中国河南省鄲城(たんじょう)県の私立の小中学校で昨年八月下旬、保護者らの長い列ができた。九月の新学年開始を前に、県内の私立校百五校のうち百一校に対し、地元当局が新入生の受け入れを禁じると通知したためだ。慌てた保護者らは、学費返還を求めて学校に殺到した。
中国河南省鄲城(たんじょう)県の私立の小中学校で昨年八月下旬、保護者らの長い列ができた。九月の新学年開始を前に、県内の私立校百五校のうち百一校に対し、地元当局が新入生の受け入れを禁じると通知したためだ。慌てた保護者らは、学費返還を求めて学校に殺到した。
中国の習近平国家主席はことし8月、「共同富裕」というスローガンを大々的に打ち出し、注目を集めました。 この「共同富裕」とはいったい何なのか? 中国経済への影響は? 習近平政権のねらいは? 国際部の建畠一勇記者がわかりやすく解説します。 「共同富裕」って何なの? ひと言で言うと、格差是正のことです。 実際、中国共産党はスローガンで「貧富の格差を是正し、すべての人が豊かになることを目指す」としています。 もともとは、今の中国で「建国の父」とされる毛沢東が唱えたものですが、習主席は従来よりも一歩踏み込む形で「高すぎる所得を合理的に調節し、高所得層と企業が社会にさらに多くを還元することを奨励する」と述べ、所得の高い人や大手企業に寄付などを促しました。 背景には、中国の経済成長にともなう貧富の格差拡大があります。 中国は「豊かになれるものから先に豊かになる」という「先富論(せんぷろん)」を掲げながら
『Fate/Grand Order(FGO)』の中国版で、中国を起源とする多数のキャラクターに修正が行われ、日本、中国のプレイヤーの間で話題となっている。公式の発表によると、何らかの修正が入ったのは不夜城のアサシン(武則天)、荊軻、呂布、哪吒、項羽、秦良玉、始皇帝、虞美人(アサシンおよびランサー)、赤兎馬、司馬懿、楊貴妃、玄奘三蔵の合計13人。『FGO』は、歴史上・空想上の偉人を、ときに性別を変え、ときに荒唐無稽な表現で描写することもある RPG。これが中国の「共産党政権が考える正しい歴史認識に沿った描写以外を認めない」という方針に触れたものと噂されている。 修正の内容はキャラクターに応じて異なるが、すべてのキャラクター名についてはクラス名(ゲーム内の役割)+図鑑コードに置き換えられている。 たとえば、呂布は“狂战士049”、始皇帝は“裁定者229”などだ。 キャラクターによってはイラスト
【シンガポール】中国共産党は習近平国家主席の下、国内最大級の民間企業を締め付けるなど、経済統制を強める積極的な動きを見せている。前の時代には行き過ぎだったと考える資本主義化を巻き戻す狙いがある。 今年結党100周年の節目を迎えた同党は、ここ数十年見られなかったほど国民の私生活に踏み込む意図を鮮明にしている。 党当局者は今週、中国の若者がオンラインゲームで遊ぶ時間を厳しく制限する新たな規則を発表した。今回制限を課したのは、ポップカルチャー(大衆文化)のアイドルを締め付けているさなかであり、学習塾などを大幅に制限する動きに続くものだ。 こうした動きを総合すると、習氏の直前2人の前任者の下で存在した社会契約――共産党の政治独占を黙認するのと引き換えに個人の自由を拡大してきた――に変化が生じたことを表している。 ...
