イスラム教徒(ムスリム)は世界で約16億人。キリスト教徒に次いで多い。日本でも、ムスリムの外国人旅行者が増え、空港に礼拝室を設けたり、ハラル対応の飲食店が増えたりするなど、「おもてなし」の機運が高まる。一方で、海外で頻発するイスラム過激派によるテロにイメージを重ねる人もいるだろう。そんななか、日本社会で暮らしながら、改宗して、ムスリムとしての生活をスタートさせる日本人もいる。 (ノンフィクションライター・中原一歩/Yahoo!ニュース 特集編集部)
ヒジャブと同様、女性の性的魅力を覆い控えめな見た目にして、性被害を避けることが目的である。イスラームにおける服装規定の根拠であるクルアーンやハディースの解釈で、顔も覆うべきか否かの議論は今もなお行われている。デーオバンド派の聖書釈義によると、顔もベールで覆うべきとされている[1]。 欧州では脱宗教性、政教分離(ライシテ)の概念、イスラム系移民との軋轢、などの問題を象徴する物となっている。サルコジ大統領は2009年以降、「フランスではブルカを受けいれない」と主張。2010年に政府法案を提出。禁止法案は、学校、一般道路など公共の場でのブルカ着用を全面的に禁止している。信教・表現の自由の侵害だ、などの批判も強く、論議を呼んでいるが、同年7月13日下院では圧倒的多数で可決、同年9月14日上院でも圧倒的多数で可決され、同法は成立した。2011年4月11日、同法が施行された[2]。 ベルギーではブルカ
2009年、撮影 チャードル(ペルシャ語: چادر)はイランの女性が外出して公衆の面前に出る際伝統的に身に着けてきた衣装であり、体全体を覆う黒系の布の形をしている。これはイスラム教の女性がイスラーム圏において従うドレスコードの1つである。日本語では「チャドル」とも表記する。アフガニスタンでは「チャドリ」と言うが、特に肩辺りまでを覆う頭巾状のものを指すことが多い。現在のイスラーム共和制の元ではヒジャーブが強制されているが、政府は民族精神の観点からチャードルを数あるヒジャーブの中でも特に奨励している。 チャードルは全身を覆う丈の半円の布で、前が下まで開くようになっている。頭から被って前を閉める。手で開けたり閉めたりするものは付いていないが、手や口で押さえて閉めたり、腰の周りで結んだりして留めておくこともある。 伝統的には、チャードルは頭用のスカーフ(ルーサリー)、ブラウス(ピーラーン)、スカ
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