2025/12/4 pmconf 2025 https://2025.pmconf.jp/ "主観で終わらせない"定性データ活用 ― プロダクトディスカバリーを加速させるインサイトマネジメント 右田 涼 プロダクトマネージャー
【フォーム入力経験者】離脱理由や入力をためらう項目 BtoBマーケティングにおいて、「フォームを最後まで入力してもらえるかどうか」は、リード獲得成果を左右する重要な分岐点です。いくら広告やコンテンツで興味を引いても、フォーム入力の段階で離脱されてしまえば、商談につながるチャンスを逃すことになります。 では、実際のところ、どのくらいの人がフォーム入力の途中で離脱しているのでしょうか。そして、ユーザーはどのような項目で「入力をためらう」のでしょうか。 ここでは、実際にBtoBサービスへの問い合わせや資料請求を経験した人(130名)を対象に行ったアンケート結果をもとに、フォーム離脱の実態と“ためらいポイント”の傾向を明らかにします。さらに、各データをもとに「離脱を防ぐための改善の方向性」についても考察していきます。 7割以上が「途中でフォーム入力を放棄」している フォーム入力経験のある人(N=1
近年、AIツールの進化は目覚ましく、デザインやリサーチの現場にもAIが浸透している。中でも、サービスデザイナーやUXリサーチャーの間で注目を集めているAIツールに 「Listen Labs」 がある。 Listen Labsはサンフランシスコ発のAIユーザーリサーチツールだ。このツールは今、ユーザーインタビューのあり方を変える画期的なツールとして注目されている。 こうしたAIによるユーザーリサーチを取り入れて、サービス開発を当たり前に行う企業が今後続々と出てくるだろう。そうなれば日本企業や日本のユーザーリサーチ担当者にとって、無関係の話ではない。 AIインタビューツールで、ユーザーリサーチやサービスづくりはどう変わるのだろうか。 また、AIがインタビューを実施できるようになった今、リサーチャーに求められる価値も変化していくことは必然的だ。 これからのデザインリサーチャーには、何が求められる
AIの進歩により、UXジェネラリストの価値が高まり、専門化へ流れが逆転しつつある。複数の分野を理解することがますます重要になってきている。 The Return of the UX Generalist by Sarah Gibbons and Evan Sunwall on March 28, 2025 日本語版2025年10月15日公開 長年にわたり、我々の業界では、定性的調査、定量的調査、デザイン、コンテンツ戦略など、あらゆることをこなせる架空の専門家「UXユニコーン」という概念についての議論(そして時には嘲笑)が繰り広げられてきた。この10年間で、特に大規模なデザイン組織や専門的役割が当たり前のようになるにつれて、専門化のほうが現実的であるという結論に我々は至った。ところが、AIがこの分野を変革しつつある中、興味深い変化が見られる。それは、ジェネラリストの復活である。 専門化の時代
企業は、プロダクトレベルの狭いUXの視点から、顧客ライフサイクルにわたる体験を包括的にとらえる視点へと移行しなければならない。 UX Is Dead, Long Live UX by Kim Flaherty on February 21, 2025 日本語版2025年9月16日公開 長年にわたり、経営者たちはUXへの投資の価値に疑問を呈してきた。そして、今、成熟したデザインシステムが整備され、AIによる自動化が期待されるなかで、従来のインタフェースレベルのデザイン作業は重要でないように思えるのかもしれない。 しかし、この見方はUXの価値が向かう方向を根本的に誤解している。次なるフロンティアは、個々の画面やワークフローを完璧にすることではなく、数か月にわたり複数のチャネルやテクノロジーにまたがって展開されるカスタマージャーニー全体を、最大の効果が得られるように構成することだからだ。進化する
「どんな機能が欲しいですか?」 この質問、プロダクト開発をしているとプロダクトマネージャーやエンジニアが聞いているのを良く耳にします。 お客さんに質問してしまっているケースもよく見ます。でも僕は、この質問は意味はなく、無駄だと考えています。 なぜ「欲しい機能」を聞くのが悪手なのか聞かれたら何か答えなきゃいけない心理ユーザーインタビューで「欲しい機能ありますか?」と聞かれたら、ユーザーは何か答えなきゃいけないと思ってしまいます。 実際、僕も他社のサービスについてインタビューを受けた時、同じ経験をしたことがあります。特に困ってないけど、聞かれたから「あったら便利かも」程度のことを答えてしまう。でも、それにお金を払うかと言われたら、絶対に払いません。 この「聞かれたから答える」という機能要望は、本当のニーズとは全く違うものです。 ユーザーは自分が欲しいものを知らない「もし顧客に望むものを聞いてい
今から20年以上前、私がマイクロソフトに在籍していたころ、Windows XPの日本でのCMにレニー・クラヴィッツの楽曲が採用された。曲名は「Dig In」。私はこのCMの前からレニー・クラヴィッツの音楽が好きだったので、彼の起用を喜んだ記憶がある。 レニー・クラヴィッツの代表曲のひとつに「Rock and Roll is Dead」がある。直訳すれば「ロックンロールは死んだ」。しかしこれは、ロックという音楽ジャンルそのものが終わったという意味ではない。むしろ、商業化し表面的なイメージばかりが強調される音楽業界への皮肉と、ロックの精神を問い直す強いメッセージが込められている。 実際、「Rock is Dead」という言葉は、クラヴィッツに限らず、幾度となく音楽業界で語られてきた。時代が変わるたびに「ロックは死んだ」と言われてきた。しかし、ロックはそのたびに形を変えながらも生き続け、私たちの