中国政府は8月30日(水)、18歳未満の未成年者に対し、オンラインゲームの利用時間を厳しく制限する方針を発表。プレイ可能な時間を金曜、土曜、日曜および祝日の20時から21時(現地時間)に限定して求める意向を明らかにした。 方針を伝えたのは、中国国内のメディアやゲーム産業を管理する「国家新聞出版署」。近年増加するゲーム依存症への対策として規制措置を強める形だ。 (画像はYouTubeより) 同署がゲーミングへの規制を導入するのは今回が初めてではない。2019年には未成年者のオンラインゲーム利用を土日祝日は最大3時間、平日は1.5時間までと定めており、このたびの発表を受けて一層の厳格化が見込まれる。 背景にあるのは、政府の青少年に対する思想教育の見直しだ。ロイターによれば、中国の国営通信社である新華社を通じて「未成年者の心身の健康を守ることは国民の重大な利益につながり、国家の若返り時代における
中国でゲームの遊びすぎが社会問題化する中、IT大手のテンセントは、主力としている人気オンラインゲームについて、未成年が平日に利用できる時間を1日1時間に制限すると発表しました。 中国ではオンラインゲーム産業が急成長する一方で、子どものゲームの遊びすぎが社会問題になっていて、最近では国営の新華社通信系のメディアがオンラインゲームを「あへん」に例えて有害性を指摘するなど、ゲーム産業への批判が高まっています。 こうした事態を受けて、IT大手のテンセントは3日、主力としている人気オンラインゲーム「王者栄耀」について、未成年の1日の利用時間を、平日は1時間、休日は2時間に制限し、当局が定めるガイドラインより厳しい措置をとると発表しました。 さらに、12歳未満によるオンラインゲームの利用を全面的に禁止できないか、業界全体での議論を提案するとしています。 中国政府が大手IT企業などに対する統制を強める中
「寝そべり主義」 中国の若者に広がる諦め感 2021年06月24日17時44分 【北京AFP=時事】現代の都会のせわしない暮らしに疲れた中国の若者たちの間で、「寝そべる」という意味の「タン平(タンピン、タンは身へんに尚)」という言葉がSNSの流行語となっている。彼らは、報われない仕事に縛られた日常を捨てようとしている。(写真は資料写真) 「横たわり族」が急増 若者に競争疲れ―中国 格差は広がり、生活費は高騰する中国で、伝統的な意味での成功は手の届かないものになりつつある。そうした中から出てきたのが、最小限の仕事しかしない生き方を選ぶ若者たちだ。彼らは親の世代が抱いていた、がむしゃらな野心とは真逆を向いている。 大勢の応募者を押しのけて仕事にありつき、長時間労働に耐え、人口過密都市で法外な家賃を払うという苦労の連続。これを避けるための道が「寝そべり主義」だ。 4か月にわたって研究技師の仕事を
香港中央警察署前で、保釈を認める文書を報道陣に見せる黄之鋒氏(2020年9月24日撮影)。(c)ISAAC LAWRENCE / AFP 【9月24日 AFP】(更新、写真追加)香港の著名な民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏(23)が24日、昨年の抗議集会への参加を理由に逮捕された。その後保釈された黄氏は、中国による反中派への弾圧に抵抗し続けるとの決意を改めて示した。 黄氏の弁護人によると、同氏は別の裁判絡みで警察に出頭した際に逮捕された。その理由は、香港政府が導入したデモ参加者の覆面を禁じる緊急条例に抗議するため、数百人が参加した昨年10月5日の「違法集会」に加わったことだという。 黄氏は、「覆面禁止条例への違反」も逮捕容疑の一つになったと明かしている。 欧州連合(EU)は黄氏の逮捕を受け、今夏以降問題となっている民主活動家の一連の逮捕の新たな事例になった
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 中国で立て続けに2件、子どもが自室に設置されたネットワークカメラに抗議するニュースが話題となった。監視カメラとも防犯カメラとも言うが、ここではネットワークカメラで統一する。 南京市で14歳の少年が警察に通報した。少年の部屋に父親がネットワークカメラを設置し、プライバシーを侵害しているからだという。警察が仲裁に来て騒動となったが、父親は一歩も引く様子がなく、子どもを監視する正当性を訴えていた。またほぼ同じ時期に、小学1年生の少女の勉強する様子を母親がネットワークカメラで監視し、スマートフォンアプリを使ってネットワーク経由で「勉強をちゃんとしろ」と口頭で注意したという話が注目された。微博(ウェイボー)によれば、この動画の閲覧数は3億6000
