会ったアンテナに詳しい技術者は、アンテナ基板と素子を見ながら感想を口にした。 米スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)が提供する衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」。日本国内では2022年10月からKDDI(au)がサービスを提供している。このStarlink用の衛星通信アンテナを分解してみると、構造はシンプルながらもカスタム品と思われるICが多く使われていた。 一般向けに提供されているStarlink用の衛星通信アンテナには、新旧で2種類の形状がある。直径が約600mm弱の円盤状のものが旧型で、縦303mm×横513mmの長方形のものが新型である。今回分解したのは新型のアンテナだ(図1)。
長くゲーム業界に出向していましたが、2022年秋に戻ってきました。ゲーム業界での経験も生かしながらIIJのエンジニアとしてちょっと面白いことを提供できていければいいなぁと思っています。格闘ゲームの世界チャンピオンになった従兄弟がいますが彼にゲームを教えたのは僕ではありません(笑) 。CAPCOM CUP進出を決めましたねー!がんばれー 【IIJ 2022 TECHアドベントカレンダー 12/11(日)の記事です】 皆さんはStarlink(スターリンク)をご存知でしょうか?通信衛星経由でインターネットに繋ぐ事ができるサービスです。今年の1月におきたトンガの火山噴火では同国のインターネット復旧に使われたり、ロシアによるウクライナ侵攻では、ウクライナ支援で活躍したりで色々な意味で世界中から注目されています。事業主はあのイーロン・マスク氏です。そのサービスが10月から日本でも利用できるようになり
嫌な予感がしていたのです。SpaceXの衛星インターネットStarlinkは海外で値上げをしており、いずれその分は日本でも反映されるだろうと。それで、「Starlinkの月額サービス料金改定について」というメール通知を受け取ったときにはついにこの日がきたか、と覚悟を決めました。 しかし、よく見ると……。 え、値下げ?値上げじゃないの? 筆者は固定住所用のレジデンシャルプランから、場所を自由に移動でき、課金の一時停止も可能なRVプランに変更していますが、その価格が15,100円から13,700円に値下げされているのです。 関連記事:どこでも衛星インターネットのStarlink for RVが日本でもスタート。クルマもないのに切り替えた理由(CloseBox) 驚いて、ではレジデンシャルプランはどうかと見てみたら、こちらも値下げされていて、12,300円から11,100円に。えええ! Twit
米SpaceXは12月2日(現地時間)、「Starshield」のWebページを開設した。「政府機関向けの安全な衛星ネットワーク」と紹介している。 プレスリリースやツイートなどでの発表は特にしていない。Webページには「Starshieldは、Starlinkの技術を活用し、国家安全保障の取り組みを支援する」とある。 Starlinkとの違いは、高保証暗号化機能を採用することという。Starlinkには既にユーザーデータのE2EE(エンドツーエンド暗号化)を提供しているが、さらに厳格な機能だとしている。 衛星はモジュール設計になっており、顧客が独自のペイロードを統合できる。また、Starlinkで採用している衛星間レーザー通信技術により、顧客の既存の衛星に通信端末を追加することで衛星をStarsheldのネットワークに接続できる。 関連記事 SpaceX、飛行機内インターネット接続サービス
日本でも提供が始まったSpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」が、ネットワークの中立性を保ちユーザーのアクセスを管理する点について記した「公正使用ポリシー」を新たに公開しました。この中で、昼間(7時~23時)の高速通信容量が一部地域で毎月1TBに制限され、追加には別途料金が必要であることが明らかになりました。 Starlink Fair Use Policy - Starlink https://www.starlink.com/legal/documents/DOC-1134-82708-70 Starlink Sets High-Speed Data Cap at 1TB Per Month, Lowers Advertised Speeds | PCMag https://www.pcmag.com/news/starlink-sets-high-speed-da
星空のディスタンス(550km)を経てインターネットを接続するSpaceX「Starlink」を仮設置してわかったのは、現状(南向きベランダにスチールラックを置いてその上に半固定)だと、常時接続にはならないということ。 SpaceXの衛星インターネット「Starlink」は悪条件下で繋がるか、試してみた結果(CloseBox) 最適解は屋根の上に設置することなのが確定したので、取り付け工事をしてくれるところを探し始めました。ただ、現状これがなかなか難しいのです。 BS / CSアンテナや地上波アンテナの取り付け工事を行っている業者を取りまとめたようなサービスに複数連絡してみたのですが、前回の記事のように、「Starlinkは取り扱っておりません」とのお断りの返事。 KDDIがSpaceXと提携し、認定Starlinkインテグレーターとして設置サービスを提供することが発表されましたが、これは
筆者は8月15日にFacebookでつながっているキャリアの元関係者が「Starlinkを申し込めた」というつぶやきを発見し、慌てて申し込んでいた。約2カ月後の10月12日、ようやく我が家にStarlinkのアンテナが届いたのだった。 衛星ブロードバンドサービス「Starlink」は、専用アンテナ代が7万3000円、利用料金が月々1万2300円かかる。日本でのサービスエリアは現時点では東京以北から北海道南部の一部だ。西日本は現時点で対象外だが、Space Xに技術協力しているKDDIの山口衛星通信所付近は利用可能のようだ。 頻発する「通信障害」に備えるため導入を決断 本来、Starlinkは砂漠や山間部など「携帯電話の電波もつながらないような場所」に向けたサービスだ。日本は至る所で4Gの電波が入るし、最近は5Gエリアも増えてきた。住宅であれば光回線やCATVによるブロードバンド環境も手に入
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