はじめに 乗り遅れましたが巷ではMCPが流行っていたので、気になっていたPlaywright MCPを使ってみたいと思います。 今回は、AIが画面操作を出来るならUXも評価してくれるのでは?という思い付きを試してみました。 1. MCPとは? MCPは、Model Context Protocolの略称です。 Protocolとある通り、「AI」と「サービスやリソース」を繋ぐ、共通規格です。 従来の悩み 従来は、AIと他サービスやリソースを連携させる際、それぞれの接続先ごとに個別の実装が必要となり、開発者に大きな負担がかかっていました。 下記ではAIエージェントが利用できるように「ブラウザ操作」「画像生成」など個別に実装する必要があります。 MCPが解決すること 「AI」と「サービスやリソース」を繋ぐ部分を共通規格化することで、開発の負担が減り、手軽にAIとサービス・リソースを接続できるよ
デスクリサーチ 必ずしも一次調査に時間を費やす必要はない。自分の専門分野内外の既存の調査結果から有益な指針を見つけられることも多いからだ。AIは優秀なデスクリサーチャーとして機能するが、大きな限界もある。 それは、AIはデスクリサーチの出発点としては機能するが、最終的な情報源としては使えないということだ。問題領域やトピックの探索を支援することはできる。しかし、事実確認ツールとしては使うべきではない。 日記調査に関する推薦文献を尋ねられた際、ChatGPTが最初に推薦した情報源は、NN/gの記事「日記調査:長期間のユーザー行動と体験の理解」であった。この記事自体は実在し、関連性も高い。だが、執筆者はKim Flahertyであり、Michelle Reiss Nelsonという人物がNN/gに在籍したことはない。 ヒント AIシステムには常に一次情報源を提示するよう求め、それらの情報源を確認
JRの職員がマルスを操作する動画が話題になった。 この動画について、職人性を賞賛する立場と、UIとして問題があるという立場が対立していた。 nobkzさんのこの記事は、「熟練が必要なのはUIとして問題がある」という立場での記述だとおもう。 一連の話題に対して違和感を持ったが、違和感の源泉は明確で、「UIとしてよいかどうか」という立論自体に机上の論理以上のものにならないということもあるが、そもそも「マルスとはどういうシステムなのか」が議論されていないことがおおきい。 わたしもマルスについて名前は知ってはいたものの、具体的にはどういうシステムであるかは知らなかったので、少し調べてみることにした。 マルスについて Twitter(X)で話題になっていたもとの動画はこちらである。 ここだけ取り上げてみて、マルスの良し悪しを論じるのは鉛筆を取り上げて絵の良し悪しを論じるようなものだとおもう。 次の動
パスワードレスなユーザー認証を実現する業界標準である「パスキー」を策定するFIDOアライアンスは、パスキーのユーザー体験を最適化させるためのデザインガイドラインの公開を発表しました。 パスキーは、従来のパスワードによるユーザー認証よりも強力で安全な認証方式とされており、普及が期待されていますが、多くのユーザーが慣れ親しんできたパスワード方式と比べると、サインアップやサインインの方法が分かりにくいという課題が指摘されていました。 FIDOアライアンスによるデザインガイドラインの公開は、こうした状況を改善するものとして期待されます。 パスキーのデザインガイドラインの内容 デザインガイドラインは主に以下の要素から構成されています。 UXの原則(UX princeples) コンテンツの原則(Content principles) デザインパターン(スキーマ、サンプルビデオ、AndroidとiOS
この記事は2022年7月29日のひらくデザイン記事を一部変更して転載しています。 皆さんは新しいサービス企画を実現するためのデジタルプロダクトをつくるときに、どのようなことから着手し始めますか? いざ検討を進めると、次のような課題に遭遇することはないでしょうか。 「新サービスのコンセプトは決まったが、どうすればデジタルプロダクトで実現できるのかイメージが湧かない」 「開発会社から機能要件を決めてほしいと言われるが、どうやって決めればよいかわからない」 「必要になりそうな機能はなんとなくわかるが、本当に必要かどうか判断できない」 これらの課題は、デジタルプロダクトで実現したいこと(要求)と実際にデジタルプロダクトをつくる上で必要なこと(要件)との間に、大きな隔たりがあることから生じています。 コンセントではその隔たりを埋めるために、ユーザー視点を取り入れた独自のUX/UI設計プロセスとしてオ