2019年7月21日夜に電車内で白シャツの男に襲われ、口から血を流す林卓廷議員=林氏のフェイスブックより 香港警察は26日、2019年7月に政府への抗議デモ参加者が白いシャツを着た男の集団に襲撃された事件を巡り、立法会(議会)の民主派議員、林卓廷氏(43)ら13人を暴動容疑などで逮捕した。香港メディアが報じた。ただ林氏は襲われて重傷を負った側。林氏が所属する民主党は「暴政のもとでは被害者が逮捕されてしまうのか」と政府と警察を強く非難した。 警察はこの日、許智峯・立法会議員(38)ら3人についても、別件の違法集会などの疑いで逮捕した。国家安全維持法(国安法)の施行などで抗議デモが沈静化する中、民主派の取り締まりを強化する構えとみられる。
香港での反政府的な動きを取り締まる中国の「香港国家安全維持法」について、香港政府は、6月30日夜公布し、即時に施行したと発表しました。 これを受けて香港政府は、この法律について、現地時間の6月30日午後11時、日本時間の7月1日午前0時に公布し、即時に施行したと発表しました。 「香港国家安全維持法」は、香港に中国の治安機関を設けることを定めるとともに、国の分裂や政権の転覆、外国の勢力と結託して、国家の安全に危害を加える行為などを規定し、犯罪として刑事責任を問うものです。 このため、香港で、中国共産党や政府に批判的な政治活動や言論活動は、事実上、封じ込められることになります。 香港は中国に返還されて以来、「一国二制度」のもと、高度な自治が認められてきましたが、今回の法律はこの制度を完全に形骸化させるとして懸念が広がっています。
香港のビクトリア公園で、当局が禁じた天安門事件から31年の追悼集会に参加した男性が掲げる、天安門事件で戦車の前に立つ男性の写真(2020年6月4日撮影)。(c)Anthony WALLACE / AFP 【6月11日 AFP】(更新)米ビデオ会議サービス「ズーム(Zoom)」は11日、中国の天安門(Tiananmen)事件に関するビデオ会議の閉鎖などが米国や香港の人権活動家らから指摘されたことを受け、中国人利用者が関わる複数の会議が「中断された」ことを認めた。 【こちらの記事も読まれています】ズームで会議中に惨劇、息子が父刺殺 現場はホラー映画で有名な町 新型コロナウイルスの世界的な大流行の中で利用者が急増しているズームだが、今回の問題発覚を受けて、同社が強権的な中国の要求に屈し、言論の自由が守られている国や地域在住のユーザーの利益を損なっているのではないかとの懸念が生じている。 ズームは
© 2017 Jun Cen for Human Rights Watch © 2017 Jun Cen for Human Rights Watch (香港)— 中国政府は公立病院や民間診療所が提供している矯正療法をやめさせるため、速やかな措置を講じる必要があると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表の報告書内で述べた。個人の性的指向を同性愛や両性愛から異性愛に変えるこうした施設の「療法」は、本質的に差別であり人権侵害にあたる。 ヒューマン・ライツ・ウォッチのLGBTの権利プログラムのディレクター グレイム・リードは、「中国が同性愛を法的に犯罪としなくなってから20年以上も経つが、LGBTの人びとはいまだ、性的指向を変えるための強制収容や投薬、時に電気ショックの対象となっている」と指摘する。「中国当局がLGBTの人びとに対する差別や人権侵害を終わらせるべく真摯に取り組んでいるというので
チャン・ウェイ監督 ニューヨーク開催の Socially Relevant Film Festival で上映された映画『デスティニー(原題) / Destiny』について、チャン・ウェイ監督が3月17日(現地時間)にE-mailでのインタビューに答えた。 本作は中国を舞台に、9歳の自閉症の息子を抱える母親の葛藤を描いたもの。母親、田琳(リャン・ジンクー)は、自閉症の息子、喜禾(フォン・チュン)の将来を考えて仕事を辞め、息子を普通学級に通わせることを決意する。当初は学校も協力的だったが、喜禾が同級生に暴力を振るったり、奇声を発したりしたことから、生徒の母親らが喜禾を特別支援学級に通わせるよう、学校側に抗議する。しかし、母親には息子を普通学級に通わせる深い理由があった……。 特定の科目において、自閉症の子供が健常者よりも優れている場合があるが、自閉症の子供が学校で長時間、精神的に安定した状態
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