昨年12月25日の本紙「記者の目」に「名付けられない病」と24年闘い続けている体験を書いた。医学で明確に説明できない病を抱えている人は少なくないのではないか――。こう問いかけたところ、メールや手紙で多くの共感や意見が寄せられた。「自分もそうだ」という当事者の声、そして医療者の悩み。取材に応じてくれた読者の声を伝える。【谷田朋美】 「記者の目」要約 医学で明確に説明できない症状に苦しんでいる人がいる。私自身、15歳から頭痛や倦怠(けんたい)感などインフルエンザのような症状が四六時中続いている。20年以上、医療機関を巡ってきたが、診断は確定していない。 こうした「病」を患う人は、症状を周囲に訴えてもなかなか理解されなかったり、医療機関で不適切な扱いを受けたりするリスクを負っており、医療・福祉によるケアを十分に受けられないなどの困難に直面している。 声がかれても叫び続けるほどの痛み 2014年6