生成AIツールを、あなたのUXスキルを代替するためではなく、サポートし、強化するために使おう。小さなUXタスクから始めて、ハルシネーションや誤ったアドバイスに気をつけよう。 AI for UX: Getting Started by Kate Moran and Jakob Nielsen on November 3, 2023 日本語版2024年3月13日公開 最近、ヤコブは、UX分野は早急にAIに取り組む必要があると書いた。これは、既存のAIツールのユーザビリティ向上が切に求められていることもあるが、AIを適切に活用することで、UX業務に大幅な進化がもたらされる可能性があるからだ。 幸運なことに、UXコミュニティのメンバーの多くがこれに同意し、UXの作業にどのようにAIを使うべきかを我々に尋ねてきている。そこで、ケイトは、彼女のLinkedInのフォロワーに、これまで仕事でAIを使った
生成AIボットは、コンテンツエディター、調査アシスタント、アイデア出しのパートナー、デザインアシスタントの役割を果たすことでUX専門家をサポートしている。 AI as a UX Assistant by Feifei Liu, Mingjin Zhang and Raluca Budiu on October 27, 2023 日本語版2024年2月14日公開 UX専門家が日々の仕事で生成AIをどのように利用しているかを理解するために、我々は800人以上の回答者による大規模な調査を実施した。回答者の92%が少なくとも1つの生成AIツールを利用したことがあると答え、これらのボットを仕事で利用した人のうちの63%が(毎日ではないにせよ)少なくとも週に数回は利用していた。最もよく使われていた用途は、テキストコンテンツの生成と編集である。 調査概要 841人のUX専門家を対象にアンケート調査を実施
こんにちは、株式会社Algomaticの大野です。Algomaticは、スタートアップスタジオ型を取り、生成AIを活用した事業を同時多発的に立ち上げている会社です。 「AI(人工知能)、機械学習」というと一部のアカデミアだけに任された領域にも聞こえますが、新たな生成AIサービスの爆発的な普及には、UI/UXにおける発明も同様に求められる、と思っています。インターネット革命やスマホ革命で、それぞれ新技術を前提とした全く新しいプロダクトの設計・UI/UXが求められたことと同様に、です。 今日は、AIネイティブなプロダクト・UI/UXのあり方について、よく社内で議論していたり、思考していることをお話できればと思います。 生成AI時代、トップのUXデザイナーが主役になる時代だなとつくづく思います。技術者だけでなく 理由はシンプルで、技術革新により体験設計の正解がリセットされたので、全く新しいスタン
Summary: Whether scroll fading is more distracting than usable depends on the following factors: its persistence, responsiveness, and how sparingly it is applied to elements on the page. When used right, this design pattern can improve brand perception, optimize page loading, and make content more digestible. Introduction Scroll fade is a new design pattern. It refers to an animation that is trigg
Summary: Techniques like summaries, bullet points, callouts, bolding, and helpful visuals improve comprehension and engagement with content exceeding 1,000 words. On the web, users are often looking for specific information. For this reason, they do not read every word on the page. Instead, they scan: they fixate their attention on summaries, bullet points, visuals, and bolded text, aiming to quic
ボトムシートとは、モバイルアプリでよく用いられるユーザーインタフェースのパターンで、画面の下部領域にコンテキストに合った詳細やコントロールを提供するためのものである。 Bottom Sheets: Definition and UX Guidelines by Page Laubheimer on June 11, 2023 日本語版2023年11月1日公開 モバイルデバイスで、コンテキストに応じたコントロールを目立たせてアクセスしやすくすることは容易ではない。小さな画面では、情報やコントロールは関連性が生じるまで非表示にしておかなければならない場合もあるからだ。 ボトムシートは部分的なオーバーレイの一種で、特にモバイルデバイスに適しており、一時的に重要な情報の閲覧しやすさと消しやすさを同時に実現する。 定義:ボトムシートとは、モバイルデバイスの画面の下端に配置され、詳細情報やアクションを
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